第25話 私の極秘、小説の組み立て方!?

 1を知って10を知るという格言がある。

 文字通り、1つのことから、10の真理を導きだすことの例えだ。


 もっと言えば、1つの物事から、10の話題に発展できる能力とでも言ったらいいのでしょうか? 5つの言葉を同時に聞いた、聖徳太子に通じる、なんとも奥の深い話である。


 松下幸之助さん、本田宗一郎さん、カーネギーホールの創設者、カーネギー氏などの、一部の能力者なら、1つの物事から10の真理を導きだすのは容易なことだと思われる。


 よく、極道は目力めじからが物を言い、そして眼力がんりきがすべてだという話を聞きます。


 物事の表層にとどまらず、雰囲気やニュアンス、忖度そんたくから、言葉に発していない出来事の裏側を読み解く力というのが大切で、一朝一夕には養えない、ある種、特殊な能力が問われるという格言らしい。

 

 極道然ごくどうしかり、警察官然けいさつかんしかり、優秀な営業マン然り。これらの人々には、ある種、言葉では言い尽くせない特殊な能力が付帯すると言っていい。


 極道が命のやりとりをするなかで、もしもこの特殊能力、眼力に欠けていたならば、相手の思うがまま、自由自在に主導権を握られてしまうでしょうし、場合によっては命を失うことにつながる。


 よく、あいつはこうだとか、あいつの考えてることはこうだろうとか、まったく見当違いの邪推をするやからが場末の酒場には現れる。


 彼らには、そもそも物事の本質を見極める力、眼力が備わっていないので、言うだけ番長で始末が悪い。


 この思い違い、見当違いするタイプの人達は、得てして往々にして、やっかみが強く、ねたむ心、ひがみ根性の物差しで、周りを見る機会が多いので、忖度とは少しばかり趣が異なり、結果、人を不幸にする連鎖を引き起こす場合が多い。


 さて、タイトルの【小説の組み立て方!?】を極秘公開いたします。

 カクヨムに公開するのは初めてで、極秘とまでは言えませんが、一応、ブログに公開する予定はありませんし、ここを読んで頂いている方、向けの、貴重なリップサービスとなりますので、心してお読みになるように…。


 私流儀のプロットの組み立て方とも申しましょうか、自分と同じに小説を組み立てている人は世界広しといえども自分以外にはいないと思いますので、あまり参考にならないかもしれませんが、まあ話の種として軽く聞き流してください。


 ちなみに、小説以外、カクヨム公開の場で、エッセイを書くときなど、主に文章を書き殴りしてる場合が多く、設計図を持たないまま、気の向くまま、文字起こししているケースが殆どです。


 エッセイ集を作るときは、一応、最低限、小さなプロット、組み立てを練り、その題材について文字にすることが多いのですが、単発もののエッセイは、殆ど気の向くまま、PCのキーの赴くまま、タイプしています。


 さて本題ですが、どうやって、小説を書いているかですが、私は1つの話に必ずプロット帳を1冊用意して、まずはプロット帳にタイトルを書くことから始めます。


 タイトルが浮かぶが、話が展開しそうにない話は、この段階で没。

 縁起が悪いので、タイトルだけ浮かんだこのノートは、有無を言わさず破棄します。再利用はしません。


 タイトルが浮かび、話が展開しそうな場合は、次のステージ、第2段階へと移行します。タイトル、これは何度も言いますが、とても重要なファクターですよね。


 このタイトルで、小説を読もうか読むのをやめようか、およそ7割くらいが決まってしまうので、タイトル、内容紹介文には特に注意が必要です。


 そして、タイトルが決定し、話の内容が更に膨らみそうな場合は、そこから電子書籍でいうところの、目次作りへと創作の場が移ります。


 やはり、いきなり話を書き始めるのではなく、ここでいう目次作りが、小説を書くところの肝になります。


 目次は、できるだけ時間の推移する感覚、配分を等しくして、同じ配分で1つの章がまとまるように細かく区切り、1つの目次に必ず1つ、ドラマティックな、サイキックな展開を埋め込むよう心掛けます。


 もしこの目次の段階で、話が膨らまない場合は、その目次は小説にふさわしくない、ありきたりの目次なわけですから、そのような場合は、迷わず、その目次をカットします。


 目次が次から次に湧き出てきて、クライマックスまで一気に突き進む小説。

 こういう小説は、大概、仕上がりの最終局面まで程よい緊張状態を維持したまま推移しますので、なので当然のことながら読者受けもいいです。


 そして、これはこのお話を読んでいただいている人だけ、限定の果実となりますが、私は、話のストーリーに関係ない言葉、今話題の言葉だったり、誰もが興味持ちそうな、スパイスの利いた言葉を50~100位、事前に抽出して、その言葉をストーリーに絡め、話の中に無理矢理、辻褄を合わせるが如く、埋め込むようにしています。


 これはね、ありきたりの小説を書かないための金言であり、話が突拍子もない展開に発展する為の極秘中の秘策です。


 ぜひお薦めしますので、みなさんも実行してみてください。

 読者に次なる展開を読ませない、マル秘中の秘策になりますので、ぜひ試しにトライしてみてくださいね。


 私の小説が、突拍子もなく、四方八方、アングラな方向に縦横無尽に展開していくのは、たぶん、このストーリー展開が異質だからで、たぶんこれが原因だと思います。


 つまり展開を読者に先読みさせない工夫を何重なんじゅうにも何気に仕掛けているわけです。


 読者に先読みさせない、展開を読ませない、キラーパスをいくつも投下するので、読者はいい加減、自分のエンジンに付属するスピードメーターを振り切ってしまい、奇想天外な展開につい白旗を上げるわけです。


 これはあまり人様には知られたくない、極秘中の秘策でもあるので、できれば誰にも教えたくなかったのですが、それはみなさん、わたしの作品を読んで頂いてる方、ファン限定ということで、こそっとお教え致しました。


 このお話を最後まで読んで頂いている方、限定の、スペシャル・リップサービスだと思って、どうぞ心してお読み頂ければと思います。私からは以上です。グッド・ラック、幸運をお祈り致します。

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