第206話 その関係を永遠にしたい




ミラージュ=イエールは考える。





冬が終わり、少し暖かくなったけど

まだ肌寒い。


魔法協会の異動の多い季節

別れの季節





北支部長はため息をつく。

今年も本部への栄転はおあずけだそうで・・・




今年、私はいつも以上にドキドキしていた。

もしかしたら、ウツロ先輩と離れ離れになってしまうのではないか

そんな不安が頭をよぎる。




ミラ「頭をよぎる~」

ウツロにぎゅっと しがみ付くミラ


ウツロ「・・・いいから離れろ」





北支部に正式派遣された時のことを思い出す。




ドキドキしていた。




そしてウツロ先輩の・・・

「うわ こいつまた来たよ」

と言いたげな嫌そうな顔

・・・まぁ・・・すべてがいい思い出だ。




こんな毎日がずっと続くとは限らない・・・





私はこの関係を永遠にしたい。





・・・





無論、この関係が発展することは、さらに望ましい。

二回繰り返すが、さらに望ましい。



寒い日の朝、

一糸まとわぬ姿で体を寄せ合って眠る二人、

ウツロ先輩の胸板・・・

昨晩の興奮がおさまらなくて

もう一回キスを



いい・・・

それすごくいい・・・




ミラはウツロをじーっと見つめる。



「?」



ウツロは きょとん とした顔で ミラを見返す。




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