まさかづくし。

 鳴りやまない電話の音で目を覚ましたのは、朝の七時ぐらいだった。普段はほとんど電話なんてかかってこないし、休日となるとなおさらだった。どうせ父の酒の量が減らないことへの母からの愚痴の電話か、会社の博打好きの同僚からの「パチンコ行くから付き合えよ!」みたいな電話だろうと思い、無視しようと思った。鳴りやまない着信音。布団にもぐってしばらくして鳴りやんだ。と思いきや、すぐにまたかかってきた。まだ完全に起きてはいない寝ぼけた頭で考えた。親か同僚以外で休日にかけてくる奴。雄大か別の友達か、それかただの迷惑な間違い電話か。いや、もう一人いるが…まさか、ね。いやいや、まさかかけてこないだろう。今まであっちから電話してきたことなんて一切ない。数日前だって電話かけたのに、「忙しい」とか言ってわずか数秒で切られたし。布団の中から手を伸ばして鳴りやみそうにない携帯を引きずり込んだ。そのまさかだった。まさかの彼女からの電話だった。布団にもぐったまま電話に出た。

 「…もしもし、どうしたの?珍しい。咲空愛から電話してくるなんて。しかもこんな朝早くに。嵐でもくるんじゃない?」

 「眠たそうね。迷惑だった?ならいいや、切るから。」

 「ちょっと待って!わかった、謝るから。でも本当にどうしたの?なにかあった?」

 「…特に、何も。」

彼女は嘘が下手だ。早く何かを言いたげな感じだった。話す声の感じですぐにわかった。

 「何もないならこんな朝早くにかけてこないでしょ。しかもそっちから。案外嘘つくのが下手だね。」

 「…うるさい。それは言わなくていい。それより、早く聞いたら?」

 「…何を?」

 「だから!いつもの!」

彼女が何を言っているのか、何で自分が怒られるのかさっぱり理解できなかった。いつもの、ってなんだよ。怒りたいのはこっちのほうだよ。寝ぼけた頭で数秒考えて、なんとなく答えた。

 「…今日空いてる?とか?」

 「それだよ。で、その次。」

 「…デートしない?ってこと?」

 「そう。じゃあ九時に待ち合わせね。場所は本屋の駐車場でいいや。それじゃ。」

そう言い残して電話は切れた。こっちの都合は何も聞かず勝手にデートの約束が取り決められた。本当はもうちょっと寝ていたかったし彼女の身勝手さにはちょっと呆れたが、まぁデートできるならいいか、と思い、布団から身体を起こした。


 待ち合わせ時間ちょうどぐらいに到着したが、彼女はまだ来ていないようだった。もう季節はすっかり秋めいていて、本屋の周りの街路樹も少しづつ緑色から橙色へと変化してきていた。犬の散歩やランニングする人達が行き交い、いつもは信号待ちで渋滞する道路も車が少ない、そんな秋晴れの割と静かな日曜の朝だった。そういや今日はどこに行きたいんだろうか?とか考えながら、心地よい秋の空気の中でぼんやりと彼女の到着を待った。

 待ち合わせ時間を十五分ぐらい過ぎて彼女はやってきた。彼女らしくない服装で。特に何も言わず車に勢いよく乗り込んできて、いつものようにすぐに煙草を取り出した。

 「…どしたの、その服?まさか、一人で選んで買ってきた?」

今日はまさかづくしだ。まさか彼女がカーディガンにワンピースを着てくるなんて。しかもちょっと高級そうなショルダーバッグまで肩からぶら下げて。さらに車に乗ってきて気づいたが、メイクもしっかりとしてきていた。

