はじめてのTRPG入門ガイド

TIPS 2 キャラクターの作成が分からないならこれを読め!

　キャラクターの作成。

　結構、困ったことがある初心者さんは多いのではないでしょうか。かく言う私も、全部0からキャラクター作成することは大変苦手でして、しばらく、ルールに既に用意されたキャラクターデータでプレイすることが多かったのでした。

「数字がたくさん……これだけで頭が痛くなる」

「これとこれを繋げると……うわー、訳が分からないよー!」

　だいたいこんなことを経験して、「TRPGダメだ! できない!」と放り出してしまうか、諦めて用意されたキャラクターでプレイしてしまうか。そんな経験を持つ初心者さんも多いかと思います。

　正直な所、特にこだわりがなければ、出来合いのキャラクターにオリジナルの設定を足せばゲームをすることは可能です。ですが、これは一つ落とし穴があります。それは、ゲームの根本的なシステムの理解が遅れてしまうと言うことです。

　どんなことでもそうですが、０から作っていけるようになれば、なぜこのスキルが必要なのか、この時はどうすればいいのか、より理解を深めることができます。それをないがしろにしてしまうと、どうしても理解が追いつかず、ずっと誰かに質問を繰り返すことになりかねないでしょう。

　もちろん、初心者さんは質問をどんどんして良いと思います。けれど、少しでも自分1人で色々対応できるようになれたら、もっと楽しくなれると思いませんか?

　そこで、そんな方への苦手意識を少しでも下げるために、色々とご提案したいと思います。

1)計算は電卓を使ってOK!

　まず、数字で頭が痛くなる方。

　分かります。よーーーく分かります。かく言う私も、数字が大っ嫌いで苦労しました。ダイスを振るゲームだからこそ、数字の計算によってキャラクター作成するゲームは多かれ少なかれあるかと思います。

　そこで、電卓を使いましょう。いいんです。頭で計算する必要はないのです。遠慮はいりません、ここは文明の利器をフル活用です! 電卓に計算を任せればいいんだと思うだけで、随分ハードルが下がるかと思います。

2)仕組みがよく分からないなら、順を追って作ってみよう

　最近のゲームですと特に、キャラクター作成は順を追って作れるようにシステム側も工夫して記述しています。何も考える必要はありません、まずはそれの通りに、一個ずつ仕上げてみましょう。

　先ほどのルールへの理解の話と一見矛盾しますが、そもそもシステム理解で結果的にキャラクター作成が億劫になるなら、最初は触れないほうが賢明です。模倣でも良いのです、まずは書かれていることをこなしていきましょう。何度もやってみることで、少しずつ理解が深まっていきます。

3)そもそも何を組み合わせればいいか分からないなら、隣の人に聞いてみよう

「こなすと言っても、そもそも何を取ればいいか分からないんだけど?」という方もいるでしょう。そこで初めて、隣の人に聞くのです。(コンベンションなどで同卓に友人がいないなら、GMの隣に座ることをお勧めします)

　その人の教え方にもよりますが、恐らくは大まかな組み合わせの説明をしてくれることでしょう。この時に、まずは自分から「自分がどんなキャラクターをやりたいか」を話すと、円滑にアドバイスが帰ってくると思います。例えば、「あんまり考えることが得意ではないので、作業ゲーでもいいから、まずは戦闘とかシンプルにできるキャラクターを作りたい」とか、「とにかく魔法を使ってみたい」とか、そんな程度で十分です。

　これを基に、聞かれた人はその希望に沿った組み方の例を示してくれると思います。自分の希望したキャラクターの組み方を聞くだけでも、大分助かると思いませんか?

　コミュニケーション能力的に聞くのが不安だと言う方もいますが、そもそも、TRPGは話し合うことで進めていくコミュニケーションゲームです。ゲームそのものをスムーズに進めるためにも、まずは質問から、徐々に会話に自分を慣れさせていくことは大切だと思います。

4)それでも難しいなら、いっそのこと「キャラクター作成簡単!」をうたうシステムへ

　もちろん、簡単と感じるかどうかは個人差がありますが、ネット上でいくつか調べて見て、そもそも「キャラクター作成そのものが簡単だよ!」をウリにしているルールをやってみるのも手です。

　ここでは敢えて具体的なルールブックの名前を出しませんが、例えばダイスを何個か転がせばそれだけで作れてしまうもの、トランプを引いてしまえばできてしまうもの、色々あるでしょう。自分に一番合いそうなものをピックアップして、出来れば本屋さんで一度中身を確認して、良いものを買うことをお勧めします。(とはいえ、最近は立ち読み防止のためにビニールをかぶせたシステムもありますが、その場合は無料同人ルールブックを活用するのも一つの手です)

　この4つの方法で、ゼロからのキャラクター作成が苦手! と言う方でも「これなら自分でもできるかな」と思って頂けたら幸いです。