第14作目も古典から

『高瀬舟』森鴎外著 1916(大正5)年

 えあ草紙にて:http://www.satokazzz.com/books/

 読了20161019 全18ページ(500字換算で9千文字程度)

 音読約20分:ツイキャス実施21:30読了


 選書理由:森鴎外の作品を初期から全て読もうと思って当たったところ、初期の作品は表記も表現も大変難しく、音読には向かないと判断し、晩年の作品から最も読み易そうなものにしてみた。


 以前から本作品は安楽死をテーマにしていると聞いていたが、実際に読んでみると、むしろ「足るを知る」に比重があるように感じた。やはり噂を鵜呑みにせず、自分の目と頭で判断すべきであろう。


 また、文章は非常に読み易く、漢語はあまり出現せず、分かり易い展開(語り)であった。

 だが、一見、平易には見える文章に様々な意図が込められているらしい、と諸々の解説にもあり、単なる短篇として過ぎるには惜しい作品だとも思う。この修行が200冊を超えたあたりで再読してみると、また違った味わいがあるのかもしれない。




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