第3話
さやと空は話をしていた。
すると、いきなり空がこんなことを言い出した。
「にしても、いいな~」
さやは疑問に思った。
「何がですか?」
空はすぐに答えた。
「あの、生徒会長の妹なんてさ~」
「?」
空は少しビックリして言った。
「え?知らないの?」
「?何がですか?」
「あの生徒会長、有名だよ。」
「そんなに有名?」
「それはもちろん。
だって、あの生徒会長目当てでこの学校に来てる人だっているんだし。」
さやはしばらくきょとんとしていた。
理解をしたのか、手をポンと叩いた。
「へ~。そうだったんだ。」
空は残念そうな顔をしていた。
「反応が…薄い…だと…⁉」
「そうかなぁ~。」
さやはあまり自分のことを分かっていない。
だが、姉のことは誰よりも知っている。
空は頷いていた。
「うん。薄い。」
さやは図星をつかれた。
「うっ」
まぁ、その話は置いといて。
と、空は言った。
「じゃあ、何でここ-白林高校-に入ったの?ここ、結構有名だよ?」
さやはしばらく考えていた。
が、すぐに答えた。
理由は単純だからだ。
「う~ん。…校則が緩いからかなぁ。」
「…はい?」
空はあり得ない回答が返ってきたので、
思わず変な声が出てしまった。
「だから~、校則が緩いから~。」
「そ、そんなんで高校決めちゃダメじゃ…」
「お姉ちゃんもたしか同じ理由だったよ。」
「そ…そうなんだ…」
「うん!」
空はため息ばかりつく入学式だった。
「あ、そろそろ始まるね。」
「そうだね~。じゃあ、静かにしようか。」
「うん。」
司会の人が、マイクを持って開会の言葉、生徒会長の話、校長先生の話、と続けて言った。
生徒会長の話が終わった後、
あやは考えていた。
(さやはもう仲良くなった子がいるのか…。
良いことだ。…さやは私の×××××××を知ってないよな…。今朝の独り言は一体…?)
-??-
見ているだけ、いるだけで嫌になる空間に、
話をしている死神達がいる。
そう…謎めいた死神達の会議…。
「クスクスクス。」
「××××」
「何でしょう××。」
「××はどうする?」
「××の×は我が。」
「そう…。」
「××××…。」
「何でしょう××様。」
「あとは…あなたに任せましたよ…。」
「もちろん…。クスクスクス」
-地上-
生徒会長の話や、校長先生の話が終わり、司会が閉会の言葉を言って、入学式は終わった。
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