第7話 前向きな気持ち

一人残されソファにポツンと腰掛け考える


一通り見たけど生活には困らないみたい・・・


私の居た東京と物も一緒だから・・・


多分、私・・・


彼に助けられたのね・・・


「フランス語もロシア語もドイツ語も覚えたのだからこの国の言葉も覚えられるわ!!!」


姫羅は握りこぶしを作り立ち上がり意気込むのだった


「よし!お昼ぐらい作らなくちゃ!」


キッチンに行き料理を始めたのだった


「よかった~」


調味料も何もかも同じ・・・


文字が違うけどアラビアの文字に似ているでもアラビア語じゃないわね・・・


いつの間にか鼻歌を歌いながら得意なビーフシチュを作ていた


「うん、美味しい」


出来上がり掃除や洗濯してリューンの帰りを待っているうちにソファで寝てしまったのである


「スー・・・スー・・・スー・・・。」


しばらくするとリューンが帰ってきて家に入るとどこもかしこも綺麗になっているではないか


「掃除したのか・・・洗濯まで・・・旨そうな匂いがするな・・・」


ソファで寝る姫羅を見ながらキッチンに行くと料理までしていた


なんと・・・


この状況でここまでするとわな・・・


リューンは姫羅の横に腰掛けながら姫羅の頭を撫でると姫羅が起きる


「有難う」


「あにゃにゃとう・・・」


一瞬驚くリューンだが


言葉を覚えようとしているのか・・・


なんて可愛い奴・・・


リューンは一瞬のうちに姫羅を好きになっていた、それからいろんな物を指差し教え始めた


それから一週間が過ぎた頃


相変わらずリューンは姫羅を抱きしめ寝る

姫羅も最初は抵抗があったがいつの間にか当たり前になっていた


「お早う・・」


リューンは寝ぼけながら姫羅の頬にキスをすると驚いた姫羅は体をビクンとさせた


「ビクッ!!」


わっ!!キスされた!!


「ハッ!!ごめん!つい・・・」


し、しまった・・・・


雰囲気で頬にキスしてしまった・・・


まずい、顔がこわばってるな・・・


平静をよそうい姫羅は起き上がりキッチンで料理を始めたリューンは着替え姫羅の隣で謝るのだった


「ゴメンな・・・」


「大丈夫・・・」


言葉が返ってきたからリューンも驚く


「えっ!そうか・・・」


リューンが苦笑いをすると姫羅も笑うのだった


言葉の覚えが早い・・・


まだ一週間だぞ近いうちに外に連れ出せるといいが・・・


朝食を済ませ出口でリューンが話そうとすると


「外に出ない、火を消すな」



「・・・ああ、そうだ」


「昼には帰る?」


「ああ、帰る」


なんだか会話が成り立つと嬉しくなるリューン


生活には困らない程度覚えたけど難しいこの国の言葉・・・・・・・・・


姫羅は言葉を覚えるのに苦労するのだった。

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