第51話 思ったよりも寂しい別れ


 長閑な街道を馬車で東に進む。

 何故、東に向かっているかと言うと、今回の件を片付けるために、ミラルダ王国の王都テンダロスへと向かっているのだ。


 ここまで話せば解るかと思うが、数日前に、この国の第二王子であるメイファスを狙う軍勢がクトアの街へと攻めてきた。

 それを俺達が夜襲で散々な目に遭わせた挙句、総大将のオヤジを取っ捕まえた事で、その軍勢を追っ払う事に成功した。

 という訳で、当初の計画通りにミラルダ王国の国王を張った押すために出発したのだ。

 しかしながら、如何にも塩梅が悪い。いや、とても居心地が悪い。

 それが何かというと、一つ目は馬車を引くミラローズの機嫌がとても悪いことだ。

 その原因が何かというと、今回の馬車は二頭引きであり、その所為で隣に知らない馬が居るからなのだが......


 抑々、馬車を用意することをカオルと相談していたのだが、クトアの街を守って貰ったという事で、クルドアから感謝の意味も込めて馬車を貰う事となった。

 当初は、豪華な乗用馬車を差し出されたのだが、そんな物は必要ないので、丁重にお断りして普通の幌馬車を貰う事にした。


 それ自体は何の問題も無いし、喜ばしい事なのだが、問題はこの後に生じた。

 それは、有り難く貰った馬車の大きさや乗る人数を考えると、ミラローズだけではキツイという話になったからだ。

 そこで、新しい馬をクルドアのおっさんから貰う事になる。

 ただ、馬とは相性の問題があるという話で、俺自身で選べと言われてしまい、馬と話しの出来るミイを連れて馬を見に行く。

 そこでも一悶着あったのだが、それは割愛させて貰おう。


 結局、ミイが選んだ牝馬は俺をとても気に入ったらしく、頻りにスキンシップを取って来るのだ。それは問題ない。いや、喜ばしい事だろう。

 しかし、それを好ましく思わない存在があった。そう、ミラローズだ。

 彼女は、新しい牝馬が俺にじゃれつくのを見て、ヘソを曲げてしまったのだ。

 挙句は、新しい馬であるキロロアと喧嘩を始めた。

 その姿は、まるでミイとエルを見ているようだと思ったのだが、それは口にしないのが長生きの秘訣というものだろう。

 という訳で、馬車を引く二頭の馬がそっぽを向いて走っているのは、もはや仕様と言う外ない。


 まあ、馬はそれでも良いのだ。

 黙々と走ってくれるので、俺に被害があるとは言えない。

 ところが、俺に被害を与える問題も勃発している。

 そう、二つ目の問題こそが、何よりも質が悪いのだ。


『ソウタ、まさかと思うけど、その行き遅れを嫁にするなんて言わないわよね』


 もう何度聞いた解らないミイからの苦言が念話で飛んでくる。

 それに、行き遅れはあんまりだろう。まだ二十四だと言ってたぞ?

 それは良いとして、これほど同じ質問を繰り返されると、俺としても、彼女に対してもう何度も答えた内容を、壊れたレコードのように繰り返すしかない。


『何度も答えただろ!そんな気は更々ないから』


『じゃ、なんでここに居るのだ?』


 しかし、ミイに答えたかと思うと、今度はエルが突っ込んでくる。


『だって、こんな奴をクトアに残したら、俺達が王都に出張る意味が無くなるかも知れないじゃないか』


 正論で必死に突き返すが、これで許してくれるほど、うちの女連中は優しくない。

 それを証明するかのようにカオルから冷たい念話が飛んでくる。


『その割には、喜んでご飯を作ってあげてるよね』


 最終的に、三人の執拗な攻撃で、俺の堪忍袋の緒が切れる。


『それは気のせいだ。てか、そんな事を言うなら、もう飯を作らんぞ』


『『『......』』』


 やはりこの女達に一番効果を発揮するのは飯だな。

 いやいや、それは如何でも良いのだ。

 問題は、馬車の中にエッチな装備で転がっている腹ペコ女だ。


『ソウタ、目が嫌らしい』


『うるさい!嫌らしくねえ!てか、絶対に腹ペコ女の前で俺の名前を呼ぶなよ』


『何故なんだ?』


 ミイのツッコミに応答すると共に注意を喚起すると、エルがその理由を尋ねてくる。

 別に隠す事では無いので説明するのは良いのだが、唯単に面倒臭い......

