第1話

その後、あやとさやは高校の校門の前まで来ていた。

「さぁ、さや。着いたぞ!」

あやは一歩進んでさやの前に出てきて言った。

さやはあやの近くへ寄って笑顔で言った。

「わぁ~!すごいね!お姉ちゃん!」

あやはふふんとでも言うように鼻をならした。

そしてあやは得意げにこう言った。

「ふふふ。それじゃ、白林高校へようこそ!

この私、秋野あやが生徒会長を勤めているんだ。」

さやは顔を輝かせて言った。

「お姉ちゃんすごい!生徒会長だなんて憧れちゃうよ!」

あやは少し照れながら言った。

「あ、ありがとな///」

さやはにっこり笑って

「どういたしまして!」

と言った。

あやは嬉しそうにして、時計を見て言った。

「おっと、時間が…。じゃあ、アリーナに向かうか。」

さやはポカンとした。

「へ?」

あやは進まないさやに言った。

「どうした?」

さやはハッとした後、あやに聞いた。

「なんでもうアリーナに行くの?教室は?荷物は?」

あやは少し困ったがしっかり質問に答えた。

「入学式はアリーナでやる。教室はその後だ。荷物はアリーナのロッカーにしまっておくから問題はない。」

さやは軽く答えた。

「へー。そーだったんだ~。」

あやは頷いて言った。

「さ、アリーナに行くぞ。」

さやは笑顔で

「うん!」

と答えた。

そして、二人揃ってアリーナへ向かった。

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