「心中葬」

煩先生

 

自殺の美学は

愛を亡くして

浅墓な盲信に

口づけ交わす


新しい骨壺に

遺灰が鳴けば

神経病の中で

ご馳走と知る


猛毒な観念が

意識を占めて

至上の歓喜で

末路に駆ける


仄暗い恩情で

天が触れども

半透明な嘘に

堪え難く死す

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「心中葬」 煩先生 @wazurai

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