第14話

 放課後、今日がテスト週間前最後の部活ということで、運動部文化部双方とも張り切って教室を飛び出していった。

 そしてどこにも所属していない生徒たちは、最後の放課後と休日をどう過ごすかと話し込んでいる。

 その中で由美は早々に教室を出ようとしていた。


「あれ? 由美もう帰るの?」


 それに気が付いたラインが声を掛けると、由美は少し焦ったようにうなずく。


「はい、アーチさんと約束がありますから」

「ああ、連絡取れたんだ。じゃあ妹によろしく言っておいて」

「分かりました。ではまた明日」


 由美が出て行ったあとの教室で、ラインのもとに巧実がやってきた。


「ライン、由美の奴どうしたんだ?」

「アーチに会いに行くんですって。あの後、連絡が取れたみたい」


 昨日の夜、番号とアドレスを渡したことを思い出し、巧実はああと納得する。そして由美のことで、昼に気付いたことをラインに尋ねた。


「なあ、昼に見せてもらった由美のアルバムあるじゃん」

「ええ、可愛かったわね」


 ラインはその写真に写っていた猫を思い出しながら、にんまりと笑顔になる。今度プリントアウトして、貰う約束もしてしまうほどのお気に入りになっていた。


「あの写真、ほぼ全部に女子が映ってること気付いてたか?」

「え? そうだったの?」


 メインの被写体が綺麗に映っていたため気付きにくかったが、由美が取った写真には必ずと言っていいほど女性が映り込んでいた。しかも花の写真などは、水たまりに映る姿だ。ラインが貰う約束の写真にも、写真の隅に女子生徒たちが映っていた。


「俺は正直ゾッとしたぞ」


 巧実は、思い出しただけでも背筋が冷えるような感覚がした。


「でもたまたまじゃないの? ピントだってずれてたんでしょ?」

「まあそうなんだがな。けど男の姿は全くなかったから余計怖くなってな」

「考え過ぎよ。確かにアーチを見た時の反応は驚いたけど、あれだって一目ぼれみたいなもんで、ちょっとテンションあがっちゃっただけでしょ? 今日会えばきっと落ち着くわよ」

「だと良いけどな」


 二人で教室の窓から、ちょうど校庭を由美が走っていくのが見えた。


   ◇


 多少ホームルームが伸びてしまったため、由美が約束の喫茶店に到着したのは時間ギリギリになってからだった。

 そのお店は、木造の一戸建てで、むき出しの木目がどこかログハウスを思わせる造りになっている。テラスも併設されており、休日の昼過ぎなどは、子供連れの主婦が集まる場所となっていた。

 息を整え、由美は喫茶店の扉を開く。すぐにコーヒーのいい香りが鼻を刺激した。


「いらっしゃいませ。一名様でよろしいですか?」

「あの、待ち合わせをしているんですが」

「あ、はい。ではこちらへどうぞ」


 すでにアーチが到着していたのか、店員はすぐに由美を席へと案内する。

 奥まった場所にあるそのボックス席には、アーチがどこの学校か分からない制服姿で座っていた。

 そのアーチは、やってくる店員と由美に気付き笑顔になる。


「ごめんなさい。お待たせしました?」

「いえ、ちょうどさっき来たところだから。どうぞ座って」


 アーチに促されて対面の席に着く。

 店員がメニューと水を出した所で、アーチが素早く紅茶とデニッシュ&クリームを注文する。由美も特に迷わず同じものを注文した。

 店員が奥に戻っていくのを見送りながら、由美が何をしゃべろうか悩んでいたところで、アーチが先に口を開いた。


「一昨日ぐらいに一度だけ会ったけど、しっかり自己紹介出来てなかったから、もう一度自己紹介させてもらうわね。私はアーチ・リーズ・カティナリオ。ラインお姉さまの妹で、今は別の学校に留学してるの」

「初めまして、でいいのかな? 私は水瀬由美、ラインさんと同じクラスです。昨日は電話をかけてくれてありがとうございます」

「敬語とかいらないわ。お姉さまと同い年なら、私とも同い年だから。けどどうして私に会いたいって思ったの?」


 それはアーチの純粋な疑問だった。一昨日会った時には、全く喋らなかったし、それ以前に気にも留めていなかった。うっかり自分が魔女であることを一般人の前でばらしてしまうほどにだ。しかし、運のいいことに、なぜか由美はアーチの話しを聞いておらず記憶をうやむやにする魔法を使わずに済んだのだが、まさかそれが今になって会いたいと言って来るのはさすがに予想外だった。


