心の変化(side kelsi)


死ぬことは、怖くない。


入院した時から、わかっていた事だったから。


だから、割り切って考えていられた…筈なのに


「…どうして…」


どうして、私は死ぬことを恐れるようになっているの?


どうして、私は怖くて堪らないの?


どうして、私は震えが止まらないの?




どうして、私は涙が止まらないの?


「…私…死にたくない…」


生きて、彼の…ジェイソンのそばに居たい。


ジェイソンと、もっと話したい。


ジェイソンのことを、もっともっと知りたい。


「…私…もっと、生きたい…」


自分の心境の変化に戸惑いながら、涙を拭う。


布団を被っていれば、ジェイソンとの会話が鮮明に映し出されて。


「…私、どうなっちゃうの?」


少し高鳴る心臓を抑えながら、目を閉じて眠りについた。

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