 だが、きっと説明しないと一生尋ねられるだろう。


『こいつは、恐らく糞神の回し者だ。だから、間違いなく俺に悪影響を及ぼすだろう』


『解った。じゃ、妾が始末してやる』


 出たぞ! 脳筋嫁が本能で動き始めた。


『やめとけ、今のお前じゃ返り討ちにされるぞ。ニアでも勝てなかったからな』


『うぐっ......』


 だが、本能とは恐ろしいものだ。自分よりも強いと知ると、攻撃意思が削がれてしまう。

 まあ、相手の実力も解らずに突っかかる奴よりも良いけどな。

 それはそうと、良く寝る女だな~~~。


 そう、この腹ペコ女は食っちゃ寝を繰り返している。

 きっと、将来は恰幅の良いおかみさんになるだろう。


 因みに、険悪なのはミイ、エル、カオル、ニアの四人なのだ。しかし、ニアは敵愾心を剥き出しにはしているが、俺に文句を言ってくることは無い。

 それと、険悪でないマルカとキララだが、ハッキリ言って無関心というのが実情だ。

 というか、そろそろこの女ばかりの流れを何とか打ち切りたい......

 そういう意味でも、このサクラという腹ペコ女は早く追い出したいのだ。


 御者台から女だらけの荷台を見遣った後、遠くの景色を眺めながら、思えば遠くに来たものだと、今更ながら、しみじみと思いに耽るのだった。







 クトアから王都テンダロスまでの距離は、馬車にして凡そ三週間だ。

 その事から考えると、現在は三分の一くらいの処だろう。

 本当はもっと急ぎたいのだが、ミラローズとキロロアにあまり無理をさせたくないので、このペースで行くしかない。

 何と言っても、今回の件は俺達に取って必要な事では無いのだ。

 だから、ぶっちゃけ失敗しても特に残念がる事も無い。


 という訳で、夕暮れと同時に移動を止める。

 そこで始まるのは、エル、マルカ、ニアの三人による模擬戦だ。

 ずっと馬車で揺られている所為で身体が鈍ってくるので、それの対策と言えるだろう。

 ミイに関しては離れた処で、弓の鍛錬を行っている。

 カオルは、キララの面倒を見ながら、腹ペコ女ことサクラの監視をしている。

 残る俺は、一日の労働で疲れたであろうミラローズの身体を拭いてやっている。しかし、その横からキロロアが参入し、俺の髪の毛をハムハムし始める。

 これがまた嵐を呼ぶのだ。何故なら、それを見たミラローズが鼻息荒くキロロアに突っ掛かるのだ。すると、キロロアも負けてない。

 折角、身体を拭いてやっているのに、二頭の馬が争いを始める。

 てか、人間に限らず、もう女はコリゴリだ。


「こら、ミラローズ、キロロア、止めないか。お~い!ミイ、何とかしてくれ」


 この二頭の馬は、俺が止めようとしても全くいう事を聞かないし、最終的にはミイを呼んで収める事になる。これも、ここ最近の日課となっているのだ。


「人間の女だけじゃなく、牝馬にもモテるのね」


 ミイの嫌味を聞き流しながら、俺は水と飼葉のを取り出して二頭の馬に与えるが、未だに二頭とも睨み合っている。


 その様子を見て溜息を吐きながら、宿泊に必要な物を出していくのだが、俺のみすぼらしいテントの横には、パリッとした綺麗なテントが並べられる。

 勿論、それはサクラのテントなのだが......

 てか、そのテントの中を見た時はショックで倒れるかと思った程だ。


 だって、1LDKでバストイレ付きだぞ? 在り得ね~だろ!


 俺の六畳間のテントと比べて、あまりにも違い過ぎる。

 だが、彼女は好意で宿泊以外の使用を許可してくれている。

 だから、これまで一生懸命に準備していた風呂などの用意をしなくてよくなった。

 オマケに、システムキッチンがあり、調理具や調味料がビックリするくらいに整えられている。


 くそっ~~! あの糞神共、絶対にタダでは済ませないからな!


「ねえ、この前から気になってたんだけど、なんでキッチンの使い方が解るの?」


 俺が料理の下拵えをしていると、突然、サクラが尋ねてくる。


「何となくだ。感だよ!感!」


「あなた、天性の料理人じゃないの?」


 転生? いや、転移だが...... いや、これは天性の方か......

 取り敢えず、適当に誤魔化そう。


「気のせいだ」


「とても、猫人族だとは思えないわね」


 うむ、この時ばかりは猫耳と尻尾に感謝だな。


「でも、日本人ぽいよね?」


 マズイ...... いや、ここは上手く躱さなければ。


「日本人ってなんだにゃ~?」


「なに!その取って付けたような語尾は!」


『颯太、バカだね!』


 しくじった...... オマケにリビングに居るカオルからバカ認定されてしまった。

 くそっ、二度とニアの真似なんてしないからな!