「そうなんだ、じゃあよろしくね。私一昨日アーチちゃんを見て、もう一度会いたいって思ったの。なんていえばいいのかな? 一目惚れ?」

「ひ、一目惚れ?」


 その言葉に、アーチが若干たじろぐ。女性からいきなり告白まがいのことを言われれば当然だろう。


「そうなの。あの会った日のお昼にね――」


 そこから由美は怒涛の勢いで、何故アーチに会おうと思ったのかを話していく。

 アーチはそれを、紅茶を飲みながら、ゆっくりと聞いて行った。

 そして由美がラインからのアドバイスで、ガンガン行こうと決めたことを話し終えて、一息つく。

 その時のアーチの感想は「後でライン殺す」だった。


「ですからお願いします! 私と付き合ってください!」


 さすがのアーチも、会いたいと言われただけの人物が、ガチの百合好きだとは予想していなかった。しかも今、全力で告白されている。

 由美はアーチの前に手を突き出し、顔を下に向けてアーチからの答えを待っている。

 冷たくあしらうのなら、無言で立ち上がり会計を済ませて外に出てしまえばいいだろう。しかし、それが今後の行動にどのような影響を与えるか分からなかった。

 ラインと巧実の身近な人物である以上、なるべく波風は立てたくない。そこから考え出された答えは、適当な所で妥協してもらうことだった。


「ごめんなさい。私は由美のことを何も知らないの。だからあなたが如何に真剣でも、それを信じることが出来ないわ。だからまず、お友達から始めないかしら?」


 友人になる。これが一番波風立たず、今後に影響が少ない物だ。


「あ、はい! よろしくお願いします!」


 由美は最初、ごめんなさいと聞いてがっくりとしたが、その後の友達になろうと言う話でまだ希望が残されていると考えた。

 アーチとしては、試験を終えれば適当に記憶をうやむやにして消えてしまえばいいのだから、それほど深くは考えていない。

 だが、由美にとって、これは大勝負だったのだ。それがまだ失敗に終わっていないことに、喜びを隠しきれず、ガッツポーズを取る。


「それじゃあ由美のことを色々教えてもらおうかしら」


 アーチはちょうどいい機会だと、かつて姉が巧実の恋人にしようとした人間のプロフィールを詳しく調べることにした。


   ◇


 あらかたの情報収集を終え、そろそろキリの良い時間になって来た。窓の外から見える空は、徐々にその色を赤から黒へと変えている。


「そろそろ日が暮れるわ。今日はお開きにしましょうか」

「あ、もうこんな時間。そうですね、今日は楽しかったです」

「私も沢山お話しが出来てよかったわ。由美、また会いましょう」


 アーチはそう言うと、伝票を持って立ち上がる。それを見て由美がすぐに腕を伸ばし伝票を横から取りあげた。


「今日は私が奢ります。私のお願いで会っていただきましたから」

「あら、じゃあありがたくご馳走になるわね」


 アーチにここは私がと言い争う気は毛頭ない。むしろ奢らせる気満々だった。

 案外あっけなく承諾されてしまったことに、由美も少しだけ驚くが、すぐに持ち直し会計に向かう。

 由美が会計をしている間、アーチはその後ろ姿を見ながら、この後のことについて考える。巧実をいじめるための魔法は、ほぼ全ての発動が終わっている。そのためアーチが直接手を下さなくても、巧実は今日家に着くまでに色々な不幸が襲いかかっただろう。しかしそれで今日の計画が全て終わったわけでは無い。最大の魔法をこの後仕掛ける予定だったのだ。その魔法を発動させる時間は午後八時。今が午後六時半なので、由美が少し粘っても問題ない時間だ。


「お待たせしました」

「じゃあ行きましょうか」


 由美が会計を終え、アーチのもとに駆けてくる。アーチはそれに合わせて歩き出した。

 そして駅まで到着したところで、再び足を止める。


「じゃあ私はこっちだから」

「あ、反対だったんですね。それじゃあまた今度。いつでもメールしてください」

「ええ、ありがとう。じゃあまたね」


 由美に軽く手を振りながら、アーチは歩き出した。それを由美は同じように手を振りながら見送る。そしてアーチの姿が曲がり角に消えたところで、由美も歩き出す。アーチが向かった方向と同じ方向へ。


「家の場所ぐらい、知ってても良いよね?」


 その発想は、多分にストーカー的要素が含まれていた。しかし今の由美には「もっと押していけ」というラインの言葉が後押しとなって、多少異常と思える行動も平然としてしまう。もともと巧実の予想通り、隠し撮りの為に可愛い物を取り始めた由美だ。ストーキングの能力は異常なほど高い。

