第二章7話 『――またね』
「ボクにも多少なりとも悪い点があったよ。答えを急かしてしまったし一方的すぎた。君の選択を止めることもしないよ。でも聞いておいてほしい、心に留めておく程度でいい。それは君の疑点の一つでもあることの答えでもあるからね」
「なんだよ。何を言われても俺の選択は変わらない、あっちもこっちも考えりゃそりゃ後悔だってあるし、いずれ逆の選択がよかったかもしれないとかも思うだろうよ。でも今の選択は最善とかじゃねぇ。俺が芯からそう思ったそう感じた。そうしねぇと俺は俺じゃねぇ。正直になれってお前が言ったんだぞフンシー」
「うん、だから君の選択へ否定はしない。だが現実的に選択されなかった世界の話ともし選択されなかった場合の話をしておくよ」
「そんな悠長なことしてていいのかよ。扉閉じねぇのか? お前帰れなかったじゃしゃれにならねぇんじゃねぇのか」
「扉自体は朝、または日食の時ならいつでも開けるからね、多少制限時間があるのは君の推測通りだけど、通行人のない負荷の掛かっていない状態ではまず閉じるのは遅延されるよ」
疑っているわけではないが精霊のことを思えば気が気でないのも事実である。納得し難いが一つの頷きと「それなら」の一言で精霊に発言を委ねる。
「君が日向の地を選択した場合、陰日向の地へはボクだけが戻る。それはいいね。でも君がすでに持ち帰ることの出来なかった剣と袴は永久的に陰日向の地でその身が滅びるのを待つだろうね。他に君が置いてきた事柄の件にはすでに対応しているはずだよ。とまあ剣と袴以外安心していいよ。日向の地を選択したら残念だけど諦めてもらうことになるね」
「爺ちゃんの刀、こっちを選択したら諦めるしかねぇのか」
「そうだね。そして、君が陰日向の地を選択した場合。ツルギ、君は日向の地には戻って来れない。戻る方法は一つあるが、それは叶わないと思って欲しい。あちらに行けば望まずとも望もうとも願わずとも祈りても君の死に場所は産まれた大地ではなくなってしまう」
「それは思う存分聞いた。んで、まだ何かあるんだろ?」
「まぁね。君が日向の地を選択した場合の一番の不安要素。この子だ。この子の人生、想い、願い、それらは君と言う存在だというのは君も分かりきっているだろうからね。その点に関してボクから言える決定事項は」
息を吸い込み、あからさまに一拍の間を空けて少女の口が開かれる。
「君がこの世界から居なくなった時点から君と言う存在は元からいない者だと世界が改竄し始める」
「俺がいない世界……」
「そうだね。厳密には人が一人急にいなくなるのは世界のバランスが乱れる。故に関係のないモノは即座に記憶が抹消され、関係の濃いモノは徐々に忘れ果てるね」
元々不登校児のツルギは学校の名簿くらいが存在している証の人間。故に学校では何も変わらないだろう。佐藤も、須藤も、森三中も、担任教師ですら、即座に忘れ果てるだろう。
だが、
「カガミと、父さんは……」
「君の父は親故に忘却し難いだろうね、だが三日と持たない。三日も経てば完全に昔すれ違った程度の記憶に成り果てるだろうね」
「父さんですら三日……」
それから先は口を噤んでしまう精霊に焦燥感が駆り立てられる。親である父が三日、ならば目の前の少女は、
「カガミ、カガミはどうなんだ……」
「この子、は……」
そこで途切れた言葉を繋げるのは精霊の器、精霊がたった今操っていた少女の口から繋げられる。
「――ツル、ギ。つ……るぎ」
「フンシー、フンシー!」
その怒声に精霊は再び少年の名を囁き呼びかけるように優しく柔らかく発し続けた。
「フンシーじゃねぇ……かがみ、カガミなのか?」
頭を両手で抑えその場に膝をついてしまう少女。少年が駆け寄り問いかけると一度二度と頷き雫を溜め込んだ潤んだ双眸で少年を見つめ、
「……ツルギ、やだ」
「なにが……」
「……だって、まだ、わ、たし、言って……ない、か。ら……つるぎぃ……」
「言ってない……?」
太陽の光が異世界への扉の歪みで屈折し二人には届かない。届かないはずの光が彼女の溜め込んだ滴に乱反射して、頬を伝う。
潤んだ瞳は先刻までの渇いた器ではなく人らしく彼女らしく、だが悲壮の涙は似合わない彼女らしくなくて彼女の消えかかりそうな声の最後の言葉を聞く。
「――――またね」
そう頬を涙で濡らし、目尻を赤くした彼女は完全満面の笑みでそう別れを告げた。
