第31話 何もない二人
薄暗い部屋の中に立っている。
部屋の真ん中に鳥かごがあって、しっぽの長い鳥が一羽。とてもきれいな色で、とてもきれいな姿で止まり木にとまっている。
自分と、この子しかいない。
気が付いたら手に餌を持っていて、差し出してみたらきれいな声でさえずる。
可愛いい。
突然後ろから物音がして、振り替える。でも、誰もいないし、何もない。
もう一度鳥かごの方に向き直ると、今まさに、鳥かごの扉を開けようとしている女の子。萌さん?
「何してるの!?」
大きな声で叫びたいのに、どうしても声がでない。体も動かない。
鳥かごの後ろには大きな窓があって、薄暗い部屋の中とは対照的に、真っ青な空が広がっている。
「逃がしてあげましょうよ。可愛そうじゃない。あんなに広い空が目の前に広がっているのに。」
それをあなたに言う権利なんか無い。この子は私が餌をあげたら、とても喜んでさえずってくれるし、ここには私とこの子しかいないのに。大空へ帰してしまったら、戻ってなんて来てくれない。
外へ出たらどんな怖い目に遭うかもしれないけれど、ここにいれば私がちゃんと可愛がって、食べるものを与えてあげられるのに。
ああ、そうか。これは夢なんだ。
この鳥は小栗くんで、きれいな鳥を手放したくない今の私は萌さん?
それとも、この鳥は私で、声も出せずに立ちすくむ私が夕さん?
どちらにしても、人の気持ちを考えなさいという戒めのようで、夢だとわかっていて、早く覚める方法は無いかと考えている。
そうこうしているうちに、萌さんは鳥かごの扉を開けて窓の外へと向ける。
鳥はとてもきれいな声でさえずり、窓の外へと出ていく。
そうだよね、もちろん大空を自由に飛べた方が、かごの中で餌を与えられるだけより良いよね。
納得しようとしても、言い知れない寂しさで心が痛い。
気が付けば萌さんもいなくて、夢の中でまで一人になってしまう。
これは夢だから、そう思いながら立ちすくんでいると、きれいな鳥は帰ってきた。窓の縁に止まって、じっとこちらを見ている。
嬉しくて、目の奥が温かくなる。
帰らないと、私も。
でも、まだ勇気が出ない。
何て言えばいいだろう。
すぐに許してくれるか、またあの凍てついた空気にさらされるか…。
鳥は私の手の上にのると、じっと私の目を見る。
「どうしたい?ゆきはどうしたいの?」
「どうすれば良いか?は違う。」
「ゆきはどうしたいの?」
鳥の声は、
誰の声?
グラグラと頭が揺れる感じがして、立っていた部屋の床が突然無くなり、落ちるような感覚と同時に目が覚めた。
心臓が物凄い早さで脈打っている。
時計を見ると、12時過ぎ。
お昼だよね…?
どのくらい眠っていたかの感覚もなくて、携帯を開いてみると、電源が入らない。
そうか、朝アラームが鳴ったとき、私電源まで落としてしまったのか。
携帯の起動画面が眩しいぐらい明るく輝いて、見慣れた待受画面になる。と同時にメール受信マーク。
携帯メールが1件
他3件Gメール
夕さんが、1件?
Gメール画面を先に開くと、仕事中のはずの小栗くん。
【from 小栗 絢仁
緊急です
萌が迷惑をかけていませんか?
僕の携帯をチェックしていたことがわかり
ました。
月曜も後をつけていたこと、ゆきさんの名
刺を勝手に僕の鞄からとったことが わかり
ました。ゆきさんの職場がわかってしまっ
ています。
何かされていませんか?
こんなことに巻き込んでしまい本当に申し
訳ありません。
小栗】
丁寧なメールから、小栗くんの緊張した表情まで伝わってくる。
わかっていた『犯人』に対して、もう怒りもなかった。さっきの夢のことを思うと、相手の気持ちにお構い無しだったのは自分の方だ。
【from 小栗 絢仁
とても心配です。
少しでも、会うことはできますか?】
【from 小栗 絢仁
ゆきさん、ご迷惑は承知の上で、
連絡だけでもください。】
一番はじめのメールが8時過ぎ。
最後が12:05
そして今、12:15
今さっき来たメールだ。
ここで小栗くんに返事をしたら、会いに行ったら、また私は人の気持ちを踏みにじって歩いていくことになるのか。
良くないこと。
そうしない方がいいこと。
わかっているそんなこと。
それでも今、
どうしても一番会いたい。
どうしてなんだろう。
一人の部屋の中で『会うことができますか?』という文字の温かさに触れたくて、ただの携帯画面にそっと手をのせる。
そうだ、携帯メール。
もうひとつの携帯アドレスメール、萌さんだったらどうしようという不安もありながら開く。
【from 渡川 夕
今どこにいますか?