 その能力を駆使して、由美は暗くなる町の中、銀髪の少女を追って道を進んで行った。

 しかし、いかにストーキングが上手い少女と言えど、気付くことが出来なかったものもある。それは、同じ相手を追いかける、黒い影だった。


   ◇


 アーチは街中をゆっくりと歩いて行く。次第に町の光景は、ビル街から住宅地へと変わり、さらに工場地区へと変わって行った。

 すでにアーチの周辺や、進む道の先には、人が住むような家はほとんどない。

 それにもかかわらず、アーチは迷いなく足を進めていた。やがて一件の廃工場へと入っていく。

 そこはアーチが最初の拠点とし、今も魔法を発動させる時につかっている場所だった。

 アーチは自分が魔法を苦手としていることを理解している。しかし、それをそのままにしておくほど馬鹿では無い。

 魔法が苦手ならば、それを補う魔法を使えばいいのだ。廃工場の中には、いたるところに魔法陣が描きこまれ、そこで発動する魔法の補助をしている。言わば一つの巨大な儀式場と化していた

 アーチが廃工場の中へ一歩足を踏み入れれば、その魔法陣たちがアーチの魔力に反応して淡く緑色に発行する。その光景はまるで、ホタルが飛び交うように幻想的だ。

 廃工場の中には、広い空間と奥に小さな部屋がある。部屋はかつて事務所として扱われていた場所だが、そこをアーチは寝床にしていた。

 もちろんホームレスのようにそのまま使っている訳では無い。

 魔法で身の回りの必要な物は調達し、部屋も綺麗に掃除されている。

 ベッドなどは、そのまま家にあったものを持ってきているためふかふかだ。

 アーチはそんな事務所への扉を開けて中に入る。

 電気をつけて、部屋を見渡せば、そこは閑散とした事務所だ。まさしく廃工場の後と言った様子だろう。

 その場に立ったまま、アーチはどこからともなく杖を取り出す。


「マジックキャンセル」


 杖を軽く振れば、まるでテレビの場面が変わるように、部屋の内装が変化していく。そして瞬く間にベッドやテーブル、椅子や鏡が現れた。

 それは誰かが来ても部屋の状態がバレないようにするために魔法を掛けておいたのだ。それを解くことで、部屋の中はアーチが勝手に住みついた状態に戻った。

 テーブルの上に買って来たコンビニの袋を置き、ベッドにドサッと倒れ込む。


「ふぅ。予想外に疲れたわね。お姉さま、覚悟しておきなさいよ」


 厄介な人物を押しつけられた恨みを姉に向けながら、アーチはベッドの端に腰掛けコンビニ袋の中から買って来たものを取り出す。

 それは夕食用のお茶とおにぎりに、店内で作っている唐揚げだ。

 真っ先に唐揚げに手を伸ばし、まだ温かいそれを口の中へと放り込んだ

 もぐもぐと咀嚼し飲み込む。


「うーん、巧実のから揚げが恋しくなるわね」


 巧実の家でごちそうになったから揚げは、まさしくアーチの好みだった。それを食べてしまった後では、コンビニ程度のから揚げでは心が躍らない。

 おにぎりを手早く放り込み、お茶で胃袋へと流し込む。そして部屋から再び廃工場へと出た。


「さて、今日最後の魔法と行きましょうか」


 その魔法は、計画の中核を担うものだった。


「ラインお姉さまと巧実の恋物語。まさかここまで上手く行くとは思わなかったわね」


 アーチの計画、それはラインと巧実をくっつけてしまおうというものだった。

 当初はアーチもラインと同じように、現地で良さそうなのを見つけてくっつけさせるつもりだった。しかし、ラインが巧実の家に入り込み、当然のように同棲し始めたことで、この計画を思いついたのだ。それはアーチがつい最近読んだ小説に似た設定だったからだ。


「まさかお姉さまも、自分が物語のヒロインになってるとは思わないでしょうね」


 魔女が物語の中心になる。そんなこと考えもしないことだ。学校で習う魔女とは、常に物語を動かす立場になるべき存在。故に、自分がその物語の中核になることは、想像できない。

 アーチはその心理をうまく利用し、ラインに淡い恋心をはぐくませていた。

 アーチが観察している間だけでも、ラインはこれでもかと言うほど巧実に構っていた。そしてアーチが実際表舞台に出てみれば、巧実もラインのことを励ましたりしている。

 ゆっくりと育まれた淡い恋心は、今日のアーチの魔法たちによって、より大きな火へと変容を遂げている。巧実がいないことに不安を感じるライン。ラインが助けてくれると信頼する巧実。そして実際に何度も助け、助けられることで、その思いはより強固な物へと発展していっていた。

 そして今から行う最後の魔法。

 アーチの予定では、風呂に入ろうとしたラインが、給湯器が壊れているのに気付かず水風呂に入り廊下へと飛び出す。それを偶然通りかかった巧実が見てしまうと言う、ラブコメではお決まりとラッキースケベだ。しかし狙ってこれを起こそうとすると非常に難しい。

