第4話 縦
リストカットで死ぬこと。
それは至極可能性が低い。
なぜなら、リストカットの致死率は10%。
そんなので死ねるはずがない。
でも、ほかの方法では死にたくない。どうせなら、
リストカットでどうにかして死にたい。
そうだ、縦に引けばいいのか。
動脈を6~7cm切れば、
人間は大量出血で死にいたる。
縦に引く。なかなか切れない。偉く私の動脈は頑丈らしい。
違う。今までの横が切りやすかったんだ。
一気に無数の血管を切るから、大量出血していただけ。
もっと深く、力を込めて
刃を差し込んだ。
あふれた血。流れる鮮血。
頭がくらくらして…
私は意識を失った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます