第11話 語られる過去

「あ、あの、僕のステータス低くないですか?」

そういうのは山本。

「どうなんだアザゼル?」

「はい。人間風情にしては高いほうだと思います。」

「そうなんですか……」


「そんなことより気になることがあるんだが?」

「はい。わが主、何なりと。」


「お前、なんでそんなにステータス高いんだ?」



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アザゼルの説明が始まる


「あれは遡ること975000年。第一次種族大戦。今は第二次種族大戦なのですが、975000年前に一次がありました。私は天から追放されてから2000年余りがたっていたのですが、どこの種族にもつくことはなく、独立した派閥を作り上げました。今でいう竜族といったところでございましょう。そうして狩りを続けているとこのようなステータスになりました。」


「では、もう一つ質問する。なぜ、大戦は終わったんだ?」

「はい、それは伝説の魔導書グリモワールを持った人間による終結でございます。彼は魔導書グリモワールに封印された禁断の魔術を用いて大戦を終結させました。その魔術による光を浴びたものはその体から精神に至るまでを焼き尽くされます。」


「それはどこにあるんだ?」

「不明でございます」


なるほど、使ったらなくなる、もしくは封印されるというやつか。


ていうか、アザゼルさん博学ですね。あ、当時を生きたから当然か。


「それよりも、」

ギランドが沈黙を破る


「パーティ名、どうする?」

「僕みたいな低レベルなやつを入れてもいいんでしょうか?嗚呼、足手まといになる気しかしません。」


「じゃぁ、パーティ名は……」



その場の全員が息を飲む


新勢力ニューパワーでどうだ」


「おお、異議なし!」


「無論、異議なしでございます」


「いい名前ですね、異議なしです」


満場一致のようだ



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