第20話 エルローシャ姫
こんな腐った糞ゲーワールドでも、夜空はとても美しい。
星達が瞬き、月が優しい光を与えてくれる。
この世界で安らぎを与えてくれる数少ない光景だ。
何故に夜空を眺めて、その美しさに見惚れているかというと、俺達はエルローシャ姫をカッパらって王都アリンダを逃げ出したのだ。
そして、現在は王都を離れた処で野宿をしている最中だ。
まあ、エルローシャを担いで逃げ出した後は、それはそれは街中が大混乱となったものさ。
ただ、俺達はその事も考慮して準備をしていたので、さっさと逃げ出す事に成功する。
とは言っても、ミーシャルの飛行魔法で障壁を越えて街の外に出ると、馬を呼んで馬鞍を取り付け、それに乗って逃げ出しただけなのだ。
馬に関しては、馬車を引いていた馬を野に放つ時にミーシャルが言い含めていいたようで、彼女が口笛を鳴らすと、直ぐに走り寄って来た。
ミーシャル曰く、馬達が俺の事を甚く気に入っているらしい。
それはそうと、問題のエルローシャなのだが、不思議なことに暴れるような事は無く、大人しく付いて来た。いや、従順にと言った方が的確かもしれない。
彼女が何を考えているかは解らないが、暴れられるよりはマシなので、そのまま逃亡したのだった。
「ソータ、何故そんなに野菜を沢山切っているのだ?」
今回はミーシャルでは無く、新人の嫁から指摘を受けた。
まさかと思うが、お前まで肉食系女子じゃないだろうな。
そんな不安をぶち壊すように、ミーシャルからもクレームが入る。
「ソウタ、また野菜炒めを作るつもり?」
『僕はもう諦めた方が良いと思うんだ』
「妾も野菜炒めは好みではないぞ」
結局、ミーシャルに続き、カオルとエルからも否定の言葉を頂いて、おずおずと野菜をアイテムボックスへ戻して牛の肉を取り出す。
ああ、エルとはエルローシャの事ね。長いから愛称で呼ぶことにしたのさ。
「ソウタ、私はタンがいい」
「僕はカルビかな~~~」
「妾はハラミが好きだぞ」
この肉食系女子共が! 野菜を食え! 野菜を!
悪態を吐きながらも、道具屋で購入した大型のフライパンで肉を焼いて塩コショウを振る。
それを三人の木皿に盛ってやると、まるで腹ペコの犬の様に食い始めた。
「お前等、そんなにがっつくなよ!エルなんて姫だろ!その品の無さは残念だぞ」
「妾を残念とな!ソータは失礼なのだ」
「だって、エルは抑々残念女子だわ。女子力ゼロだし」
ミーシャル、お前が言うな! お前も女子力ゼロじゃないか。
だが、エルも負けていない。すぐさまミーシャルに反撃を喰らわす。
「何を言う。ミーシャこそ、エルフの癖に全く気品がないではないか」
「それこそ何を言ってるのよ!エルフが気品なんて持ってたのは三千年以上も前の話よ」
エルの攻撃に、ミーシャルは全く自慢にならない事を胸を張って言ってのける。
そんな彼女達にカオルが冷たい視線を向けて駄目出しする。
『いや、二人とも女子力で言うとマイナスだね』
更に、高速の猫パンチと引っ掻きで二人の皿から肉を奪い取る。
「あ~~~、カオル~~~!肉取っちゃダメ~~~~!」
「あっ、妾の肉を!ぬぬぬ!ソータ、カオルに肉を取られた。追加で焼いてくれ」
「あ~~!はい!は~い!ソウタ、私も~~~~!」
肉をカオルに取られた二人が、お代わりの肉を要求してくる。
なんとも、残念なトリオだ。
あっ、そう言えば話し忘れていたが、馬鞍を購入する時に、カオルの進言で指輪を購入する事になった。
これは結婚指輪でもあるが、カオルが魔力と能力を付与した念話アイテムなのだ。
