裏方の憂鬱(KAC10)

 千三百字以内

 カクヨム三周年記念

 お題は『カタリアンドバーグ』



 やばいやばい! やばいよやばいよほんとにやばい!


「おい! 図書カード! 何枚足りない!?」

「200枚です!」

「ほげー!!」


 甘かった。

 完全に見誤った。

 まさか10作完走させる暇人がこんなにいたなんて!

 馬鹿じゃないのかこいつら! 時給換算して見ろよ!

 500円だよ。500円。

 たかが五百円の為に最低12000字も書くなよ!


 実は! 今だから言うけど!

 編集者賞。あれ毎回やる予定だった。

 毎回やる予定だったの!


 最初から参加してた人はもしかしたら覚えてるかもしれない。

 応援レビューフォロー、それと別に編集が選びますって書いてあったでしょ。

 あれ急遽金曜だけにしたの。


 なぜかって?

 人が多過ぎだから!

 マジでカクヨム暇人ばっかだから!


 あほなんちゃう!?

 マジで。


 それでこれ。

 見て結果。

 10作完走した奴。

 予定より200人も多いでやんの。


 図書カード?

 足りない足りない。

 もう経費オーバーよ。


 だから言ったんだよ。

 抽選にしようって。

 俺は言ったよ企画会議で。

 そしたらなに?

 なろうに負けっぱなしでいいのかって?

 部長が煽って?

 新入社員なんか感動して泣きだしちゃって?

 全員配布。


 あーそーですか。


 それならいいんですよ。

 最後まで、責任もって、つつがなく執り行ってくれるなら、俺だって文句は言いませんよ。


 それがなに?

 図書カード用意できなかったら俺の責任?

 ふざけんなまじで。

 ブラック企業かよ。

 一部上場企業だろうがよ。


 まじで計画性なさすぎ。

 ほんと笑えない。


 もうやるしかないでしょ。

 ふるい落とし。


 最後のお題。

 『ありがとう』

 これ変えるっきゃないでしょ?


 おまえらも気付いたんでしょ?

 あの時。

 メルマガ。

 登録してる奴。


 来たよな今日。

 謎のありがとうメール。


 あれ、本当はお題w

 お題だったのw


 でもダメダメww

 だって書きやすすぎるもんw

 馬鹿でも書けるもんありがとうなんて。


 カクヨムに出会ってホントによかったーありがとうー。

 支えてくれた仲間がー。

 お父さんお母さんがー。

 友達がー。

 三周年企画がー。


 馬鹿か。

 こんなの小学生でも思いつくわ。ボケ。


 もっと、もっと書きにくい奴を。

 そう、ここまで9作投稿したやつの心を折るお題をださねば。


 そこで選んだのがこいつら。


 カタリ。

 バーグ。


 うん。

 誰こいつら?w

 知らないw

 カクヨム社員の俺ですら知らないw


 今まで何してたのこいつらw

 てかこいつらに一円でも使ったのかよ。

 何の利益が出せると思ったんだよ。


 まあいい。

 ステイステイ。


 とりあえず、こいつらの陰の薄さが頼り。


 なるべく情報も開示しないようにして。


 よし、お題送信。

 今回のお題は『カタリとバーグ』でーす!w

 ヒャーハッハッハ!


 え? なになに?

 こいつら誰? 見た事ない。どんなお題だよ?


 ヒャーッハ!!w

 めっちゃ慌てふためいてるw

 さすがにこいつらももう諦めるだろw

 ざーんねーんでしたー! 糞乞食共!! 乙でーす!


 え?


 あれ?


 なんで?


 めっちゃKAC10投稿されてる。


 え、止まらない。

 おい。ちょっとやめろよ。

 反則だろエッセイとか。

 これとかただの自分の紹介文じゃん。


 え? めっちゃ投稿あるんだけど。

 無理無理、図書カード用意できないって。

 マジかよ……





 おまえらすまん。

 手元に届くカードは、もしかしたらカクヨムに全く関係のない図書カードになるかもしれん。許してくれ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る