朝食はすっかり片付けました。
お昼ご飯を準備して待っています。 】
夕さんらしいメールだった。
きっと、あの雰囲気も、自分の気持ちもきれいに片付けたから、戻っておいでという意味なのだと思う。
すごく大人で、上手な対応で、私はまた自分のとった行動の子供っぽさを突きつけられて惨めな気持ちになる。
明らかに慌てた様子の小栗くんと、冷静な表情の夕さんを頭の中で思い描き、私が目の前に現れたら、どちらが喜んでくれるだろうかと、最低な天秤にかけた。
言い訳をすれば、夕さんが少しでも私を疑ったことが、とても冷たい目で見つめられたことが、追いかけてきてくれなかったことが、酷い言い方をしたことをメールですら『ごめん』と一言、謝ってくれないことが、引っ掛かっていた。
今、何度夕さんの表情を想像しても、あの冷静な顔しか出てこない。
夕さんの笑顔も、私を見る熱を帯びた視線も知っている。でも、今お昼を食べに家に戻っても、心から安心した顔で出迎えてもらえる気がしない。
「おかえり。」と言われて、無かったことになって、夜、体を重ねて体温を取り戻そうとするだけじゃないか。
そんな流れしか想像もできないほどに心が悲鳴をあげていた。
最低な心の天秤は、今の私と同じように動揺しきった小栗くんを、「大丈夫だよ、元気だよ」と安心させてあげたい方に傾く。
「最低な自分!だいっきらい!」
隣の部屋に人がいるかいないか、お構いなしで大きな声で叫ぶ。
モヤモヤを声に出せたことで、少しだけスッキリした。
今から私はどうすれば良いか…。
『ゆきはどうしたい?』
『どうすれば良いかは違う。』
「あ…。」
夢の最後に鳥が私に言った。
それは聞き覚えのある声のようで、誰かはわからない。
また私は、『どうすれば良いか』を考えている。だから傷つくのか。私も、周りにいる人たちも。私が、自分の意思ではなく、誰かのために行動したつもりになっているから、上手くいかないんだ。
私が誰かのためにと思っていても、そんなことしても誰も幸せにはならない?そこに私の本当の気持ちも意志もなければ、押し付けられた相手は不愉快なだけなの?
私がどうしたいか。
今、どうしたいか。
それは、
小栗くんに会いたい。
なんで?
きっと今、私の心が求めているのは、真っ直ぐに私を求めてくれる小栗くんの愛しげな笑顔だ。
あの声で、会いたかったって言ってほしい。
もう一度「好きだよ」って言ってほしい。
何で、応えられないのに「好きだ」と言ってほしいの?
その一言で、勇気が出る。大丈夫だという気持ちになれる。
何で小栗くんなの?
『私』しか知らない。仕事をしている私も、私の友達も、私の体も知らない。『私』だけを好きだと言ってくれる人だから。
その感情は何?
『好き』だと思う。
好きだから、小栗くんに会いたい。これは悪いことだ。それならばそうと、夕さんに言わなければならない。
でも、
夕さんは、私を救ってくれた人なのに。
あんなに大切にしてくれるのに。
裏切るようなことはしたくない。そんな自分は、ずっと許せなくなってしまう。
『絢くんとあなたは絶対に結ばれませんよ。』大きな瞳の萌さんが、あの日、目の前でそう断言した。
そうでしょうとも。
結局、どうしたいかがわかったところで、叶わないことなんだから。
それなら、私に思いを伝えてくれた小栗くんと同じように、私も小栗くんにちゃんと伝えよう。そして終わりにする。
隠すのでも、大切にしまいこむのでもなく、さらけ出して相手に預けて刻んでもらえばいい。
夕さんの為に動くのではない。
自分を嫌いになりたくない自分の為に、そうするんだ。
携帯を握りしめて、「夕さんごめんなさい。お昼ご飯は、夕食にいただきます。」と呟いてから、小栗くんにメールを打つ。
【返信遅くなってごめんなさい。
今日、どこに行けば会える?】
【from 小栗 絢仁
返信ありがとう!