だから、俺以外のミーシャルとエルもカオルとの会話が可能となった。
「ね~、ソウタ、エルだけ愛称とかズルイよ」
「何故だ?妾はソータの嫁なのだから当たり前であろう」
「私だってソウタの愛人なんだからね」
お代わりの肉を焼いていると、嫁と愛人が口喧嘩を始める。
これも、今始まった話ではないので、もう驚いたりオロオロしたりすることも無くなった。
未だに言い合いを続ける二人に、お代わりの肉を与えると、直ぐに大人しくなる。
まるで、子犬でも飼っているかのような生活だ。
何だかんだ言いながら、仲良く過ごす二人と一匹を見詰めながら、俺は自分の飯をさっさと済ませて、風呂の用意をする。
まずは、道具屋で買ったバスタブをアイテムボックスから取り出し、テントの横に置く。
その次にバスタブに向かって水の魔法を最小で放つ。
ここで気を付けないと、水圧でバスタブをぶっ飛ばす可能性がある。
慎重に魔法をイメージして発動させる。
「僅かなる水よ」
すると、バスタブに向けた俺の手から、水道水レベルの水圧で水が出てくる。
これは、思ったより良い結果になったので、自分の事を内心で褒めてやる。
さて、問題はこの後だ。
俺が考えた方法は、溜まった水に火の魔法をぶち込むことだが、それでお湯になるのだろうか。
その方法を試そうとした処で、食事を終わらせたカオルが俺の傍へと遣ってくる。
『水に手を入れて炎の魔法を最小で発動させるといいよ』
おお、神の言葉のようだ...... いや、神はクズなので、悪魔のような言葉だ。って、なんか変だな。まあいいか......
「小さき炎よ!」
カオルの助言に従い、バスタブの水の中に手を浸けて最小で炎の魔法を発動させると、水が瞬く間に暖かくなっていく。
だが、一回ではやや弱いようだ。
再び魔法を発動し、丁度良い湯加減となった処でバスタブのお湯から手を抜く。
次に、バスタブの隣に台とスノコを置く。スノコは俺の手製の品だ。
更に、台の上に石鹸やタライ、ブラシなどを取り出す。
最後に、バスタブを周囲から隠すように衝立を置いて完了だ。
風呂の用意を終わらせた俺は、衝立から顔を覗かせて、未だに肉に喰らい付いている二人へ声を掛ける。
「風呂の用意が出来たぞ~~~」
てか、なんで俺が風呂当番なんだ?
「先に入っててモグモグ」
「妾も食事がガツガツ」
お代わりの肉を大量に焼いてやったので、今しばらく食べ終わるまでに時間が掛かるだろう。
そこで、二人が言う通り、俺が先に入る事にする。
身に着けている装備をアイテムボックスに収納してから、バスタブに石鹸を削って入れる。
その後、ブラシでお湯をかき混ぜて泡立たせてから、カオルを抱き上げてバスタブに浸かる。
流石に高い金を払っただけあって、その大きさは大人二人がゆったりと入れる広さだ。
そこに足を延ばした状態でゆったりと浸かり、抱いているカオルの身体を優しく洗ってやる。
『う~~ん、気持ちいい~~~。最高~~~~』
声にも出しているが、カオルはとても気持ち良さそうにしている。
そんなカオルを洗い終えると、台の上に置いたタライに入れてやる。
すると、予め入れておいたお湯でカオルがザブザブと遊んでいる。
実は、カオルはああやって遊ぶのが大好きなのだ。
それを見遣りながら、俺はブラシを取り自分の身体を洗おうとした処で、ミーシャルが遣ってくる。
「ごちそうさま。お腹いっぱいだわ。いつもありがとう」
彼女はお腹をポンポンと叩きながら、食事を作ってくれた俺に感謝を告げ、服を脱ぎ始める。
彼女の服は簡素なもので、ワンピースに太いベルトを巻いたような衣装だ。
短いスカートの下には短パンを穿いて、下着が見えないようにしているのだが、その下着もガラパンのような布パンツなので、あまり意味があるようには思えない。
そんな服をサクサクと脱ぎながら衝立に掛けていく。
パンツまで脱いで、残った胸の布帯を外すと、俺の浸かっているバスタブに遠慮なく入ってくる。
まあ、灯りを置いてあるのだが、発光石を使った薄明るい光を放つ程度の照明器具なので、彼女の裸が鮮明に見える訳でもない。
「ふ~~~、やっぱりお風呂はいいわね~~~、最高に気持ちいいわ。あ、ソウタ、背中を向けて、私が洗ってあげる」
ミーシャルはお湯の心地よさに、最高だと感想を述べると俺の背中を洗うと言い出す。
まあ、これも何時もの事なので、遠慮する事無くブラシを渡して背中を向けると、衝立の端から顔を覗かすエルの姿を見付けた。
「何を遣ってるんだ?」
「......男女が混浴なんて......」
彼女は何やら恥ずかしそうにブツブツと呟いているが、俺の耳は全ての言葉を拾っている。
まあ、一応はお姫様だし、男と女が風呂を共にするのが信じられないのだろう。
ところが、それに気を良くしたのはミーシャルだ。
「私はソウタとそういう関係だもの。一緒にお風呂にはいるのも、抱き合うのも、愛を確かめ合うのも、全く気にならないわ。エルはそこで指を銜えて見てなさい」
だが、この言葉が爆弾に火を点けた。いや、地雷を踏んだと言うべきかもしれない。
「わ、妾はソータの妻なのだから、別に恥ずかしくないぞ!」
顔を真っ赤にしたエルは、そう言ってドレスアーマーを脱ぎ始める。
更に、薄い下着を脱いだかと思うと、ミーシャルとは異なり高級な下着を身に着けていた。
まさに、日本で言うブラジャーとパンティ姿だ。
ヤバイ、裸より威力があるかもしれん...... だって、エルって胸がデカイ! 物凄い破壊力だ。
俺がエルの破壊力に慄いていると、ミーシャルがワナワナと震え始めた。
「ななななな、なによ!その胸!どんな細工をしてるのよ!違反だわ!巨乳違反よ!」
ミーシャルが普通サイズの胸を揺らしながら、訳の解らない違反で取り締まろうとすると、エルは下着も脱ぎ捨て、膨よかな胸を揺らせながらバスタブに寄ってくる。
ぐあっ、薄暗いのに揺れているのがハッキリと解る。
オマケに、めっちゃ大きいのに全く垂れてないし、ツンと上を向いた先っぽが恐ろしい程の衝撃を俺に与える。
「こら、ソウタ!何を感動しているのよ!見ちゃ駄目!あれは閲覧禁止よ!」
その胸の破壊力に危機感を持ったミーシャルが、必死に俺の頭を余所へ向けようとする。
しかし、時すでに遅しとはこの事だ。
しなやかな身体と大きく張りのある胸の保持者は、バスタブの中に入ってきた。
幾ら大きいと言っても、大人三人が入るのにはやはり手狭なバスタブだ。
俺は一気にそのたわわな胸で顔を挟まれてしまった。
エル...... お前は最高だよ。お前は俺の天使だ!
こうして俺達の混浴合戦は、ミーシャルの完全なる敗北で終わる事となったのだった。
頬を膨らませたミーシャルがテントの中で寝床の準備をしている内に、俺は食事と風呂の片づけをしている。
それにしても、凄い破壊力だった。
これまで、ドレスアーマー姿しか見ていなかったから、あのグラビアアイドル級の身体には、流石の俺もコロンとヤラれてしまった。
本当にいいのか? あんなに美人で最高のプロポーションを持った一国の姫を嫁にして...... 世の中の男に抹殺されるのではないか?
