第16話 蹂躙

さて、現状説明をしよう。


魔王ダファルの挑戦を受けた俺たちは、天光の使徒ラシャの討伐に向かった。

アザゼルが攻撃を仕掛けるも、カウンターを食らい、逃げられてしまう。そんなら者を探していると、現れたのはラシャとともに、大勢の魔王軍だった。


「おい、禁術セイントダークマジックマスターりし者、いや、鈴木。」

「……なんだ?」


「あのいっぱいいるのは俺に任せろ。」

「私もお供させていただきます」


「……ああ、頼んだ。」



「開戦!!」


始まった。


______________________________________


だが、それは戦闘と呼べるものではなかった。一方的な蹂躙とでも称そうか。



「どうしたどうした!!闇玉ダークボール

「情けない者どもですね。闇光斬ダークライトスラッシュ


「ぎゃーぁ、やめてくれぇ」

「ごめんなさいごめんなさいふごめんなさいいいいいい」


「ど、どういうことなの?」


動揺の声を上げたのはラシャだった。


「精鋭を集めてきたのに……」

「目の前の敵を見ろよ……」


相手にしてもらえない。


「あ、すみません、では、どうぞ」


やはりラシャはカウンターしかできないらしい。


「おう。研究していたとっておきの魔法を見せてやるよ。

おーい、お前ら、避難してろー」


「了解」

「わかりました」

「帰りたい」



すぅ、軽く息を吸い込む。いつも大魔法を行使するときはこうするのだ。


「この地に宿りしすべての精霊、神、悪魔よ……


深淵より封印されたわが魔力よ、」


ここまでは理不尽アルティメットなる破壊バイオレンスと相違ない。


「我のすべての魔力を糧にして、超越なる破壊とならん。」


この一文で一気に魔力が消費され、


神之破壊ゴッドバイオレンス


今までの魔法は広範囲に拡散されていたが、此度のはわけが違う。全魔力を純粋な破壊の力に変換し、ラシャ一点に集中させる。


「_________________________」


爆音すら響かない。


あっさりと、、



意識が溶け落ちる



___________________________________


「目覚めたか?」


ここは、病院?


「一気に魔力を消費しすぎて倒れたんだ。」


なるほど。


「主よ。お疲れ様です」


「ああ。」


「無事に相手ラシャは倒れたか?」

「はい。冒険者カードにしっかりと記入されてます。」


≪討伐種≫

カースドラゴン

上位天使


「以前のはカウントされないのか?」

「はい、上級になってからのものです。」



≪レベルアップです。おめでとうございます!!≫


禁術セイントダークマジックマスターりし者


上級者レベル60、通常換算、レベル1400

使用可能魔法、7属性全てを神級まで。

精霊魔法全てを帝王級まで。

魔力値21215999999≪6%追加込≫

知力値2600000

体力値2000

物理攻撃力20


おめでとうございます。

魔力値プラス2%、知力値プラス1000000です。


レベル20しか上がらないのか。



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