 そこでアーチは、何段階かに分けて魔法を仕掛けた。一つは給湯器が壊れる物。もう一つは巧実が偶然通りかかる確率を上げる物。そして最後に、ラインが裸で飛び出す可能性を上げるものだ。

 今までアーチが同時に発動に成功させてきた魔法は、どれも二つが限界だった。突然実力が上がることなどないのだから、今回も当然二つまでを同時に発動させるつもりでいる。ならばどうやって足りない一つを発動させるのか。

 その鍵は、アーチが巧実の家に行ったときに仕掛けておいた。

 巧実たちが帰ってくる前に家の中に上がり込み、給湯器に故障させるための仕掛けを施してきたのだ。

 設置した魔法ならば、後は簡単に発動させることが出来る。これで三つの魔法を同時に発動させるのだ。


「さあ、これで物語は大きく進むわ」


 裸を見られて恥ずかしがる姉の姿。そして見てしまったことで気まずさを覚える巧実。二人はお互いのことを考えずにはいられなくなり、やがて自分たちに灯った恋心に気付く。

 後はお互いを素直にさせるために、ムードの良い場所にでも誘い出せば物語は完成すると、考えていた。

 その魔法を発動させるため、廃工場の中心へと移動する。そして地面に敷いてある三メートル四方の巨大なシートを一気に取り払う。

そこにはあらかじめ巨大な魔法陣が描かれていた。

 アーチがその魔法陣に魔力を込める。するとその魔力に合わせるように、緑色の光が魔法陣から放たれる。それは周りにある小さな魔法陣とは比べ物にならないほど強い光だ。


「まずは発動」


 杖を振り、一つ目の魔法、給湯器に仕掛けられた魔法を発動させる。そして続けざまに杖を魔法陣へと突き立て、詠唱する。


「リル・ステル・トル・ティリス、時の確立者よ、ライン・リース・カティナリオを我の望む確率へ導け」


 一瞬魔法陣が強く光り、魔法の発動が約束される。アーチは続けざまにもう一つの魔法を詠唱する。


「リル・ステル・トル・ティリス、時の確立者よ、長瀬巧実を我の望む確率へ――「アーチさん! 危ない!」


 あと少しで詠唱が完成しそうなとき、アーチの集中は外からの声で解かされた。

 驚いて顔をあげれば、すぐ目の前に迫る黒い影。その影は大柄で、瞬く間にアーチを捕まえた。


「な、なに!?」

「アーチさん!」


 訳も分からぬまま押し倒され、影が上に重なってくる。その影が魔法陣の光によって照らされる。

 影の正体は男だった。顔には毛深く髭が生え、深い皺が影になってより暗い線を描く。来ている物はボロボロのレインコートのような物だが、その色は真っ黒だ。

 そしてアーチと男の目が合う。男の目がにんまりと笑った。

 その瞬間、アーチにはどうしようもないほどの恐怖が込み上げてくる。

 必死に逃げようとしても、押さえつけられた体は動かすことが出来ない。


「嫌、離して!」


 手足をばたつかせても、男の力に負けて全く意味をなしていなかった。

 そしてその男の手がアーチの顔に伸びてくる。


「嫌!」


 それはとっさの行動だった。

 アーチが発動仕掛けの魔法陣に、自分のありったけの魔力を流し込んだのだ。

 流し込まれた魔力は、魔法陣に従って魔法を発動するはずだった。しかし、その量が多すぎて、魔法陣の形を変質させる。それは魔法が失敗する原因そのものだった。

 そして失敗した魔法は大抵が爆発を起こす。

 アーチの魔法陣もそれにたがわず、激しい閃光と共に爆発を起こした。その衝撃でアーチの上に乗っていた男は吹き飛ばされる。

 アーチはすぐさま起き上り、体勢を立て直す。


「何とか……なった?」


 男は爆発の衝撃で気を失い床にべったりと倒れている。それを見てホッと息を吐くアーチ。しかし、先ほど男の襲来を注意した声が再び響く。


「アーチさん、後ろ!」

「なにっ!?」


 声に従って振り向くと、そこには巨大な生物がいた。いや、生物と言っていいのか分からない物体がそこにはあった。木のように黒い体を持ち、鞭のように撓る手が何本も生えている。顔は見当たらず、足も無い。ただそこにあるだけの物体は、だが確かに脈動していた。

 そしてその鞭の一本がアーチの足に絡みつく。


「きゃっ! え? 嘘!?」


 抵抗する暇もなく、アーチはその物体の体に飲み込まれていった。

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