16作目も芥川龍之介

『鼻』芥川龍之介 初出「新思潮」1916(大正5)年2月

 約7千字(500文字×14ページ) えあ草紙:http://www.satokazzz.com/books/

 読了20161024

 音読(ツイキャス)21時20分終了。芳賀様、しっしー様、ななせ様、聞きに来て下さって有難うございましたm(__)m

 


 選書理由:芥川龍之介の作品をできるだけ執筆順で読んでいこうと思う。年表では『羅生門』が数か月前に発表されているが、取りあえず同時期の『鼻』『蜘蛛の糸』を先に読んで行こうと思う。


 本作品は、『羅生門』とほぼ同時期に発表され、夏目漱石に絶賛され、作家として生きていくきっかけとなったとされている。

 これまで朗読したものは、どちらかと言えば暗い作品が多かったが、本作品は僧侶の滑稽な様子と心情を綴って明るい調子で、楽しんで読めた。


 俗世を離れたはずの僧侶が、自身の鼻へのコンプレックスに悩み欝々とする様子は現代人にもそのまま当てはまる。作者の描いた心の機微は、切ない中にもどこか救いのある人間味を感じさせた。


 明日も芥川龍之介の短篇を読む予定。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る