怖がりなねずみ⑧

そうして、準備は整いました。

あるねずみがみんなの前で声を張り上げました。

「今から猫をやっつけに行く。危険な生き物を退治するのだから、これはまぎれもない正義なのだ。怖くなどない!」

みんな、それに心から共感しました。


そして、全員で声を合わせて掛け声をかけました。

「猫をやっつけるぞー! えい、えい、おーーーーーー!」

ねずみの小さな体から出たとは思えないほどの大きな掛け声でした。

本当に、大きな大きな掛け声でした。

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