30分後に羽山さんのお店で大丈夫?アーティスト用の控え室借りてます。今日は絶対につけられないから安心して。
絢仁】
返事が早くて驚いた。
メールの最後が『小栗』ではなく、『絢仁』と書いてあってドキドキする。
どうにもならないとわかっていて、自分から好きだと伝えたいほど人を大切に思ったことがあったかな?それとも、叶わないと思うから余計一生懸命になってしまうのか。
どちらでもいいんだ。とにかく木っ端微塵にしてもらわないと先に進めないことは同じだから。
あー、服も適当だし、髪型も適当だし、化粧もしてなくて、これで小栗くんに会いに行くのか…。でも、終わりにするために行くんだから、こうなればもうありのままの方がいい。
そんなことを考えていたらあっという間に30分過ぎてしまう。30分…、仕事はどうしたんだろう。今どこにいるんだろう。取りあえず化粧室へと向い、髪の毛を止め直す。
コンビニで、ファンデーションとチークぐらい買わないと酷すぎるな…と思う。泣き腫らした目の周りが赤い。
荷物をもって、パック料金をすでに支払っていたので、外出の旨を受け付けに伝えてカードを預けて外に出る。
雨はやんでいた。
駅前の街はいつも通りの土曜日のお昼。
曇り空から微かに差す日の光で、空気がキラキラと光る。
雨が降らなければ見られない輝きもある。
「よし。」
一人気合いを入れて歩き出す。
今度は自分の為に、自分で決めて会いに行くんだ。もう誰に何を言われても大丈夫。
すぐ近くのコンビニに寄って、軽くお化粧をする。ほんのちょっとの見栄。やっぱり少しでもかわいく見られたい。
時計を見て、そのまま羽山さんのお店へ向かう。前回と違って道路から見える階段のところにいなかったから、まだ来ていないかと思って、ゆっくりと近づくと、半地下になっている入り口の前に小栗くんは立っていた。
「ゆきさん!こっち!ありがとう。ごめんね。」
すぐに謝ってくれる。小栗くんが悪いことなんて何もないのに。
でも私はすごく共感できる。自分がもっと上手くやる方法は無かったかと、常に考えているからだ。
「今日お仕事は?」
できるだけいつも通りの笑顔で言ったのに、階段を下りていくと、小栗くんの顔がみるみる曇っていく。
どうしてかなんて、わかっている。
泣き腫らした顔をどうしてもごまかせなかった。
「やっぱり何かあった。本当にごめん!」
「大丈夫。理由を聞かないで。大丈夫だから。」
「そんな顔で言われても…。」
「ひどすぎる?」
「かわいいよ。ナチュラルメイクで、物憂げで。今とても頼りない雰囲気で、いつもとのギャップに自分の感情を抑えるのが大変。」
「あはは、どういう意味?」
「ここじゃなんだから入ろう。」
小栗くんは私の手首を強めに握ると、扉を開けてお店の中に引き込む。
カウンター横の扉を開けると廊下があって、またいくつかの扉が並んでいる。従業員用の更衣室や事務所、化粧室と、一つがアーティスト用の控え室らしい。
小栗くんは事務室の扉を2回ノックすると、「洋平さん!お部屋借りますね!」とドア越しに叫ぶ。
中から「はいよー」という声が聞こえてくる。
羽山さんは顔を出さず、私たちはそのまま控え室の扉を開けて部屋の中へ入る。
部屋の奥半分が30cmほど床高になっていて、3畳分の畳が敷いてある。手前にはテーブルと椅子がある。まさに控え室。
ネットカフェの個室より何倍も個室らしい密閉間があって、何よりも目の前に小栗くんがいて、腕に体温を感じる。
心のそこから深い息を吐く。
「ほっとした。小栗くんに会えて。」
テーブルの椅子は向い合わせで2脚、そこに座れば自ずと手は離れる。
それなのに、小栗くんは掴んだ私の腕を離さない。
ゆっくりと私を自分の方に引き寄せて、畳になっているスペースとの段差に腰を掛ける。
そうすると、すごく近くで、隣に座ることになる。
「ありがとう。気が気じゃなくて、顔を見なきゃとても安心できないと思ったのに、見たら余計に心配になってる。僕はどうすればいい?本当にごめん。」
「大丈夫。本当に大丈夫だから、おかげで私、ちゃんとわかったことがあるの。」
「わかったこと?」
「そう。誰かのために、と思っていたことが余計に相手を傷つけていたり、不安にさせていたりしたこと。自分はとても弱くて、思い通りに動く勇気は無いし、自分の意思だけを貫いて幸せになれるとも思えない。」
「言いたいことの雰囲気はわかるよ。ゆきさんの考え方や生き方は何となく、僕にはわかる。でも、何があったの?一番引っ掛かってる辛いことだけでもおしえてよ。お願いだから。」
こういう空気の中で、頑張って相手に伝えようとする私がいる。
わかってくれる自信があるから。
そんな私を夕さんは求めていたんだ。
でもなぜか、夕さんにわかってもらえる自信があったことなど、一度もない。