「ああ。またな」
その返しは腕の中で吐息を溢す少女には届かずに空気中に溶けて、少女は少女の瞳を薄らと開けて淡泊に言う。
「しっかりと別れは告げられたかい?」
「まあな」
「この子がその先でどうなるかは聞かずとも。って感じかな、決心がついたんだね。改めて聞くよ。君の選択を教えてくれるかい?」
「決まってら」
当たり前のように、迷わず、未練なく、気持ちを新たに、先刻と同じ選択を選ぶ。
「俺は異世界に行く。お前は嬉しいんだか嬉しくないんだか分からねぇけど俺は決まってる。より一層決まった。絶対に異世界に行って置いてきた問題片付けて色々事済んだら」
先刻の選択の答えの提示の時は、異世界に行く。それだけを伝えた。異世界に行き人生をやり直してそのまま異世界で死ぬ。その思いで決意を現した。
だが二度目の提示は違う。異世界に行く。それまでは合っている。人生を刻むのも異世界。
だが、
「俺はここへ戻ってくる。……カガミに言っちまったからな」
その選択に小さく溜息を溢してツルギの胸元を軽く押し返すと自身で立ち上がり白い膝に付いた砂を軽く掃い落して、
「やっぱりツルギ、君は阿呆だね」
「なんとでも言ってろ。でも俺はカガミにまた会う、それは決定事項な」
「分かったよ。でもボクにその力はないからね。ボクはこの身が滅びても一度きりの往復しか出来ないからね」
「自分でなんとかすっからフンシーは気にしねぇでいいぜ。こりゃ俺の問題だしな。まあ、どうにも出来なそうだったら異世界の姿を現してくれる神様に神頼みしてやるさ」
「そうかそうか。天罰が下らないように祈るまではしてあげるよ」
「その祈願が叶うように祈るわ」
「回り回ってけっきょくは自分のためなんだね」
「俺は俺の感情に素直にしないとってやつだろ?」
「ふふ。そうだね。ボクが言い出したことだね。いい心掛けで涙の洪水が溢れそうになるよ」
「頼むから止めてくれ。大惨事にしかならねぇ、俺のことで涙ぐむなら時と場所と雰囲気は気を付けてくれよ」
基本的に表情を変えない無表情の彼女の表情が柔らかく緩んでそっと瞼を閉じ満足そうに鼻で一度笑いを溢してから可愛らしい双眸を向ける。
「仕方ないね、君の要望に応えようか。ともあれ、君からの何か質問はあるかな?」
軽く片目を閉じて問う。その片方の薄ら眼を見つめて、
「ねぇな」
「即答にも程があると思うよ?」
「お前が素直に考えんなって言ったんだろ!」
怒声を放つ少年に対して軽く優しく頬を緩めて、
「いやはや申し訳ないことをしたね。そうは言ったのはボクだけど、陰日向の地へ行く前に憑依を解除するからね。つまり言っておくと、ボクは憑依することによって憑依対象から知恵を借りている。故に憑依が解除すればボクはこちらの言語は理解すら出来ないだろう。だからその前に」
そう言いかけた瞬間十分に思考を巡らせた少年が言葉を遮る。
疑問はある。一つもないわけではない。陰日向の地へ向かった後のこと、目の前の少女はどうなるのか、その身は憑依を解除することで睡眠状態に戻るだろう。だが少女が起きた時浮遊病を患ったと不安になるのではないか。ツルギ自身の存在が元からいないことになるなら記憶以外は物や写真はどうなるのか。
そして、父と母はツルギがいなかったらどうなっていたのか。離れることなく寄り添い合い愛を深め続けることが出来たのではないか。
深いことも浅いことも、どうでもいいこともどうでもよくないことも、されたこともしてくれたことも、全ては初めからなかったことになる。ならばツルギ自身で納得も理解も出来る。故に、
「質問はねぇよ。考えても結局なかった。俺はこの世界で産まれて育ってきた。だけど振り返れば、違うな。この先のことを考えても今までのことを考えても俺がいなかった、存在しなかった世界はまだマシだし、親父も離婚しねぇで幸せになってたかもしれねぇし、学校とかはぶっちゃけいなくても支障ねぇし、それにさ……」
一度大きく空気を吸い込み、留めて吐き出す。
暗闇の扉、異世界への扉を見つめる。この先へ行けば世界から日柳剣が元からいない世界へ改竄される。過去も現在も未来も、学校も名簿も、道場の柱に斬り込まれた幼少期の背丈を現した幾つものキズ。ツルギの部屋すら、服も靴も、落ちた髪一本ですら消失してしまう。学校の同級生、教師、商店街のおじさんおばさん。母に父、矢田野鏡。誰一人の記憶からも消え去る。三日前の異世界召喚の際、カガミの記憶には根強くツルギと言う存在は居座っただろう。だかこれから何日も、何週間も、何か月、何年と時が過ぎれば少女の記憶からも消え去る。
