第7話兼設計集
あるコロニーで、その場所の常識を変える演説が行われていた。
その内容は、平和に暮らしてきたはずのこの世界に、平和などハナから存在しなかった。
と言う内容だった
「信じられないかも知れませんが、認めなくてはならない事実であり、今日の1件で、あなた方はその一部を目撃してしまいました」
そう、太陽系の外の人達は、地球がどうなっているか等、政府軍に管理されたニセモノのマスコミから知らされている内容以外知るはずがないのである。
なら、その付近で行われる戦争等、誰も知る由はなかった。
太陽系の外のコロニー軍は政府軍の管理下にある。ただ、本当に平和なら、ただの管理局に任せ、あとの暴動は全てを警察に任せる形で構わないのである。
軍である必要性ー それは、戦う必要性が少なからずこの世界にはある、それも、各コロニーに軍の支部を置かなくてはならない程度の規模である。
その必要を生む敵は、人々を育て、宇宙に巣立たせた揺りかごであり、宇宙へ人々を送り出した同胞、地球に住む人々であった。
ある時期を境に、太陽系の外への支給や連絡が滞る事から地球への反感は生まれた。
理由は単純で、それどころではなくなった。と言う簡単な理由だった。しかし、それすらできなくなるほどの問題とは。
それは地球連合軍に隠蔽されてしまった。
政府軍は自らを蔑ろにし、情報を隠蔽した地球への反感の現れとして戦争を行っている。
しかし、戦争が起こっている事はほとんどのコロニーには伝えていない。それは、自分たちが勝手に地球を攻撃していると言う自覚を持たせないためである。が、それだけではなく、何らかの情報を地球が持っているという事を教えずに、一部の官僚が全てを独占しようという意思の表れであった。
宇宙政府軍
宇宙軍や政府軍と呼ばれる事が多い。太陽系の外のコロニーは基本的に政府軍所属。
各コロニー群に部隊を置く。
地球軍の隠し持つ情報の詳細は知らないが、その情報の重要さを知っているようであり、一部官僚のみその情報を握るため戦争を起こしている。
その官僚の一部に、宇宙独立残党軍をスパイの様に扱う所があるとか
地球連合軍
地球にある殆どの国と、月、火星、木星の各国の集まりで、地球を拠点に置いている。SSM の研究中に発覚した何らかの出来事を隠蔽している。
因みに、ディオは地球連合軍とは協力関係にある別の個人部隊のリーダーである
宇宙独立帝国軍
コロニーを配置してしばらく経った頃、宇宙政府軍からも独立した唯一のコロニー軍。宇宙政府軍と地球軍が協力関係にあった頃に小規模な戦争を行ったあと、敗戦を認め地球軍に一部吸収された。
その後自治権の保有を認められており、今は大人しくなっている。
残党軍であるファントム部隊が存在するが、ファントムとは完全に縁が切れている
ファントム部隊
宇宙独立帝国軍の残党部隊。
帝国が地球軍に吸収された後宇宙海賊になった。政府軍のスパイと、デブリ回収、海賊業で生計を建てている。
紺狼部隊
ディオのいる個人部隊
ディオが生まれた時は、ここの宇宙船にいつの間にか居て、目的が宇宙船の大型端末に全て入っていた。ディオは自分が機械ということもすべて知っている状態で目覚めた。
自分の内の何かを見つけるために目的を達成しようとしている
Adaも元は大型端末に入っていた
「と言う訳で、隠蔽された情報をめぐる戦争を、彼らはあなたがたに隠蔽していました。あなたがたが地球連合につくか宇宙軍につくかは自由ですし、人権は尊重します。これよりこのコロニーは、我々紺狼部隊の支配下に置かれます」
驚愕する者、世間への怒りを露わにする者、千差万別だったが、どうやら市民の心は掴めたようである
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます