第17話 決別
魔王軍幹部が一人倒れた。それは大きなニュースになった。
そんななか、
「俺も上級冒険者になったぜ」
という嬉しそうな声が響く
「あ、あの、主、お願いがあるのですが……」
自身のない声が聞こえる
「どうした」
「私がつかえたことを父に報告したら、父がそいつを見せてみろと……」
「構わん。向かおう。」
「そ、それが、」
少しためて
「一人で来いと」
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つまりこういうことだ。≪実力を見せてみろ≫と。
「よし、行こう。どこに行けばいい?」
「地獄です。」
「どうやって行けばいい?」
「それも含めて考えろと……」
なるほど、手ごわい。
「行って来いよ」
ギランドさん、、
「先輩、自信をもって!」
「頑張ってください!」
アザゼル、、
「行こう。だが、お前たちにも宿題を出したい。」
「聞こうか。」
「しばらく分かれるんだ。その間に達成してもらえればいい。」
「アザゼルは上級者レベル200だ。」
「に、200ですか!?」
「ああ、そうだ。お前ならできると思う」
「こ、心得ました」
「ギランドは契約悪魔合計300体だ。」
「はは、ずいぶんな無茶を言う」
「頑張ってくれ」
「おう。」
「山本は……」
「……わくわく」
「適当」
「……!?」
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「ということで行ってくる」
「お気をつけて」
「行ってこい」
「頑張ってくださいー」
せっかく結成したパーティだが、名残惜しいが、結成して一か月もたっていないうちに一時解散となってしまった。
「さて、地獄のアザゼルの父さんか。」
自分の父には嫌な思い出が詰まっているが、アザゼルの父さんはどんな人柄だろう。
「泣くな山本。別れの時ぐらいはな」
「主よ、お気をつけて。何かあればその契約石でご連絡を」
≪契約石≫
一度しか使えない携帯電話のようなもの
「ああ、わかった。おまえら、くれぐれも体には気をつけてな。」
「おう、お前もな」
俺は歩みを進める。決して後ろは振り返らないように。
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「地獄への行き方を知らんか?」
「知らんな。死ねば行くんじゃないか?」
一応聞いてはみたものの誰も知らないらしい。早速契約石使おうかな……
「おや?
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