勇者な彼女がトイレから出てきません。

木本雅彦

ほんのちょっぴりの「序」

ここからはじまる日常のささいな出来事


 これから何回も同じことを言います。


 彼女がトイレから出てきません。


 本当に何回も同じことを言うと思いますが、もはや僕には彼女がトイレから出てこないことが日常の一部になっており、それならそれでいいんじゃないかとすら思っています。


 トイレから出てこないのは、彼女なりの理由があるのでしょう。


 そこを詮索する資格は僕にはありませんし、非難するのも的外れです。


 今日も彼女がトイレから出てきません。


 でもそれは、僕らの日常なのです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る