黒猫
俺は近づいてきた誰かの発した一つの言葉が理解できていなかった。
『あなたは私を殺してくれる?』
この言葉から考えられることはこの誰かは誰かに殺されたい、と言うことだ。つまり……
「ウグッ……ガッ……」
そのあとを考えようとしたときに俺はその誰かに首を絞められた。
そして俺は誰かを力一杯押そうとして……
「あ……」
ぐい……
「へ……?」
首を絞める力が弱くなったのはいいのだが首から離れた手が自分の服の襟の部分をつかみ俺とその誰かは……
ドサッ
思いっきり地面に倒れた
その誰かが怪我しないようにその誰かを抱きしめその人の頭を自分の手で守ったことを自分で誉めたい。
そんなどうでもいいことを痛みに耐えながら考えた。
「えっとー……とりあえず家来る?」
この時、俺は何を考えてこんなことを言ったのか、そして、冷蔵庫の中何があったか、それだけを考えた。
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