第3話 安心した生活が…?

預けられる前、

児童相談所に保護されていた。

保護が終わり

学校への登校も始めた。


でも、クラスでは浮いていた。

理由は持病の悪化

そうして休んでいたから、そういうやつとは付き合いたくないのであろう。

前みたいに悪態をついてくることすらなくなったいた。

存在感は極力薄く

せいぜい登校していることが分かる程度で生き続けた。


あんなに嫌だった部活も

所属して2年してから愛着がわいた。

楽しかった。

何よりも

後輩といれることがうれしかった。

同級生に友達はいないから

仲良く接してくれる後輩たちに涙したこともあった。


でも

私はまだリスカを続けていた。

友達関係のこともある。

ちょっとしたことで親が浮かんでくるのだ。いわゆるフラッシュバックというやつ。

PTSD

心理士の先生から言われた、私の状態だった。

「心的外傷後ストレス障害」


そのリスカに気付いた後輩がいた。

観察力のありそうな後輩だった。

何事にも気付きそうで、

頭の切れそうな男子だった。

私に唐突にかけてきた言葉

「先輩、リストカットしてますよ、ね?」


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