第19話 武器
ここは武器屋。ここらじゃ有名……らしい。
「ヘイ兄ちゃん。何をお探しだい?」
「装備一式だ。」
「何をやってるんだい?」
「魔術王だ」
すると店員は少し考えて、
「冒険者カードを見せてくれませんか?」
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「すごいですね!今の時代、本物の魔導士がいるなんて。」
なるほど。偽物と疑われたわけか。
「それで、どの武器が欲しいんですか?本物の魔術王様に武器を提供できるなんて、これほど名誉なことはありません」
「この店で一番良いものを一つもらおうか」
「了解です」
店員はしばらく店内をうろうろして、
「このミサンガですかね。」
そこにあったのは小さなミサンガ。
「破滅のミサンガです」
?
「?、なんだそれは。」
「ご存じないですか。一度調べてきてもらえますか?口頭で説明するよりも楽ですし。」
なるほど
「わかった。明日、又来よう」
「お待ちしております」
図書館にて
「すみません。魔法道具に関する著書はどこにありますか?」
初めての人には下出に。
「ああ、あの棚ですよー。何をお探しで?」
「破滅のミサンガの記述がある著書です」
店員は訝しげな顔をして
「ご存じない?」
と。
相当有名なものなのだろうか。ほかの職員まで目を見開いている。
まぁ、いいか。
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棚に近づくと、そこには様々な本がある。
≪神兵器
≪究極破壊兵器
そんな中に、
≪神の遺産 破滅のミサンガ≫
これだ!
俺は本を開く
≪この魔道具は旧暦180年ごろに、初代剣聖アラミス=ソイテが初代伝説竜を討伐した時にドロップしたドロップアイテムだ≫
いきなり凄そうだ
≪効能は、敵へのダメージが追加で50%され、被るダメージを40%減らせる。いわば神器である。この魔道具は代々アラミス家に引き継がれていくが、第184代剣聖、アラミス=エーテルが剣聖となったため、今は、アラミス=エーテルが持っている、もしくは誰かに譲られたの二択が考えられている。また、アラミス=エーテルは、「我が元に来た、すべての冒険者に破滅のミサンガを譲るための挑戦権を授ける。挑戦方法は、武術、魔術、剣術など、何でもいいので私を満足させること。ふさわしいと思ったものに与える。」と、発言している≫
なるほど。あの人が詐欺じゃなければ噛み合う。
そして、今が新暦1300年だから、旧暦は430年に終わった。破滅のミサンガができた時期は今から1730年前……
面白い、いろいろ調べてみよう。
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