日々

元旦

カツカツ、とピカリと真新しい靴の底を鳴らして歩く。吐く息は躊躇いと少しの緊張を孕んでその白さが熱くて、胸の中を軽くする筈が逆に詰め込んでしまった。

手元にお餅と焼海苔、きな粉と金平牛蒡。早いとこお正月を届けてあげよう。独り炬燵でゴロ寝の貴方に、とびきりの笑顔と初キスの御年玉を。