だが、
「……俺が戻ってくりゃ、世界は元通りになる。いなかった時間の齟齬は多少くらい覚悟してる。でも、それでも、俺は約束を果たしたい。ちげぇ、俺の決意は果たす」
幼少時代から周囲を窺い、親の顔色を窺い、突拍な行動は避け逃げて自分の殻に籠り続け周囲を見限り見離してもそんな少年を見捨てず育てた父親がいた。手を差し伸べた少女がいた。
だから、
「次は俺の番だろ。だいぶ遅れちまったけど、俺は見捨てたくねぇ、手を差し伸べたい」
どうしてこれまでツルギは異世界へ執着してしまったのか分からない。行かなければツルギはいつまでも殻に引きこもっただろう、それでもいずれ殻を破ることがあるかもしれない。
ここまで支えられ続けた。その恩返しは今は出来ない。それだけは後悔であり懺悔するべきことだ。
「今はまだちっせぇまんまだ。だけどまた帰ってくる。それまで恩返しは待ってってくれ、親父、カガミ」
異世界の精霊がこちらまで追いかけた。忘却は無効化した。そして、思う。
異世界のことを。国のことを。村のことを。彼らのことを。彼女らのことを。おとぎ話を。物語りを。
決意と覚悟と決別の意志を眼に込めて少女越しに翠色の精霊を見つめると、少女の頬を緩めさせて精霊は道場の縁側に腰を下ろして柱に肩を預けさせて、異世界への扉を指差す。
「ツルギ、君を追いかけて日向の地へ来たのは本当に正解だったよ。さあ、行こうか。君の言う、異世界へ――」
「ああ。カガミは……」
「君の思想通り、睡眠状態が継続されるからこのまま睡眠が終われば何事もなかったようにこの子にとっての今日が始まるだろうね」
それに返すことはしない。カガミにとっての今日は、ツルギがいない世界、元々いない世界が始まることを意味しているのを存分に理解したから、だがらこそ決意が固まったのだ。
少女の体が薄らと翠色を纏い始める。
「先にも言ったけど憑依を解除したら君の言語は理解が出来ない。故に伝えておくよ。陰日向の地へ行ったらウァサゴの所へ向かうんだ」
「ウァサゴって、あの無愛想なばあちゃんか」
異世界召喚後、アリスメル村で集会が催された。その時の記憶も大半が戻っている。
アガレス、ことアガ爺が村長であり、ツルギが王国へ向かう目的を与えた張本人であり、
アリス、見た目が非常に小学生とも思えるほどの少女でウェーブがかった金髪で冷酷無慈悲に近いクールガールであり、
マモン、緑色のバンダナがチャームポイントの彼は豪快な性格ながら異常なまでに空気が読めるがあからさまだ。だが、彼の接しやすさはフンシー同様に、友好的対象であり、
シンシア、一晩だが善意かは心意まで分からないが泊めさせてもらったと言えばその類で、彼女はとても温厚ながら包容力が満ち溢れていて、
ウァサゴ、集会の際にアガレスの横の席に鎮座しぶつぶつと独り言を呟き続けていてその言語はツルギには聞き取れなかっただけか、意味も分からなかったとも思えた。
「そうだね、ウァサゴに会えば一先ず君の言語的問題は彼女の力でどうにかなるからね」
「あっちの言語の譲渡ってわけか。異世界行ってわけ分からねぇ言葉で困ってたあの時も言語の譲渡で助かったしな」
あの瞬間の出来事は鮮明に思い出せる。
前回の異世界召喚の時、その場からの危機を回避しその上であちらの言語を授かった。その瞬間に脳回路を駆け巡った知識は今は分からないが膨大であり元から知っていたと思えるほど確実なものになっていた。
ツルギが呆気な表情で「そういえばあの時って」と言いかけた最中に、精霊もとい縁側に腰を落ち着かせる少女を半透明だが視感できる風を覆わせると、少女の瞳は閉じてまるで眠りに付いたように穏やかになる。
少女に憑依した精霊が現世に姿を顕現させるのをただただ待つ。精霊が現れれば、彼との言語は共通でなくなり彼の言った通りに一先ずは行動を決意する。異世界召喚後の場所を推定しそこからどうすればウァサゴに会えるのか悩み初め、彼はこの世界でない、異世界を見据え始める。
† † † † † † † † † † † †
紫苑と黒と白と青と赤と緑と黄と翠色が散らばったその空間に私はいる。
瞼もない口もない耳もない。身体のない少女は思想の存在でそこから色彩の空間を、どこからか眺める。
