第14話 カウンター
大陸北部の針葉樹林。
「寒いな……」
「はい。気温は年中氷点下を下回ってます」
なるほど。寒いわけだ。
「ここには、≪天光の使徒ラシャ≫を倒しに来た。今すぐ探しに行くぞ!!」
「「おー」」
「あのー」
少女は大変言いづらそうに、
「すみません、ここにいるんですが……」
「「「「あ、はい」」」」
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「魔王軍幹部、天光の使徒ラシャァァ!ここにいたか、ついに見つけたぞ!!」
「さ、最初からいましたけど……」
あ、こいつあれだ。空気読めないやつだ
「はぁ、まったく魔王様も何でもかんでも敵をよこせばいいってものじゃないんですよ……」
ラシャがぶつぶつ言っている
「あいつ、天使属性なので、闇の魔法が効果的かと。何なら私が行きましょうか?」
「ああ、頼む。」
「わが深淵よりいでし魔力よ、闇に還り、敵を穿ちて勝利をもたらせ、
「うあああ、ちょっとぉ、僕たちもいるんですよぉ」
さっきまで静かに隠れてたやつが喚く
「あわわ、いきなり恐ろしいものを使いますね。
すると俺たちの前に闇化雷爆弾が……
「あら、天使の分際にしては賢明な判断ですが、惜しいですねえ」
「ぎゃー、だから危ないって」
山本、煩い。
「一歩詰めが甘いですね」
爆発する直前に、
「ではごきげんよう、
ばこーん、という効果音では生ぬるいほどの爆音が響く
「さて、帰りま、、しょう?」
アザゼルの胸元には大穴が。
「あ、あはは、私が何の
そこには同じく大穴を開けたラシャが
「あ、一時撤退させてもらいますね」
光の粒子になってラシャが消える
「あ、あああああああああああああああああああああ」
煩い。山本。
「大丈夫か?
「ありがとうございます。あいつは生半可な魔力攻撃を跳ね返します。ただ、痛み分けみたいな形になりますが……」
「えー。なんでこんなに冷静なんだー」
「うむ、そういうことか。ギランドはどう思う?」
沈黙を破る、ついに躍動、ギランド
「え?物理攻撃すればいいじゃない?」
「「「は?」」」
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聞いてみれば筋が通った話であった。
≪だって魔法攻撃すれば人間の体じゃぁ、反撃食らって即死だろ≫
間違ってはないが、あれに物理攻撃を当てれる気がしない。物理的にもだし、何よりあんな美人を殴るなんて……
「じゃぁ、こういうのはどうでしょう?」
空気読めない一号、なんだね?
「まず、鈴、
「おい、さっきみたいにさせたいのか?」
「いえ、続きが。次に悪魔使ギランドさんが防御魔法を使います。そしてアザゼルさんがされぞれを補うというのはどうでしょう」
と、自信満々にいう
「お前は?」
ギランドさん、それ言っちゃダメ!!絶対。
「あのー、カウンターを防御魔法で防げるのでしょうか?」
「「「そこですよねー」」」
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