第9話 こぶとりじいさん

 Brother Soulで結ばれた、鬼が互いの腕にステロイドを注射する夜。

 今夜はパーリナイツ♪


 プロテインをガフガフやりながら、陽気にSayHo!していると、つられて爺さん寄ってきた。

「おいおい、ここは体脂肪2桁お断りだぜ」

「これを見てからマウスに栓しな」

 爺さんグイッと服を脱ぐ…蛍光ビキニがまばゆく光る、黒光りするSay Muscle!

 次々ポーズを決める爺さん。

「キレてる!キレてる!」

「ナイスバルク!仕上がってるよ!」

「Ho!背中バリバリ」


 鬼を魅了する仕上がり具合。

「グレートケツプリ」

 鬼は愉しませてくれたお礼だと…長年爺さんを悩ませていた顔の脂肪の塊を除去してくれました。

「これで、体脂肪が3%は落ちるわい」

 爺さんは大喜び。


 その話を聞いた、中途半端なマッスル爺さん。

 ワシも脂肪を除去してもらうんだとパーリナイツに飛び込んだ。

 いくらポーズをとっても、鬼の機嫌は悪くなるばかり。

「もういい!」

 鬼は 『ビックパンテラおこサンシャインヴィーナスバベルキレキレマスター』です。


 逃げる爺さんに、昨夜、除去した脂肪を投げつけ爺さんの顔にベチーンと張り付けました。

 憐れ、仕上げてない爺さんは体脂肪率が3%増えてしまいました。


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