第130話【行商人編】そして・・・風切りの練習は続かない
風切りの練習だけは・・・毎日欠かさずにおこなった・・・
・・・
そんなわけ・・・なかった・・・
だるい・・・だるい・・・だるい・・・
今日の荷運び疲れた・・・もうやる気でない・・・
今日は・・・剣・・・いいや・・・やらなくて・・・
当初は魔法を使えるという優越感だけで続けていた練習・・・
そんな薄いメッキは時間がたつほどにポロポロ剥がれていった・・・
日に日にやらなくなる練習
自分の決意に・・・強制力や鉄の意志があるわけもなく
練習なんてガラじゃないし、キャラじゃないし・・・
なんかグダグダだし
やっぱり・・・『楽して強い力を手に入れる方法』を探すべき・・・
ふと・・・
レベルアップ祈祷師のお婆さんが目に入る・・・
こちらに気づいて、じっと様子をうかがう お婆さん・・・
くっ・・・狙われている・・・
・・・
夕暮れ時・・・
日の落ちかけた空を眺める・・・
進歩がない反復に対して・・・人は無力だ。
俺ごときが・・・それに対抗できるわけが・・・ないんだ。
『生産的おこない』をしない・・・『下等生物』・・・
ミレスが・・・今の俺を見たら・・・そう・・・言いそうだな・・・
・・
・・・
・・・・・
前向きに考えよう・・・
魔力が5であるということは『5回撃てばもう練習できない』ということだ・・・
よし・・・続く気がしてきた・・・
ウツロは森へ行くことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます