プロローグフェイズ2・悪夢の始まり
GM:まずは、肇くんのシーンから進めていきましょう
東郷肇:zzz……
GM:肇くんは暖かな布団で寝たはずなのに、ごつごつした石の感触と冷やりとした空気で目を覚まします。
東郷肇:……ん、ここは…………?
GM:燭台の光のみの暗い部屋の壁の上の方には、小さな鉄格子付きの窓があって、どうやら地下室のようだとわかります。両手足は枷のついた鉄の鎖に繋がれています。まるで絶対に逃がさないつもりのように。
東郷肇:これは……!?
GM:肇くんが気が付くと何か皿を持ったヴィクターがやってきて馴れ馴れしい口調で話しかけてきます。
ヴィクター(GM):「やあ、目が覚めたかな?」
ヴィクター(GM):「相変わらず君はいたずら好きだ。死んだと思っていたのに、母さんと兄さんまで連れて帰ってくるなんて」
紀伊野:(俺が兄かよ)
東郷肇:主人さん!?僕は……
GM:その肇くんの言葉が耳に届かないかのように、ヴィクターは話を続けます。
ヴィクター(GM):「君は僕の妹だ。そうだろう?」
ヴィクター(GM):「君たちがやってきて、すぐにわかったよ。旅人の振りをして僕を驚かそうとしていたんだろう?」
ヴィクター(GM):「3人共うまく変装したものだ。最初はまるで他人に見えた。でも僕にはすぐにわかった!何年ぶりでも、何十年ぶりでも!なぜなら、血の繋がった家族だからさ!!」
GM:ヴィクターが喋るたびに片手に持った皿を振り回し、乗った何かが一部、べちょ、と嫌な音を立てて床に落ちます。それからは異臭が漂っています。
紀伊野:(頭おかしい人だった)
東郷肇:統合失調症か……?主人さん!ぼくは妹さんじゃないって、何回言ったら!
GM:その言葉も耳には届かないようです。
ヴィクター(GM):「皆が戻ってきたらお祝いができるようにケーキを焼いておいたんだ。僕も昔は料理が苦手だったけど、一人で暮らすうちにだいぶ上手くなったんだよ、ほら!」
GM:床には黒く腐った何か。落ちたものの周りには何か蠢くものも見えます。
GM:目の前に差し出された皿にも同じものが乗っています。黒く腐りきって、虫がわいたケーキです。
東郷肇:ひいっ……!? だ、誰かぁ!
GM:では、ここで肇くんは、[強い狂気]で狂気チェックをしてくださいー
東郷肇:3D+6
DiceBot : (3D6+6) → 13[5,5,3]+6 → 19
GM:おー、成功ですねー
GM:ケーキに怯えきった妹を見て、不思議そうに首を傾げ、皿を引っ込めます。
東郷肇:くっ、精神病患者は、ぼくの管轄と違うって!
ヴィクター(GM):「パウンドケーキは好きじゃなかったかい?そうか、君も大きくなったから嗜好が変わったんだね」
ヴィクター(GM):「君は僕の妹だ。死んだ母と兄も連れて帰ってきてくれた。僕は昔、大きな間違いを犯した。だからずっとずっと待っていたんだよ。やり直せるのを」
ヴィクター(GM):「今度は大丈夫さ。この屋敷には今は家族しかいないから」
紀伊野:(やっぱこの人ヤバい人だ)
ヴィクター(GM):「ケーキが気に入らないなら別のものを持ってこよう。そうだ、母さんと兄さんにも用意しなくてはね」
東郷肇:心因性の精神症……
GM:そういうと、ヴィクターはその部屋から去っていきます。もちろん、地下室に鍵をかけたうえで
+ + +
GM:そして、紀伊野さんと桜さんは、その隣の部屋に転がされていました
紀伊野:ここはどこだ……?
紀伊野:……ってか、ほんとにどこだよ!?牢屋じゃねえか!!
GM:桜さんも目を覚まして構いませんよー
紀伊野:……とはいえコイツをくすねておいてよかった。いい証拠品になる。ここの鍵を開けるぞ!
川上桜:あれ、さっき部屋にいたはずなのに……!
GM:桜さんが目を覚ますと、紀伊野さんがちょうど扉の鍵を開けたところです
紀伊野:このまま逃げるのもいいが、ほっとくのもかわいそうだ。お前らー。
紀伊野:隣のガキの扉と、彼をつないでる枷も外すぞ!
GM:はい。ではみなさん、地下室から出ることができました
川上桜:わ!ありがとうございます!
紀伊野:アンタら無事か?
東郷肇:ありがたいよ……狂人の介抱治療……
GM:では、ここからメインフェイズといきましょう!
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