 そんなカオルへと視線を向けると、ソファーの上でキララと遊んでくれている。

 時々、こちらを監視しているのは、言わずと知れた事だ。

 そんなカオルから視線を手元に戻し、フライパンをコンロにかけ、油を入れた処で換気扇を回す。

 何てことの無い作業だが、ミイやエルから言わせると、異様な光景らしい。だが、これが当り前のサクラからすると、全く違和感を持たないようだ。


 フライパンが温まった処で、下準備の終わった肉を乗せていく。

 今日はステーキだ。昨日もステーキだった。明日もステーキだろう。若しくは焼肉かも知れない。

 こいつらと一緒に居ると毎日が肉三昧だ。


 タイ焼きだって、毎日鉄板の上は嫌らしいぞ!

 

 俺は隠し味として溜息を肉に乗せて焼き上げる。

 取り敢えず、二枚ほど焼けたので、カオルとキララの分にする。

 流石に、カオルとキララにステーキの一枚肉は辛いだろうから、食べ頃のサイズに切って木皿に盛る。


「サクラ、悪いけど、先にカオルとキララに食わせるから」


「良いわよ。私なんて何にもしてないし。どうぞどうぞ」


 サクラに断り、食卓に肉が山盛りとなった木皿を置く。


「カオル、キララ、ご飯だぞ」


 ソファーに座る二人に告げるが、キララは自分で椅子に座れないので、俺が抱っこしようとしたら、サクラがキララを抱っこする。


「ママ~~~!ママ~~~~!」


 だが、何故か、キララが泣き始めてしまった。


「あわわわわ!なんで?なんで?」


「ママ~~~~~~~~~~!」


 慌てるサクラは、オロオロとしているし、キララは号泣している。

 この反応は、まるでマルカに抱かれた時と同じだ。

 そんな観察をしながら、サクラからキララを受け取ると、彼女は俺の首に抱き付いてグスグスと遣っている。しかし、親としてはこれはある意味で最高の一時だな。


「ほら、キララ、ご飯だぞ~」


「ごはん?おにく?」


「ああ、ステーキだ」


「やった~~~」


 ショックな表情で固まるサクラを放置して、キララの笑顔で幸せになる俺であった。







 あれから二週間、やっと王城を肉眼で視認できる場所まで辿り着いた。


「やっと着いたわね」


「流石にお尻が痛いぞ」


 王都が見える小高い丘の上で休憩していると、ミイとエルが少し顔を引き攣らせながら遣ってきた。

 カオルは当然問題ないとして、マルカやニアは全然問題ないと言っていた。だが、俺も正直言って尻が痛い。

 サクラはというと、ずっと荷台で転がっていた所為で、全身が痛いと苦言を漏らしていた。


「それより、作戦はどうするの?」


「まさか、王都アリンダの再現ではないだろうな」


 ミイが王様討伐の作戦を尋ねてくると、エルがアルドランダ王国で遣った事を思い浮かべたのだろう。慌てて念を押すような問い掛けをしてくる。


「突撃して、全部倒すニャ~よ」


 ニアが元気よく突貫作戦を推奨してくるが、流石にそれは辛いだろう。

 まあ、俺もそれが面倒くさくなくて最高だが。


「突貫は流石に危険だな。もしかしたら勇者が居るかもしれないしな」


「勇者って何ニャ~の?」


「ああ、ニアは知らなかったな。男二人と女三人の五人組だ」


「ニャ~~~~~~~~!それ、知ってるニャ~~~~よ!」


 おっ、どうやら、ニアも見た事がるらしい。

 彼女が見た時の話も聞いてみたいものだ。なんて考えていると、ニアがサクッと話してくれた。


「猫人族は悪魔の使いだって言って、行き成り襲って来たニャ~よ」


 ぐはっ、あの洗脳勇者達って、もう最悪の奴等だな。


「あ、そうなんだ。じゃ、ニアとあたしは仲間だね」


 ニアの話を聞いたマルカが喜んでニアの手を取る。

 手を握られたニアの方は、何か良く解ら無いようで首を傾げているが、今はそんな話をしている場合では無い。

 一番初めに面倒な事を片付ける必要があるんだ。


「サクラ、ちょっといいか」


「なあに?」


 キョトンとしたサクラが俺の前に遣って来る。

 そんなサクラに俺はズバリと告げる。


「サクラ、お前との旅もここまでだ。約束の金貨を渡すから、あとは自由に遣るといい」


「えっ?どういうこと?私も行くわよ?」


 突然の話に、サクラは驚いて否定してくるが、彼女とはここで別れた方がお互いのためなのだ。


「これから、俺達は非人道的な行いをする必要がある。それにお前を連れて行く訳にはいかないんだ。分かってくれ」


「非人道的って?」


「あの王城に乗り込んで、王様を始末する」


