第255話 今日もウツロの部屋に入り浸るミラ





最新動向(意味深)






戸棚の奥から茶葉を出す。


ミラは屈んでいるだけでもなんか色っぽい。

さっと目を背ける。



鼻唄を歌いながら

お湯を沸かして紅茶を入れる。



「あ、いつものお茶菓子切れてますよ」

・・・あとで買っておきますね





「・・・」





「?」





「当然のように入り浸るな」




「痛い痛い、ほっぺぎゅ痛いです」



まったく

いつもどうやって侵入してきているのやら





「ウツロ先輩・・・私には『やるべきこと』があるんです」




「ほう」




いいですか社会人たるもの

常に『最新情報』を仕入れなければなりません。

社会の変革に合わせて柔軟に対応する姿勢こそ大事なのです。



「で」



「だから・・・ウツロ先輩の『ベット下の最新動向(意味深)の調査』を!」





「や め ろ」






$$$







ミラは紅茶に口をつけて一息つく。




「そういえば、トウカゲ様も言っていました」




『年上幼女物』はないみたいだね、ちょっとがっかりだけど・・・あったらあったで幻滅だし・・・ぶつぶつ




「おい・・・」




トウカゲちゃんこれ知ってんの!?




「え?」



むしろ・・・

トウカゲ様に場所を教えてもらった感じです




・・

・・・

・・・・




ぎゃあ



ウツロは声にならない悲鳴をあげた。




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