夢はでっかく国一番の冒険者、新米女冒険者のアンジュと、引退した先輩冒険者を新米冒険者につけて監督、教育する職業【メンター】のリオン

夢とやる気に満ちたフレッシュなアンジュと、飲んだくれてばかりのどこかやる気を感じられないリオンの二人組による、異世界アドベンチャー

しかし、二人に迫る黒い闇が平穏な世界に影を落とす

タイトルの５００年のメンター冒険者。その真意とは一体？

設定に伏線まで丁寧に練られたストーリー、たまに出てくるメタ発言。

彼等を待ち受けるのはバッドエンドか大円団か？

自分も夢中になって一気に読んでしまったおすすめ作品です。是非どうぞ

酒飲みでぐーたらで仕事もおざなりなリオンは、駆け出し冒険者アンジュのメンター（指南役）として日々をそれなりに楽しく暮らしていた。
そこに訪れる異変、かつて滅んだ魔王の気配、村に残る聖剣と聖鎧の謎。
リオンは逃げ続けた過去と対峙することを余儀なくされる。

リオンは、これまで歩んできた道程の中で様々なものを失い、諦観の中で生きているおっさんでした。
しかし時を経てまた多くのものが手の中にあった。
投げ出し気味だったおっさんが奮い立つ展開は熱いものがあります。
魔王との関係性も、二人だけの独特な因縁があってテンプレ的な悪役とは一味違っています。
この二人を主軸にした物語と結末は心に残るものがあって、その余韻が非常に好みでした。

あと個人的な要望があるとすれば。
アンジュちゃんとのイチャラブがもっと欲しい！
もっと多くても良かったのではないでしょうか！？
相棒ものが大好きな当方としては、リオンとアンジュちゃんの関係が深まるエピソードとかハッピーエンドの後日譚が読んでみたいものです。

　異世界冒険ものの魅力はいろいろあると思いますが、この作品では特に登場人物の心情描写がとても上手く書き込まれていると思います。
　主人公の葛藤や、ヒロインの熱い思いが物語の展開に合わせて巧みに織り込まれていて、自然に共感を覚えることが出来ました。
　また、終盤の流れについてもありふれたものではなく、あっと驚かせる工夫が数々なされています。
　
　

血気盛んなアンジュは国一番の勇者を目指す元気な女の子だ。
酒飲みでぐうたらな元勇者のおっさんリオンが自分とコンビを組んで助言を行うメンターであることに少々不満を抱きつつ、今日も朝早くからギルドに向かい、クエストをゲットする。

そんな毎日を送っていた二人、そして彼らと関わり合う街の人々。
それなりに平穏に暮らしていたはずの彼らの前に、あろうことか五百年ぶりに魔王が復活して現れた。
騒ぎ出す人々の中で、リオンだけは何故か冷めた目でその状況を見ていた。
自分がその動向に飲み込まれることを拒むかのように────

現れた魔王はフリー〇様のようにねちっこくて慇懃無礼、そして凶悪で強大な存在です。
そんな彼は500年ぶりの復活にも関わらず人間であるリオンを知っていて、彼に執着している様子。
やはりこのおっさんは過去に何かを抱えている訳あり勇者のようです。

最新話の21話まで読みましたが、いよいよ王道の熱い展開が始まろうとしているところ。
登場人物が生き生きと動き回る中で、人間の醜さやそれに翻弄される側の失望、大切な人を守るための強さなどのドラマが散りばめられています。
苦い過去を背負うリオンが主人公だからこそ、大人が楽しめる異世界ファンタジーとなっています。
魔王と同じく長い（？）休眠を経て復活を遂げた熱い物語をお楽しみください(^^)

一気に読みきりました。情景が浮かんで物語に引き込まれる作品です。

最初は、在り来りな出だしかなって思ったのですが、それもすぐに忘れて話にのめり込んでしまいました。

途中、注釈を抜粋として読ませるあたり、実際に書物から抜け出して読んでいるような気分になれます。

主人公の年齢を最初結構若いのかなって思ってましたが、熟練の冒険者であり、その技量もかなりのレベルであることから、そこそこの年齢で経験豊かなちょっと無精ひげのある男性と想像しました。

タキシードを纏った男と主人公との今後の展開に期待しています。

最新の第４話まで読んだところですがレビューを。
ファンタジー世界を舞台にした、ベテラン飲んだくれ教官と、新米のかわいい冒険者の二人の物語です。
文章・構成とも落ち着いて読みやすく、キャラクターも魅力的、展開もスピーディーな上に今から伏線がたくさん貼ってあります。とにかく次々へと読ませる魅力にあふれた作品です。基本がコメディー要素ですが、それだけにとどまらない計算された雰囲気があります。
連載を追いかけるのも長編の楽しみ方のひとつ、ぜひ。