「な~んだ。そんなこと?それなら問題ないわよ?」


 俺の言葉にサクラはサラリと答える。でも、俺から見ると如何見ても人を殺した事があるとは思えない。特に、日本から来た訳だしな。


「サクラ、人を殺した事はあるか?」


 サクラは俺の問いに首を傾げながら答えてくる。


「ないわよ?それがどうしたの?」


「じゃ、なんで、王様を始末るのが何でもないと思うんだ?」


 流石に、これには悩んでいるようだ。

 日本人が人を殺す事を何とも思わない筈がない。それなのにサクラは問題ないという。その事から考えられるのは、神に洗脳されているということだ。

 となると、素直には答えられないだろう。


 だが、彼女は逡巡した後に、サラリと答えてきた。


「言っても解らないかも知れないけど、この世界の人間はNPCだもん」


 その言葉を聞いて、なるほどと感じたのだが、そのまま尋ねると俺の事がバレる可能性があるので、ちょっと面倒だが遠回りする事にした。


「NPCってなんだ?」


「ん~、上手く説明できないけど、作りもの。ゲーム内のね」


 やはり、彼女はデマを吹き込まれている。

 そこで、俺はおもむろにサクラの手を取って握り締める。

 その行動で、サクラは驚き、ミイとエルが発狂しているがシカトだ。


『聞こえるか、サクラ』


「な、何これ」


『声を出すな。頭で念じるんだ』


『う、うん。これで伝わる?』


『ああ、伝わってるぞ』


 糞神に聞かれたくない話なので、仕方なくサクラの手を握ったのだが、彼女の手はとても冷たかった。


『お前が信用するかどうかは知らない。だが俺の知っている事を教えてやる。あとは好きにしろ』


 そう言うと、サクラは黙って頷く。

 それを見て、俺は話を続ける。


『この世界は本物だ。NPCなんて作り物じゃない。ゲームだというのは嘘だ。それは神共がお前に吹き込んだ嘘だ』


『えっ、だって......それに神ってなに?』


『そうだな。お前には解らないかもしれない。神という存在が居て、お前をこの世界に召喚したんだ。そして、クエストなのかクリア条件なのかは解らないが、何らかの役目をお前に課している筈だ』


 その言葉に、少し考えていたサクラが頷いてくる。


『サクラ、周りを見ろ。こんな作り物があるか?』


 その言葉に、サクラは、ミイ、エル、マルカ、ニア、キララ、カオルと順々に見て行く。そして、彼女は念話で自分の想いを伝えてくる。


『解らない。でも、作り物だとしても、本物と変わらないと思う』


『そうだな。もし、ここにいる者達が作り物だと言うのなら、サクラ、お前も作り物だということだ。だって、彼女達も飯を食い、血を流し、涙を流す。更に、お前と同じ感情や痛覚さえ持っている。これが作り物とか偽物とか言うのであれば、人間も作り物だと言えるだろう』


 上手く説明できないが、俺の考えをサクラに伝える。

 すると、サクラはブルブルと震え始めた。

 それはそうだろう。ゲームだと思っていたから、これまで呑気にしていられたのだ。この世界が本物だと知った途端、その事に恐怖して当り前だろう。


『俺はお前の役目を聞く気は無い。ただ、これから俺達が遣る事は人殺しだ。だからお前は来ない方が良い』


 俺がそう言うと、サクラは黙って頷く。

 それを確認して、俺はアイテムボックスから取り出した金貨五十枚の入った小袋を彼女に渡す。

 それを受け取ったサクラは、中を見て驚いている。


『金貨五十枚が入っている。これで暫くは生活できるだろう。それと、お前は神から貰った装備があるからな。ここから南西にある迷宮都市に行くといい。そこにある迷宮でモンスターを倒せば金には困らないだろう』


 だが、彼女は俺の言葉を聞いて首を横に振る。


『ダメなの。役目を果たさないと日本に帰れないの』


 その役目については、聞かずとも解ってしまった......

 恐らく、俺の討伐だろう。


 糞神め! 絶対に許さん。


「いたっ!」


「すまん」


 糞神に対する怒りで、ついつい力が入ってしまった。

 俺は、慌てて彼女の手を離しながらその事を謝る。

 だが、彼女は首を横に振り、俺に告げてきた。


「ありがとう。本当に助かったわ」


「ああ、お前も気を付けろよ」


 俺がそう言うと、彼女は俺の頬に口付けして、その場を去っていく。

 それを見ながら、本来なら喜ぶべき事なのに、何故か寂しいと思ってしまうのだった。

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