 「…一人で行くわけないでしょ。咲菜さんと一緒に買い物して選んでもらった。」

 「咲菜さん?あーあの化粧品店の。メイクだけじゃなくてファッションまで教えてもらったんだ。よかったね、なんかいい友達ができたみたいで。」

彼女は特に笑顔もなく、言った。

 「その他は?気づかないの?」

その他?メイクと服装以外で変わったところを探して気づいた。

 「もしかして、髪切ったの?」

 「そうだよ!気づくの遅い。」

 「ちょっと短くしたんだ。ごめん、気づかなかった。それでもそのシュシュは外さないんだね。」

 「なんか外すと私じゃないみたいで。」

いい友達もできてオシャレになって、彼女はここ数週間ですっかり変わったらしかった。だが、中身はまだ彼女らしかった。

 「で、今日はどこか行きたいの?俺は何も考えずに来たけど。てか、デートしたいなら自分で言いなよ。」

 「…恥ずかしいんだよ、自分で言うのが!男なら気持ち察してよ。ドライブ。どこか遠くまで。」

いつもはすぐに電話切るくせに、今日は朝早く電話かけてきて気持ち察せとか、急に遠くまでドライブとかかなり無茶苦茶だが、まぁここらへんがまだ彼女らしくて少し安心した。外見が急に大人の女性っぽくなって、中身まで変わってしまってはこっちも戸惑ってしまう。

 「ドライブって…遠くってどこ?てか、ガソリン少ないんだけど…。」

 「そんなの途中で入れてけばいいでしょ。とりあえず走らせて。時間が無駄に過ぎてくよ。どこでもいいや、とりあえずあっちの山のほう。」

彼女は遠くに見える山の方を指さした。


 街中を走っている途中、彼女はずっと無言だった。窓の外の景色を見て何かを考えているような感じだったのでこっちも話しかけずらい雰囲気があった。あまりにも車内が静かすぎて変な空気になってきたので、ラジオを流すことにした。

 「…というわけで、今日は秋晴れの過ごしやすい一日となっていて…で、ここでリポートしてもらいたいと思いまーす。」

ちょうど自分たちが向かっている山の中にある自然公園からだった。

 「えーこちらも快晴のいいお天気なんですが、紅葉はもうちょっとですかねぇ。まだ少し色づいてきたところでして…。」

電波が悪いのか、レポーターのお姉さんの明るい声が途切れ途切れに聴こえ、あまりにも聴きづらいのでボリュームを下げようと手を伸ばしたときだった。ずっと無言を貫いていた彼女が小さな声で呟いた。

 「…そっか。まだなんだ。」

思わず手を止めて聞き返した。

 「え?何が?」

 「紅葉。まだみたいだね。ちょっと早かった。」

 「え?紅葉が見たかったの?なんか意外だ。」

いつもの彼女のように、意外って何よ、とか言い返してくるかと思ったが、ずっと窓の外を見ているだけで何も言い返してもこなかった。あきらか様子が変だった。車に乗りこんできたときまではいつもの彼女だったのに。

 「…ねぇ、どうかしたの?さっきからずっと窓の外見てるけど。」

数秒、間をおいてから彼女は言った。

 「…別に。ちょっと考え事。」

 「考え事ねぇ。なんか咲空愛っぽくないなぁ。ほら、一応デートなんだしさぁもうちょっとテンション上げてこうよ!」

それでも彼女はこっちを降り向こうとはしなかった。何なんだろうか。せっかくのデートなのに。彼女から会いたいと言ってきたのに。さすがに苛立ってきてしまった。

 そのまま車は山道に入り目的地の公園がすぐそこに迫ったとき、急に彼女が自分のほうを向いて言った。

 「ちょっと車停めてくれない?」

 「…ここで?だってもうすぐ着くよ?」

 「着く前に言いたいことあるから、停めて。」

わけがわからなかったが仕方ないので狭い山道の路肩に車を停車させた。

 「何?どうしたの、ほんと?」

つい怒鳴るように言ってしまった。彼女は下を向いたまま話し始めた。

 「…ごめん。自分から誘っておいて。あのさ、その…やっぱ…いいや。」

彼女の中途半端な感じが余計に自分を苛立たせた。

 「なんなんだよ!言いたいことあるなら言いなよ!いつもみたいに。嫌なの?俺とデートするのを途中で後悔…」

彼女は言葉を遮って叫ぶように言った。

 「違う!違うよ。そうじゃない。そうじゃなくて…その…。」

そのまま彼女は黙り込んでしまった。こんな状況のときはどう対処したらよいのだろうか。恋愛ダメ男の自分にはさっぱりわからず、数秒頭をフル回転させて考えた結果、そのまま車を走らせようという結論に至った。

