第3話 最強の戦士
龍達が凍える国についたのはリューン達が検問所を引いた後だった
広がる氷の城壁は頑丈そうで人の姿を写す鏡の様だった
「拓哉あれは何だ?」
「さあ・・・俺も初めて見た」
皆足止めになった
「どうしてだなぜ入れない!!」
「そうだ!そうだ!」
皆騒ぎ始めると奥から現れたのは目鼻立ちは整い美形で紫の髪と紫の瞳を持ち目つきも鋭く居るだけで圧倒される、髪は後ろに束ね腰まであり肌はこげ茶に焼け鍛え上げた筋肉がマントから見え隠れするこの者が最強の戦士リューンだった。
「沈まれ!!!我々凍える国は他所者をこんりんざい入れることを断る!」
辺りがざわめき始めた
「あれは誰だ?」
「龍どこまで世間知らずなんだ~あれは最強の戦士リューンだよ」
「最強の戦士?」
「無敵の戦士さ奴には誰も勝てないと聞くぜ」
「じゃ、ここまで来て帰れと?」
「仕方ないよな〜死にたくないもんな」
周りの人々は諦め帰り始めた
「なぜ・・・」
「仕方ない他所者はお断りなんだから」
「此処まで来て門前払いなんて・・・
早く帰ってワクチンの開発を進めなくては」
龍達も来た道を戻り始めた
「マズイな今日は無の国で野宿だな」
「ああ、そうらしいな日が沈む」
「とにかく薪をしなくてはな」
「ああ、ここら辺は狼や野犬が多いからな」
薪をしながら龍はリューンについて拓哉に聞くのだった
「あのリューンて奴そんなに強いのか?」
「この世界一だよ、だからどこの国も凍える国と戦争はしない」
「負けるからか?」
「ああ〜剣術、武術、策略全てに関して優れた奴だ元は無の国が核の国と言われてた頃そこの王リボーンの子供とか言っていたな」
「だから髪が紫なのか・・・」
「ああ核の国の者はみんな髪が紫だからな。」
この世界は人種も髪の色で分けられていた。
始まりの国の者は王族だけが緑の髪に緑の瞳
一般の市民は髪だけが緑
凍える国は王族だけが青い髪で青い瞳
一般の市民は髪だけ青
灼熱の国は王族だけが赤い髪で赤い瞳
一般の市民は髪だけ赤
静寂の国は王族だけが黄色の髪で黄色の瞳
一般の市民は髪だけ黄色
無の国(核の国)は王族だけが紫の髪で紫の瞳
一般の市民は髪だけ紫
人種が分かれて居る
「だけど最強な国なのにどうして?」
「核の国の王リボーンは争いを好まぬ人だとか・・・」
「そのせいで国が滅んだのか?」
「・・・酷い話だよな四方の国から攻め込まれたんだ」
「なんで酷い四方からかだったら太刀打ちできないな」
「いや、それでも一年間持ちこたえたと言っていた」
「四方からで一年も・・・」
「ああ、あの噂の1年戦争だよ。
それもリューンが関わっていたとかいなかったとか言っていたな」
「あいつ化けもんか・・・」
「そうだな化け物も怖がると聞くよ」
「最強の戦士リューンか覚えておくよ」
翌日始まりの国に帰って行く龍達のだった
リューンはこうも人々が集まるのは矢張りドール病のせいだと分かるが解決法が見つからないのも確かだと思った
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