番外編 優れた教養書

 *当初15冊目にカウントしていたが、師匠の教えメモを繰って確認したところ、「修行は小説・戯曲等のみであり教養書は数えない」とあり、本書は番外編とすることに決めた。

 しかしながら、今回を機に本書から古来からの日本人の精神性や、茶に具現化された宗教観、世界観を学ぶことができたことは大変幸運であったと思う。

 歴史書や時代物小説を目指す方はぜひ読んでみて欲しい。


 ――――――


『茶の本』原題:The Book of Tea 著者 岡倉 覚三 / 岡倉 天心 翻訳者 村岡 博

 1929(昭和4)年3月10日、約 92 ページ(500字/頁で計算)

 えあ草紙にて:http://www.satokazzz.com/books/


 選書理由:日本文化に関する世界的に有名な啓蒙書であり、優れた文明論として知られる古典中の名作。小説ではないが、日本人としての根幹を意識して書く上では外せない一冊と考えた。また元が英語で書かれていることから、今回は日英両方を読んでみようと思う。

 なお、選書に当たってはNHK『100分で名著』を参照した。

 http://www.nhk.or.jp/meicho/index.html


 以下、本日より一日一章ずつ日&英で読んでいく。


 1.第一章 人情の碗(The Cup of Humanity)P.9-20

 読了20161020 21時よりツイキャスで朗読。21:30読了(日本語&英語)


 残念ながら閲覧ゼロ、そういう日もあるわな。もともと自分の修行のために読んでいるので良いのだが、聴衆が居て下さるとより修行の成果が上がると経験者からもおススメされているので、頑張ろう。


 読んでみて、驚いた、これはもっと早くに読むべきだった大変優れた文明論であり、こんな時代に既に西洋列強に臆することなくここまでの精神論を説ける優れた偉人が居たことに深い感銘を受けた。

 実は、拙小説の舞台となる港町には岡倉天心が居を構えた跡地があり、近年ロケが行われ映画化もされた縁がある。今さらだが、読んで本当に良かった。明日からがますます楽しみだ。


 2.第二章 茶の諸流(The Schools of Tea)P.21-31

 読了20161021 21時よりツイキャスで朗読。21:27読了(日本語&英語)


 茶が4、5世紀に中国で飲まれるようになり「茶」という表意文字が造られたところから日本国内で伝播するまでの歴史と、当時の宗教(仏教、道教、儒教)の精神性との関係を説いている。この内容はただの朗読で終わらせるのではなく、何度となく読み返して咀嚼していく必要があると感じた。奥の深さを感じさせた。


 3. 第三章 道教と禅道(III. Taoism and Zennism)P.32-44

 読了20161022 21時よりツイキャスで朗読。21:20読了(本日は日本語のみ)


 読了 20161022

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