第4話
「警察や自衛隊では相手にならない強大な敵。それをヒロが倒すんだよ。そのために、ヒロは変身するんだ!」
って、変身アイテム自身が変身するってことか?
それなら、早く変身させてくれよ。女装だ、女体化だ、そのほうがまだ、動けるだけマシ。
「ちょっと待って」
それから間を置かず、階段を駆け上る足音が、わずかに開いたドアから飛び込んでくる。
「来た、来た」
ドアが大きく開き、そこから大きな瞳をたたえた童顔が顔を出す。小学生ばりの低身長の彼女は、間違いなく妹のユキだった。
白い細身のブラウスの
しかし、いつもはポニーテールなのに今日は
魔・法・少・女・だーっ!!
「おかえりー、ユキちゃん」
神(?)が声をかけるも、シカトかよ。
お兄ちゃんはユキをそんな妹に育てた覚えはないぞ。
「怒らないでよ。ボクの姿も声も、彼女には聞こえないんだ。もちろん、ヒロの声も」
つまりユキにとっては誰もいない部屋なのか。
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