そして、蛇足で泣く。川津さんはどうしてこう、人の心を打つものが書けるのか。ちなみに私は、「全米が泣いた」だとかいう謳い文句が大嫌いだ。それをよろこんで観に行く連中の気がしれない。「頭湧いてんのか」とも「DOTAMAかち割ってやろうか」とも思う。「泣きたいからあ」とかいう変態趣味で読んだわけじゃあない。読んだものに涙しただけのことだ。
展開はわりとすぐ、読めます。きれいに仕上がってます。それ以上に文章表現が良かったです。