第13話 ローマは1日にしてならず。
私は、今まで様々な媒体を使って、読者へ、メッセージを発信してきました。
アマゾンKDPや、BWインディーズなどの電子書籍。小説家になろう、エブリスタ、そして大本命のカクヨム。
小説に限らず、エッセイ、創作論。
短編から中編。
いろいろなものを書いて、試行錯誤を重ねてきました。
そしてある結論に辿り着きました。
それは何かというと、作家には、それぞれ特性、特色があって、意外や意外、自らの特性を知らない作家さんが多いということ。
小説よりも意外と童話作家に適性があったり、小説を書くよりも実用書やエッセイを書く方が向いている作家さんも、多いのではないかということです。
【敵を知り己を知れば百戦殆うからず】という格言がありますが、まずは自分を知ることから始めてみてはどうでしょうか?
本人は、まだそれほど窓口を広げていないので、どの分野、どのジャンルに適正があるのか、よくわかっていないと思いますが、それは極めて、もったいないことだと思います。
小説というジャンルを書いているがために日が当たらず、世の中に認められない作家さんも大勢いらっしゃるでしょうし、中編しか書かないがために、長編の醍醐味を理解できず、結果、長編の公募にエントリーする機会を失う作家さんも大勢いることでしょう。
小説を書き始めて2~3年は、それでいいと思います。
無我夢中で好きなものを書いて、読まれようが読まれまいが、書きたいものだけを書き続ける。その間、反応も一切、気にせず、後ろも振り向かない。それはそれで立派なことです。
でも、もし小説を書き始め、4年目、5年目に突入する方で、今もなお、プロの作家の夢が捨てきれず、それでも夢を追い続けているのなら、なぜ世の中に認められないか、商業デビューできない理由を、今一度、再考する必要があるように思います。
それは意外や意外。もしかすると自分に対する適性を見誤っている可能性も否定できませんし、もしくは、何度も書きますが、テーマが時代にマッチしていないからかもしれません。
特にカクヨムで、読者の数が少ない方、レビューの少ない方は、どうか殻を破る意味でも他のジャンルにもぜひ挑戦してみてください。自分の書く作品のジャンルが、世の中の需要と多少ずれていて、また自分の可能性、作品の幅を広げる時期に来ているのかもしれません。
私も意図的に、カクヨムに異なるジャンルの作品を掲載してきましたが、食いつきのいい作品。読者に読まれやすい作品。読まれにくい作品。読まれやすいジャンル。レビューの付きにくいジャンルがあることに気づきました。
話が色々な所へと飛びましたが、小説しか書かない方。もしくは短編しか書かないという方がいましたら、どうぞ他のジャンル、エッセイとか創作論とか、童話とか、長編とかにも挑戦いただき、自分の特性がどこにあるのか、そして適性を見誤っていないか、今一度、慎重に探っていただければと思います。
作家が自分の書く作品を自ら狭めてしまい、足かせしてしまうのも、ナンセンスだと思います。もしかしたら今まで書いたことのないSFや推理もの。レズビアンもの。ボーイズ・ラブ。ファンタジーや異世界もののジャンルに、気付いていないだけで自分の特性があるかもしれません。
以上、ざっと申し上げましたが、ぜひこれらを参考いただき、ご自分の血や肉、トレンドにしていただければと思います。ローマは1日にしてなりません。念ずれば、いつか花は開くと言います。
まずは一歩を踏み出すことから始めてみてください。
急がば回れです。
一見、遠回りしているように見えて、実はそれが王道で、近道の場合もよくあります。どうぞ焦らず、ひたすら時機を待つように。そしてチャンスの神様が近付いたら、素早く前髪を掴むことです。
チャンスの神様には後ろ髪がありません。
チャンスの神様が後ろを向いてからでは、前髪は掴めません。
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