 ギアをドライブに入れようとしたときだった。レバーを握った左手になにかが重なってきた。と、同時に心臓の鼓動が急激に速くなって、緊張のあまり一瞬意識が飛びそうになった。視線を左手にやるまでもなく、それは彼女の右手だとわかった。久々の感触だった。いつからだろう、人の手の温もりを忘れていたのは。こんなにも暖かくて、こんなにも柔らかいものだったとは。まるで大事な何かを包み込むかのように、彼女の右手はそっと添えられていた。

 彼女は囁くように言った。

 「…私と…繋いで歩いて…くれる?」

手が触れあっているだけなのに、静かな車内に二人の鼓動がハーモニーを奏でて響きわたってそれがBGMになったとしてもおかしくはなかった。それぐらい二人とも緊張していた。当たり前だ。どんなに恋愛経験多めな人でも初めて手が触れ合ったら少しは緊張するだろう。それが恋愛初心者の二人だ。もう言葉を発するのにやっとだった。

 「…はい。じゃないや、うん…もちろん。」


 公園の中の木々はほとんどがまだ鮮やかな緑色で、ラジオのレポート通り紅葉はほんの一部だけだった。けど今はそんなことはどうでもよかった。それより、隣を歩く彼女といつどのタイミングで手を繋げばいいか迷っていた。彼女も迷っているのか、自分から繋ごうとはしなかった。距離は近いのに、あと数センチで指先が触れるのに。まるで目に見えない仕切りがあるみたいに、なぜか繋げなかった。

 「…ねぇ、まだ?」

無言で歩くのが耐え切れなくなったのか、彼女が言葉を発した。

 「いやえっと…じゃあ、繋ぐ?」

呆れたように溜息をついて、彼女は言った。

 「じゃあ、じゃなくてさ。ほんとに情けないよね。こういうのは男から黙ってそっと繋いでくるもんじゃないの?」

 「そっちから言ってきたくせに…わかったよ、はい。」

そう言って、彼女と軽く指を絡めた。

 「わかってないじゃん。まぁ、別にいいけど。」

怒っているのか、それとも嬉しいのか。よくわからないが、彼女は強くそして優しく、指を絡め返してきた。


 公園からの帰り道、軽い昼食を摂ってから朝待ち合わせた駐車場まで戻ってきた。なんとなくこのまま別れがたかった。彼女もおそらく同じ気持ちだったらしく、帰り道も特に次はどこに行きたいとも言わず、駐車場に戻ってきても車から降りようとはしなかった。

 「どうする?今から。まだ昼だけど。帰る?」

彼女は少しの間考えてから答えた。

 「別に帰ってもすることないし…なにかいい案ないの?」

 「なんか今日は結構歩いたからなぁ。今から街に買い物行くのもダルイし。そういやさ、咲空愛は趣味とかないの?」

 「…なんで今それ聞くの?」

 「いや、帰ってもすることないって言ったから。ほら、変わった趣味とかあったら面白そうじゃん。」

 「ないこともないけど。太一は?」

 「…趣味?小説読むことと携帯ゲーム。」

 「つまんない男。」

 「悪かったね、つまんない男で。じゃあ咲愛空の趣味は何?」

言うのが恥ずかしいのか、少しためらいながら答えた。

 「…料理、とか。」

意外だった。料理なんかしそうにないとずっと思っていたのに。

 「料理!?いい趣味じゃん。じゃあ、何か作ってよ。」

 「今日!?」

 「うん。だって今からやることもないし。ここで喋ってても暇でしょ。簡単なものでいいからさ、卵焼きとか。難しいものは求めてないよ。咲空愛がどんな料理作るのか見てみたいだけ。」

