第10話 ワクチンの副作用
あれから龍達も研究が進みどうにかワクチンが出来たが一つ問題があったどんな副作用が出るか明らかではなかった
「マウスで実験したが動き回るが動きがなんだか変なんだ・・・」
「失敗か・・・」
「だがドール病のマウスが動いたんだ、失敗ではないよ!?一歩進歩したんだ!!」
「拓哉いいんだ・・・このワクチンは廃棄だ」
「龍・・・」
振り出しに戻りワクチンをいくつか試すのだった
「これもダメか・・・」
「龍!45番のマウスを見ろ」
「これは・・・」
「龍、やったな!!」
「だがまだマウスの段階だ・・・」
「人体実験しないとな・・・」
「ああ・・・」
研究室に東の王が訪れていた
「ドール病にかかった囚人に使用すればいい・・・」
「王・・・」
「ですが囚人も人間です!」
「大丈夫だ、私が許可する」
「で、ですが・・・」
「試さないと進まないぞ・・・」
王は研究室から出て行くのだった
「拓哉・・・俺は気が進まない・・・」
「だがここで立ち止まっていても進まないのは変わりない!王が許可出したのだからワクチンを使うのも良いのかと俺は思うが?」
「だが、囚人にも家族は居る・・・」
「・・・俺は明日試すぞ龍!!」
「拓哉・・・」
「嫌なら龍は来なくていい」
「・・・行くよ」
「全ての責任は王が取るはずだ・・・」
龍と拓哉は明日ワクチンを試すことにした
頑丈に建てられたこの建物どこから見ても冷たく静かに建っている
塀はかなりの高さでよじ登る事が出来なく脱走しても此処では捕まる、おまけに内側外側からもよじ登らない程にツルツルで滑る様になっていた。
「いつ見ても冷たい感じがするな監獄は・・・」
「そうだな」
翌日の人体実験は酷いことになった・・・
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
「ククククククク、あははははは!!」
動かなかった囚人はもがき苦しむ者や狂ったように笑い出す者までいた・・・
「やはり・・・」
「ダメだ・・・まだ人に使うのは早いんだ・・・」
その光景を見た王も又おちこむ
どうしたら・・・
この病気は治るのだ・・・
始まりの国の三分の二は永眠カプセルに寝ると言うのに・・・
「龍くん・・・」
「王・・・」
「まだ早いようだね・・・」
「はい・・・」
監獄から出る王達だった
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