怖がりなねずみ⑦
別のあるねずみは中に何かの液体が入った長方形の容器を持ってきて言いました。
「これはライターといって、人間が火をつけるのに使う道具だ。ここを軽く押すだけで火がつくんだ。これで猫を燃やそう。長いこと苦しんでから死ぬに違いない」
「なるほどなるほど」
みんなはライターを遠くの町に住む人間達からたくさん盗んで集めました。
いつの間にか子どものねずみ達の声がまったくしなくなっていましたが、大人達はそれどころではありませんでした。
集めたライターは、1つずつひもでしばって壁にぶらさげておきました。
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