第9話 旧友
「さすが我が主、
内心焦っていた。
「あ、ああ。当然だ」
目をキラキラさせながらアザゼルが見る。
「やっぱりすごいです!」
「ああ、、」
嘘は得意じゃない。
「なんだか元気ないですね。」
「そ、そうか?」
……いつばれるかな?
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魔王ダファルと戦っておよそ一週間がたつ。その様子を記録した魔法カメラ(この世界の監視カメラのようなもの)の映像により、俺の存在は広く知られるようになっていた。
「それで?どうしたのですか?」
ある少女は興味津々に状況を問い、
「魔法の属性は?」
ある政府高官は弱点を聞き出そうとし、
「すごいです!!」
ある
そして、
「まったくお前はすごいな。」
目の前にいたのは……
「……悪魔使ギランド??なのか?」
「ああ、しばらくぶりだな。」
≪悪魔使ギランド、俺の中学の友人≫
「どうしてここに?」
「お前の机の中のノートにあった特異点に行ったのさ。安心しろ、あれは処分してある。」
隣で会話についていけずにいた
「何者?敵ではないようだけど。」
「ああ、こいつはな……」
と、俺が紹介するよりも早く、
「ふはははは、我の名は悪魔使ギランドだ。汝、名は?」
「堕天使アザゼルです。我が主の友人と判断します。今は忠実な使い魔をやっております。お見知りおきを。」
すると、
「あのー……」
「ああ、忘れていた。一緒に連れてきた客がもう一人いた。紹介する。
「なんだか、アクセントが違うような……山本隼人です。鈴木先輩、久しぶりです。」
はて、誰のことだか。
「こいつを連れて俺たちは一週間ぐらい前に特異点に行き、この世界に来た。」
「そうか。お前が来たということは何かが起こるな。天啓を受けたのだろう。」
「そうだ」
「あのー、お二方の話には終わりが見えないうえにカオスなので、いったん中断させていただきますね。」
そして、
「あっちの世界に戻れる方法、わかりました。」
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