エピローグ
エピローグ
ブリタニア南部。
グラストンベリー
時刻は、午前七時二十分。
「まったく、早朝の自主訓練にかこつけて、こんなに遠出するなんて」
編隊飛行を続けながら、ペリーヌは顔をしかめた。
「ちょ、ちょっと心配です」
と、
「ネウロイも昨日来たばっかだもん、今日はお休みでしょ?」
先頭を飛ぶシャーリーが、ニッと笑う。
「にしたって……」
「ほらほら! 見なよ、芳佳!」
ルッキーニが前方を指さした。
大草原の真ん中に円を
「あの〜、あれって何なんですか?」
「……古代ケルトの
ペリーヌが、その
「そう。あれこそが太古からの、大地に刻まれた人の営みの
「人の営みの……記憶」
無骨な岩を見つめる芳佳。
(お父さんも……見たのかな、この遺跡……)
「人間はこの美しい大地の上で生き延びるために、必死で
いつになく
「ちょうど、今の私たちと同じように」
「そうそう、気の遠〜くなるような昔っからね〜!」
と、ルッキーニ。
「……あなたが言うと、ずいぶん、軽く聞こえますけど?」
ペリーヌの
「いいじゃない! ほらほら!」
ルッキーニは遺跡の上で、インメルマン・ターンを
「気〜持ちい〜いっ!」
「……まあ、確かに、たまには
「お? お高くとまったお
「たまには、と言ったんですわ! たまには、と! あなたがたみたいに三十秒
ペリーヌは
「宮藤さん! あなたもいつまでも
「だから、私は豆狸じゃないですってば! もう!」
芳佳はベエッと舌を出してリーネの手を取ると、ペリーヌを
「ま、待ちなさい! まだ話は終わっていませんことよ!」
「
大きく左に
草を
ラバにまたがった羊飼いたちが、芳佳たちを見上げて、手を振っている。
「地球って……丸いんだね」
「うん。このまま一周できそう」
うなずくリーネ。
(……私、
芳佳はリーネと
その後に続く、シャーリー、ペリーヌ、そしてルッキーニ。
「その力を……多くの人を守るために!」
鋼鉄のホウキを
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