私と通して、彼女が理解し、私を通していく。
彼女は出逢ったあの日に、二日前のあの夜に聞いていた話とは違う。彼女はこう説明をした。
「ボクがあの子と話すにはボク一人の意識でないとごちゃまぜになってしまう。だから君にはその間少し眠っていてほしい。疑問そうな複雑な感情を向けて来るね。まぁ説明をすれば睡眠状態の君は外部からの干渉、今回ボクとあの子が会話するのに君の聴覚を借りるけど君には何一つ届かない。外敵からの死守はボクが表にいる時は安心してくれていいよ。なんせボクは、あの子の支えであり相棒であり、精霊だからね」
淡々とした淡泊だがこちらの感情思想を最低限汲み取った返し、それに彼女の発言に嘘偽りは不思議と感じなかった。
彼女が、ツルギを想い、ツルギの偽った笑み、ツルギの空元気、ツルギの心の叫び。それらを感じ取った彼女はその時点で私を、ツルギに対しての私を超えていた。
深い説明なぞなかったが、出会って数日の彼女は限りなくツルギと言う少年の本性を性質を弁えていた。
故に、彼女の案に乗ることも、寧ろ一緒にツルギを見ていてほしいとさえ思えた。故に、母にすら偽る感情を彼女には晒してもいいと思えて、隠しても無駄と感じた。
だから彼女に彼を託そうと思った。一緒にはいられないカガミの信頼出来る精霊の彼女に彼を預けようと決心しようとした。
別れは告げられた。再開の約束までは無理だろう。だけど命を燃やし尽くすほどに生きていようと決めた。彼は私を恋愛対象としては見ない、見れない。だから私も見ずに彼の背中だけを押す。ただそれだけの幼馴染になろう。
そして、その役目は果たされた。
だからこそ、今度は彼がこの世界から居なくなるまで眠っていようと、瞳を閉じて、耳を塞いで、色々な色の混沌とする空間で一人で彼との終わりが過ぎるのを待ち焦がれた。
なのに、
なのに、どうして、聞こえてしまうのだろう。
眠っていれば、聴こえないと彼女は言っていたのに、
一連の会話は聞こえるはずもなかった。その会話は全て聞かせられ、声を聞くたびに胸が高鳴り、後悔の念の波が押し寄せてくる。
諦めて、精霊の彼女に託そうと、彼の本性を理解出来た彼女に託そうと、そう思い願い耳を塞いだのに、
――――後悔。しているんだね。
それは声でない。感情だ。気持ちが殻に籠ろうとする私に向かって殻を壊そうと感情の押し付けをしてくる。
――――人は、後悔する。彼もそう言った。だが、彼は選んだ。自分の選択を。
後悔してないなんて言えない。未練しかない。だって私が彼の傍で彼の気持ちに応えたい。
押し寄せる波は殻をヒビ割らせ内側に座る少女を沈める。
――――なら、君も選べばいいさ。自分の選択を。
もう自分の選択は終わった。私は彼を他の人に託して放棄して、祈るだけの楽な立場に落ち着いた。そんな私が、楽な立場に落ち着こうとした私が選ぶ権利もない。選ばれる選択も可哀想なだけだから。
――――それが、君の選択、なのなら。ボクは、止めないよ。短い間だったけど、世話になったよ。ありがとうね。
混沌とした色彩豊かな空間から翠色が遠のき薄くなっていく。翠色は他の色を透かせていきやがて白色か灰色か黒色に儚く絶え果てる刹那、
――――一つ糺そうか。選択に権利なんてないよ。選びたければ選べばいい。君は君の想いを肯定し自尊心のままに。一般思想の観念はやがて後悔を生む。
微かな翠色はそう言い捨てて彩色の空間から色を消し去る。
――――君が選ぶ選択は君の財産さ。
翠色の消えた空間で瞼で目を背けられない思想の少女は選択する。
それが正解で、その先で後悔があったとしても、
彼も選んだ選択の果てに何があったとしても、
私は私の選択を。
消え去った翠色に向けて存在しない身体の腰を折り一つ呟き想う。
『約束守らない精霊さん、ありがと。見せてくれて、聞かせてくれて、ありがと』
身体のない少女は瞬きも出来ずにただただ混沌の空間を眺め続けて、呟きとともに捨て去る。
自分の選択を。
その意思が零れると無数とも思えた彩りは一つ一つその色を朧にして白でもない黒でもない情景を目の当たりにする時、耳鳴りを立てながらその空間から少女は覚める。
――――――――。
――――――、
――、――。
―――――――――――。
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