そんな恐怖に打ち震えながら、片づけを済ませてテントに入ると、簡素な寝間着を着たミーシャルとエルが向かい合って座っていた。
コソコソと話しているが、俺には丸聞こえだっつ~~~の。なに、エッチのレクチャしてんだよ。バカちん!
顔を真っ赤にしたエルが、ミーシャルの言葉に何度も頷いている。
こいつ等って、思ったよりも仲がいいよな。
まあ、これからは行動を共にする仲間、いや、家族なんだから仲良くするのは良い事だよな。
二人の良い雰囲気に心暖かくなるのを感じながら毛布の上に座ると、エルがおずおずと傍に寄ってきた。
「あ、あの、ソータ、妾は初めてだから、良く分からないのだが、優しくして欲しい」
どうやら、エルは速攻で初夜を迎えるつもりのようだ。
しかし、俺には先に犯るべき事がる...... 違った、遣るべき事がある。
「エル、悪いが少し真面目な話をさせてくれ」
「何の話だ?」
エルは俺の言葉に首を傾げているが、話を聞くのは問題なさそうだ。
「俺はお前を無理矢理に奪ってきた。だが、お前は全く嫌がらないし、嫁になるのも嫌がってる風じゃない。王女とは思えないこんな生活でも全く嫌がることも無い。普通で考えるなら異常だ。お前は何を考えているんだ?」
俺の言葉に、エルは「今更そんなこと?」と一言漏らし、続きを話し始めた。
「妾はあの王城から逃げ出したかったのだ。もしくは、あの糞国王を始末したかったのだ。だから、強い夫が欲しかった。妾の力になってくれる強い男を求めた。そこに予想を遙に超えた強者が現れたのだ。それも年若く鋼の肉体を持った男だ。恰好は少し怪しいが顔も悪くない。オマケに後で解った事だが、その強さと裏腹に、口は悪いがとても優しい男ではないか。これだけの条件が揃って嫌がる女などおるまい」
俺が優しいかは知らないが、格好はやはり怪しいと思ってるんだな......
それよりも王女が国を捨てたいとか、王様を亡き者にしたいとか、どんな理由が在るのだろうか。それを聞いても良いものだろうか。
だが、悩んでも始まらない。だから彼女に尋ねる事を決断する。
俺は前置きで謝ってから尋ねたのだが、彼女は快く話してくれた。
「妾の父と呼ぶのも汚らわしいが、あの王は狂っておる。いつも神のお告げばかりを乞い、生きている人間を虫けらのように扱う。妾の母上も神のお告げだと言って亡き者にした。妾はあの糞王を憎んでいるのだ。それに付き従う臣下達も含めてな。だから、あの国を滅ぼしたかった。だが、国を滅ぼすのは並大抵の力では出来ぬのだ。それよりも、妾はソータの事が知りたい。お前は何を望み、何を遣るつもりなんだ?妾を娶った理由はなんだ?」
エルの気持ちは解ったのだが、その質問に正直に答えて良いものか悩んでしまい、視線をカオルに向けると、彼女は小さく頷いて寄こす。
『ここからは念話で話をしてくれ』
そう前置きをすると、二人が念話で了承してきたので、俺は念話で話を続けた。
『俺は遠い世界から転移させられてきた。いや、無理矢理に連れて来られた。それは、ここでは無く、地獄の様な世界に落とされたんだ。そして誓ったんだ。俺をそんな地獄にぶち込んだ神々を殺すと。そんな時にカオルに出会い、彼女に手伝って貰って何とか抜け出した先がこの世界なんだ。エルについては申し訳ないと思っている。俺はまだ神の呪いが解けていない。この格好もそうだ。そして、エルを連れだした理由も呪いだ。クエストという呪いの所為でお前を嫁にする必要があったんだ』
真実を聞いたミーシャルが唖然としていたが、エルは直ぐにそのクエストの内容を尋ねてきた。
『クエスト......それは神の御告げか?どんなクエストだったんだ?』