 「…てことは、私の部屋に来るわけだよね?」

 「迷惑?」

 「迷惑っていうか…太一、顔に似合わず意外と大胆だな、って。」

そのとき、既にそういう気持ちだった。いや、手を繋いだときから、ずっと。根拠のない自信があった。今日なら、というより、今日しかない、と。

 「わかってると思うけど、一応念のため言っとく。私たちまだ付き合ってはいないから。」

 「そうだね。」


 彼女の部屋の中に女の子らしい物はほとんど見当たらなかった。真新しい化粧台を除けば、まるで独身男の一人部屋のような雰囲気だった。しかし、彼女は綺麗好きなのか掃除はマメにしているらしく、部屋の中には埃一つ見当たらなかった。丁寧にたたまれたタオルやジャンルごとに綺麗に並べられている本棚なんかを見ると女の子らしいなぁと思った。ジャンルごとといっても、本棚にズラッと並べられた本の九割が料理本だった。簡単スピードレシピ本からプロが読むような料理の専門書まで。どの本も表紙の一部が曲がっていたりところどころに付箋が貼ってあったりして、料理本の隣に数冊並べてある新品同様のファッション雑誌とは比べものにならないほど読みつくされているようだった。どうやら彼女は本当に料理が好きみたいだった。

 「すごい数の料理本だね。プロにでもなるつもりなの?」

彼女はキッチンでインスタントコーヒーにお湯を淹れながら答えた。

 「…別に。ただ好きなだけ。」

 「得意料理とかあったりするの?」

 「そうね。」

 「たとえば?」

 「…肉じゃが、とか。」

 「おぉ、基本中の基本みたいだね。それ食べてみたい。」

 「…急に作れるわけないでしょ。材料ないし。冷蔵庫に本当に何にも入ってないから今日は何にも作れないかも。」

 「あ、そうなんだ…。」

作れないなら先に言えばいいのに。冷蔵庫に何も入ってないってわかってたのだろうか、忘れてただけなのか。もし、わかってたとしたら、それはどういうことなのだろうか。すぐ隣でコーヒーを飲む彼女を見ながらいろいろ思考していると、徐々に緊張してきている自分に気付いた。

 「あのさ、そんなにジロジロ見ないでくれる?気持ち悪いから。」

 「…あ、ごめん。」

会話が続かなかった。緊張して、言葉がでてこなかった。

 「テ、テレビとかつけないの?」

 「つけても面白くないし、つけない。つける必要ある?」

彼女は緊張していないのだろうか。もしくは、そういう意識はしていないのだろうか。自分が、変なのだろうか。彼女は特に何も話しかけてくるわけでもなく、コーヒーを飲んでいるだけだった。ただ、静寂だった。壁にかけられた時計が秒を刻む音だけが六畳の部屋の中に木霊していた。

 「…美味しかった。」

彼女がコーヒーを飲み終えた。気のせいだろうか、さっきより二人の距離が近づいているように思えた。いや、確実に近くなっていた。床に置いた自分の手の数センチ先に彼女の手はなかったはずだ。

 「…ねぇ、なんか話さないの?」

ふいに彼女が話しかけてきた。その声は、さっきまで料理の話をしていた彼女の声とは違うような気がした。色気があった。自分を見つめる瞳も。まるで何かを待ち望んでいるかのような。

 「そうだね…えっと…何話そうか…なっ!?」

急だった。話している途中で急に彼女が手を握ってきたので声が裏返ってしまった。

 「話すこと、ないんでしょ?」

 「…ない…ね。」

覚悟はできていたはずなのに。そのつもりで彼女の部屋に入った筈なのに。頭の中では妄想できてるのに。なんでだ。こういう大事なとき、なんで行動に移せないのか、なんで身体が動かなくなるのか、理解できなかった。

