第22話 神の罪

最近姫羅は悩んでいた

リューンが居ない時にがぎって会いに来るのだった


女神よ・・・


あの者をこれ以上愛してはいけない・・・


「えっ!?でも私はリューンを愛しています」


駄目だ・・・


いづれ元の世界に戻るのだ・・・


「勝手ね神様って」


何を言う・・・


「そうじゃない!私の人生をめちゃくちゃにしておきながら今度は元の世界に戻すから愛するなと!?」


それは・・・


この世界の者たちをすくためだ・・・


「この世界が救えれば私の人生をめちゃくちゃにしていいの貴方神様なんでしょう」


・・・・


「神様は何してもいいの私は絶対に帰らないわ、帰れというならこれは貴方の罪よ!!」


このまま残れば・・・


いづれお前は死ぬ・・・


「嫌よ・・・死ぬまでリューンの側に居るわ」


金の鳥は消えるのだった


いづれ死ぬのね私・・・


「姫羅、姫羅どうしたんだ?」


「えっ、ごめんなさい考え事してたの」


「なんだ、悩み事か?」


「違うの・・・この前灼熱の国まで行ったから今度は・・・」


「静寂の国と言う事か・・・」


「ええ・・・」


話しをはぐらかす姫羅


「じゃ、結婚式は静寂の国から帰ったら挙げよう」


「うん」


微笑む姫羅だがリューンも悩みを抱えていた


このままだと姫羅は本当に俺から離れて行かないだろうか?


姫羅との幸せを考えれば考えるほど不安になるリューン


静寂の国では信仰を大切にし姫羅の訪れる事で街は祭り状態になっていた。


「夜叉様そう慌てずに!!」


「だ、だが女神が来るのだぞ!!

こんな城では失礼じゃないのか?

それとももっと華やかに花を沢山飾るべきなのか?」


金髪で金の瞳の夜叉

一番この世界では美男子ではないだろうか。

すらっとした身体に軍服がよく似合うい争いを嫌う国でもあるが軍事国家で凍える国の次に敵にしたくない国でもある


「クスクス、夜叉落ち着いて。」


「白蓮!?

起きて来たのか!?

身体は大丈夫なのか?」


静寂の王妃白蓮もドール病にかかっていた。


小柄で美しい容姿にメリハリのある顔立ち。

可愛らしさと美しさが半分というところだ。


「ええ、ありのままで良いのよ。

いきなり変えてしまっては変でしょう?」


「そ、そうなのか?

だがシンも交流でくるというではないか?」


「宴だけで満足よ。

失礼のないように接していればいずれ相手も分かってくれるわ。

それにシンとは仲直りしたの?

あの喧嘩貴方が悪いのよ。」


「ゴホン!!今日謝る!!」


「本当に大丈夫?」


穏やかな白蓮王妃。


「私には矢張りお前しか居ない。

長生きしてくれよ。」


「この病気が治れば貴方の側で死ぬまで居ます。」


静寂の国に入り夜叉とシンは夜叉の謝罪で和解した。


「これからは交流を頼むシン!?」


「ああ此方からも頼むよ。

白蓮はどうしたのだ?」


「それが最近体調が良くなくてな

起きられなくてよく寝ている事が多いんだ。」


「まさかドール病ではないのか?」


「・・・シンも思うか?

私もそう思っているんだ・・・・・・・」


「では姫羅に頼んで治してもらおう。」


その頃姫羅は城の廊下で綺麗な女性と話しをする


「大丈夫ですが具合でも悪いのでは?」


「ごめんなさ・・・

右足がなかなか動かなくて・・・」


姫羅か白蓮に触れると直ぐにドール病と分かるのだった。


「どこに行きますか?」


「広間にお客様を待たせているの・・・」


「貴女が白蓮王妃?」


「ええ、貴女は・・・?」


「姫羅と言います。」


「貴女が伝説の女神様」


穏やかに笑う白蓮、姫羅は白蓮の手を引き広間に入る。


「姫羅!?」


「白蓮どうしたんだ起きて来なくても良いと言ったのに!?」


「失礼でしょうお客様が来ているのに?」


椅子に腰掛けさせるとリューンが姫羅の横に来る。


「もう和解しましたか夜叉とシンは?」


「ああ、ちゃんと謝ったぞ!」


「それなら良いのです。

長らく夜叉が意地を張ってごめんなさいシン」


「良いんだ誤解だと分かれば

リューン、姫羅に歌を歌ってもらって良いか?」


「はい、姫羅が良いというなら」


「ええ、いつでも歌えます。

白蓮王妃手を取って良いですか?」


「えっ、私の手で良いのですか?」


「はい、少し疲れると思いますが直ぐに身体が軽くなりますよ。」


「ええお願いします。」


白蓮が姫羅の手を取り立ち上がると歌が始まるのだった。


「リューンは幸せ者だな女神を妻に迎えるのだから」


「ああ、だがリューンだから妻に迎える事ができたのかもしれん」


「そうかもな〜」


静寂の国とも交流が取れた頃のことだった無の国に住み着いた盗賊達が密かに姫羅を狙っているのだった


「頭、情報です!」


「なんだ?」


「凍える国で例の戦士と女神の結婚式があるらしいです」


「チャンスだな〜これを利用するか」


何かを企むの中、昼下がり姫羅が言うのだった


「リューン・・・あのね」


「なんだ?」


「私がこの世界から居なくなったらどうする?」


「・・・本気で言っているのか」


リューンは姫羅の腕を強く掴む


「違うわよ、もしもの時のことよ」


「本当か?」


「ええ、リューン腕が痛いわ」


「ごめん・・・いきなりそんな事言うからてっきり本気かと思っただか絶対離さない。

姫羅は俺の妻だ。」


「有難う私もリューンとずっと一緒に居るわ」


リューンの側で生きたい・・・


幸せになりたい・・・


願う姫羅だが時間が無いのも確かだった

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