これを話すとエルは怒るだろう。だが、ここは嘘を吐くべきでは無いと判断した俺は、正直に彼女へ話すことにした。
『クエストの内容は、エルローシャ、お前の処女を奪う事だ』
『なに!妾の処女を......だが、なぜ、妾を嫁しようとしたのだ?お前の力があれば、城に忍び込んで妾を無理矢理に犯すことが出来たのではないか?』
その質問に答えようとした時、ミーシャルが話に割って入った。
『私はそうしろって言ったわ。でも、ソウタはそんな事は出来ないって。処女を奪うなら責任を取る必要があるって。だから、自分の嫁にするって言い出したのよ』
ミーシャルの言葉にエルは愕然とする。
そんなエルを慰める事も出来ず、暫くそんな状態で居ると、彼女は再び話し始めた。
『ソータは妾の処女さえあればいいのか?嫁にするのは償いか?妾の事をどう思ってる?』
当然ながら、彼女はそう思うだろう。
俺の行為は彼女の嫌う糞王と変わらないのだから。
だが、俺は正直に話すと決めたのだ。最後まで正気に話そう。
『正直に言おう。エルとは今日会ったばかりだ。だから、愛してるなんて言えないし、そんな事が言えたら、それこそ胡散臭いだろう。だが、俺はエルを家族として迎え入れると決めた。それはこれから共に生きて行くということだ。だから、俺は嫁を大切にするし、大事にしたいと思っている。そう思ったからこそ、全てを正直に話しているんだ』
再び押し黙るエル。そんな彼女を横目に見ながら、今度はミーシャルが問い掛けてくる。
『ソウタ、もし、私やカオル、エルを殺せってクエストが発行されたらどするの?』
『バカ野郎。そんなもん無視するに決まってるだろ!自分の大切なものを殺してまで生きる気はないぞ。それに、それこそ奴等の思う壺だ。俺が悲しむ姿をみて、あの下種たちは笑い転げるんだ。絶対にそんな事はさせね~~~』
その質問に激高した俺は吐き捨てるように己の本心を伝える。
すると、ミーシャルが行き成り抱き付いてきた。
『ソウタ、私も一緒に居る。ずっと一緒に居るからね。もし、私に同じようなクエストが来たって無視するからね』
ミーシャルはその綺麗な双眸から涙を流しながら訴えてくる。
そんなミーシャルを見ていたエルが己の沈黙を破る。
『済まない。妾はお前を責める事などできないのだった。妾の取った行動も同じなのだな。相手を利用する代わりに妾を捧げるだけだ。だが、お前にはもっと簡単な方法があったにも関わらず、妾を嫁にすると言ってくれた。妾も今の段階でお前を愛しているとは言えぬ。しかし、妾はお前の事を快く思っている。こんなズルい女だが、ソータの嫁にして貰えるだろうか』
頬を朱く染めたエルが、おずおずと俺の手を優しく握ってくる。
『勿論だ。俺はお前を嫁として、妻として大事にすることを誓うぞ』
エルにそう答えると、彼女も俺に抱き付いてくる。
『嬉しいぞ。妾もお前に尽くすからな』
今度はそれを見たミーシャルが尋ねてくる。
『ソウタ、私は?』
『ああ、ミーシャルも愛人として大切にするぞ』
『やった~~~~~~!私もソウタの事が大好きだからね』
左にエルが抱き付き、右にミーシャルが抱き付いている状況で、カオルが俺の胡坐に上ってのそりと座り込む。
『言って置くけど、本妻は僕だからね。エルは僕の次だし、ミーシャルは愛人だからね。僕と颯太の安眠は邪魔しちゃダメだよ』
カオルは感動の場面でも釘を刺すのを忘れない。
この夜、クエストを完了させ、エルローシャとの契りを交わす。だが、終盤ではミーシャルが我慢できなくなり、結局は三人で熱い夜を過ごす事になるのだった。
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