入陽

山の端黒黒と際立たせてまた会おう、と君は、ぐいいと持ち上げられた丸い大地の向こうで叫ぶ。ね、約束して。鈍色にびいろの雲間に覗く鮮やかな七色なんか本当は欲しくない。冬は要らないよ。君が来てくれなくちゃ生きている意味がない。明日、きっと会おう。僕の心は君が必ず持ってきてね。金の水平の彼方見つめて待ってるから。

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