 「なかったら?ねぇ、私、変かな?」

まったく動けずにいる自分に、徐々にゆっくりと彼女は身体を近づけてきた。もう迷っている場合ではなかったし、どうでもよかった。どうにでもなってしまえとしか思わなかった。この状況で何にもなしに終わったら、それはそれで凄いことだとは思ったが。吹っ切れればいいんだ、と頭の奥のほうで誰かに囁かれた気がした。そしてその次の瞬間には、自分は彼女を床に押し倒していた。

 「…俺も、変かな?」

彼女は何一つ抵抗する気配もなかったが、若干驚いた様子だった。

 「やっぱ大胆だね。まさか急に押し倒すなんて。危うく反射的にビンタするところだった。」

 「…ごめん。けど、もう…抑えきれなくなった。」

 「さっきも言ったけどさ、もう一回言うよ。私たち、まだ付き合ってないからね。」

 「…そうだね。やっぱ変かな?」

彼女は首を横に振って言った。

 「ううん、変じゃないと思う。二人とも求めてるし、二人とも抑えきれない。それは自然なこと。けど、まだ付き合ってない。私は順番とか別に気にしない。けど、できれば言ってほしいかな。言われたことないし。」

二人は一端身体を起こして、暫く見つめ合った。

 「俺と…付き合って、くれますか?」

彼女は笑顔だった。

 「なんで敬語になんの?普通でいいのに。けど、ありがと。言ってくれて。」

そのまま彼女は抱きついてきた。自分なんかより、明らかに彼女のほうが大胆だとは思った。

 「…返事は?」

ベッドに倒れこむ前に彼女の耳元で囁くように聞いた。

 「…いる?返事なんて。それより、教えてよ。どれだけ好きなのか。言葉じゃなくてさ。太一しだいで私も答えてあげる。」

 「けど…正直に言うけど、俺、経験ないから…。これって、引く?」

 「知ってた。なんとなく雰囲気でわかった。別に引かないよ。わかってると思うけど、私も初めてだから。引いた?」

 「引かない。俺もなんとなくわかってたから。二十五歳にしてお互い初体験なんて、ほんとダメすぎるね。」

 「…いいじゃん、別に。今までいい出会いがなかっただけ。もう言葉はいい。時間、過ぎてく。」

 二人ともぎこちなかったけど、好きだと伝えられたし、伝わってきた。言葉じゃなくて、身体で。やっと恋ができた。やっと本当に心から好きな人ができた。そして、こんな自分を好きになってくれる人をやっと見つけた。少しだけ、大人になれた気がした。

 疲れてしまったのだろうか、すべてを終えたあと彼女はすぐに眠ってしまった。覚えたてのメイクも落とさずに、口は半開きで、小さないびきをかいて。それでもそんな彼女の寝顔を見て思った。綺麗だ。まだ改善するべき点は山ほどあるのだろうが、それでも彼女は確実に綺麗になっている気がした。恋をしたから、だろうか。


 この先、この恋がどうなるかなんてわかりようもなかった。時に喧嘩して、笑いあって、抱き合って。結局こんな二人だから何をしても最初はぎこちないのだろうとは思うけど。

 たしかに周りから見れば、二人とも恋愛初心者の子供なのかもしれない。だからなんだっていうのだろうか。初めて経験が中学生だからって、それが自慢になるのだろうか。早い遅いじゃない。相手が誰でもいいわけでもない。初体験が二十代中盤だってどうだっていい。それまで出会うべき人に出会えなかっただけだ。

 彼女と濃密な時間を過ごせたら、一緒に失敗してお互い成長していけたらそれでよかった。きっと彼女となら長くうまくやれそうな気がした。



 


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