第10話 花さか爺さん

 あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりました。

 夫婦には子供はおりませんでしたが、シロという可愛い犬を息子の様に大切に育てております。

 プロテインのように真っ白なシロ。

 麦飯にプロテイン…麦茶にプロテイン…お爺さんもお婆さんもコンテスト2連覇を目指しトレーニングに日々余念はありません。


「もっとプロテインが欲しいの~」

「そうですね~お爺さん」


 翌日、シロがお爺さんを引っ張って

GrandfatherグランパココをDigDug掘れ掘れ

 お爺さんがDigると、なんと各種メーカーのプロテインがジャンジャンバリバリ出てきました。

 老夫婦は大喜びです。


 それを見ていた隣のジジイ、ワシもプロテインが欲しい…。

「あの犬、 Kidnap犬さらいしちゃえばよくネ」


 そして、裏山へ連れて行きシロを蹴飛ばしながら怒鳴ります。

Old cockerくそじじいココをDigDug掘れ掘れ

 狂ったようにDigると、なんと各種メーカーのダイエット薬がジャンジャンバリバリ出てきました。

 ジジイ、ブチギレて、シロをKillっちゃいました。

「もういらん!」

 老夫婦の庭にポイッと投げ捨てました。


 翌朝、老夫婦は大変悲しみ、シロを燃やして灰にして壺に入れてお墓へ向かいました。

 途中、御殿様が通りかかり、ひれ伏したところ、手が滑って灰が風に乗り枯れ木に降りかかりました。

 すると、枯れ木に白い大きな花がムキッ!ムキムキッ!と咲き乱れます。

「これは見事…Grandfatherグランパ天晴じゃネ」

 翌日お城から、山のようなプロテインとステロイド、そして日サロの永久無料パスポート、金色ジムの永久無料会員券が届きました。


 それを聞いたジジイ

「あの壺さえあれば…steal盗む しちゃえばいいんじゃネ」

 爺さんは壺を盗み出し、お城へ出向きました。

「枯れ木に花を咲かせまSHOW!」

 クスリがきまっちゃってHighになったジジイ灰をばら撒きます。

 灰は風に乗り、殿様の顔にブワサッと降りかかります。

「誰か、アイツKillっちゃて」


 爺さんは首チョンバされたそうな。

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