何が違うかと言えば、何があったか教えてと言う小栗くんは、もう泣いている。
涙は出てないけど、すでに私の表情に完全にシンクロしてるんだ。事実はわからなくても、感情は生のままで届いていて、それを全部吸収してくれている。そんな風に思う。
「小栗くん、私は、きっとあなたのことが好きです。」
「え……ええ!?」
「だけど、そう言って幸せになる関係では無いでしょ。だから、私もあなたをしっかりと絶ち切るためにこの思いを伝えて終わりにします。」
「ちょっと待って!ごめん、不謹慎ながら別の意味でドキドキしてる。でも今は喜ぶシチュエーションではなさそうだよね。」
「喜んでくれてありがとう。気付かせてもらったんだよ。萌さんに。あなたを好きなことも、どうせ叶わないことも。」
「叶わないと決める理由は?」
「小栗くんは、自分の感情の充足だけを優先させて、誰かの思いを踏みにじることも、蹴散らすこともできない。例えばそうしたとしても、穏やかには暮らしていけない。そんなこと、自分の今の感情を考えたらすぐに想像できるから。」
「……。」
「小栗くんが黙っちゃうなんて珍しいね。」
「言いたいことはわかるけど、本当は認めたくない。でも、ゆきさんがそう言うなら、絶対にそうなんだろうと思って。」
「同じ立場だから。私は、今の彼に、真っ暗な世界で立ちすくんでいた時に引っ張りあげてもらった。その事も、今大事にしてくれることも、感謝の気持ちしか無い。」
「うん。ゆきさん、でも僕はゆきさんのことが好きだよ。ゆきさんだけが好きなんだ。」
今にも泣きそうな顔で、少しも目をそらすことなく、かすれそうな声で言う。
涙腺を止める方法なんてわからない。
こぼれ落ちる涙を見ながら、小栗くんは嬉しそうに私の頭を撫でる。
「困らせてごめん。ゆきさんの言う通りだ。二人だけ幸せにはならない。本当にそうだと思う。でも、もう一度だけ、僕に好きだって言って。それから、名前で呼んで。」
「好き。」
「絢仁」
「とても大切な人です。『私』を好きになってくれてありがとう。」
震える小栗くんの目から涙が落ちる。
「私たち、何も悪いことしてないのにね。二人とも、必死で周りと自分を守ってる。何もしてないのに、何でこんなに罪悪感だけが残っちゃうんだろう。誰かに責められたら緊張しちゃう。悔しいね。今だってこんなに一生懸命に、距離を保つのにね。」
そう伝えると、涙を落とす小栗くんが大きく一度、瞬きをする。
「ゆきさん、お願い。今だけ、今だけでいいから僕のことだけを考えて。僕だけを見て、僕だけを求めて。それから、今この瞬間の記憶は、自分の心を守るために後で消して…。」
今まで聞いた小栗くんの声のなかで一番強く、甘い声で、耳元でそう囁くと、暖かくて大きな両手で私の耳から頬を優しく包み込むように触れて、キスをする。
唇の温かさは、お互いに止まらない涙の温度だろうか?
頬に、瞼に、また唇に、何度も優しくキスをする小栗くんを、拒絶できない。
頭の後ろに手が回り、優しく畳へ体を倒される。
目の前に覆い被さるように私を見下ろす柔く、切な気な小栗くんの目を見る。
「どうして、余計に忘れられなくなるようなことをするの?」
「何もないのにって何度も言うから、悪いことしてないのに悔しいって言うなら、悪いことをしよう。そうしたら、罪悪感で悔しさは無くなるよ。ねえ、ゆきさん。すごいよゆきさんの唇も頬も、sexするより何倍も気持ちいい。こんな感覚知らなかった。」
そう言うと小栗くんの体温は口の中に深く入ってくる。
心臓はひとつでは足りない。どこかの臓器で血管が破裂してしまわないだろうか。
快感と同時に、感じたことの無い欲求と安堵が押し寄せてきて、必死で欲求を押し込める。
「ん…。」
首にキスをされてつい声が出る。
「ゆきさんの声はすごくいいよね。ずっと好きな声だと思ってた。その声で、何度も名前を呼んでくれたらいいのに、その声は、どんな風に揺れるんだろうって思ってた。ゆきさんがすっかり忘れても、僕が死ぬまで覚えているから。今のその声で、もう一度名前を呼んで。」
「あやと…。」
「何?」
「出会えて良かった。」
「僕も、そう思う。」
「ありがとう。」
「ねえゆきさん、僕たちの『その時』は必ず来る。今じゃない。たったそれだけのことだ。必ず来るその時の為に、今出会わなきゃいけなかった。」
「そうだね。」
「もしかしたらこの時代に生きているうちかもしれないし、そうじゃないかもしれない。それでも必ず僕があなたを見つけるから。待っていて。お願い。そうとでも思わないと、このやりきれない気持ちをどこに置けば良いのかわからない。」
「わかった。」
「ありがとう。」
「ありがとう。絢仁。」
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