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「桜さんが欧理の “眼” となって、二人を支えてあげて下さい」
「凛子さんのお気持ちはよくわかりました。でも……そこで在人じゃなくて欧理の名前を推すのはどうかと思うの。まさか凛子さん、ほんのりと在人に恋心を抱いていて体よく私を欧理とくっつけようと考えているのではあるまいな。妹の恋人を虎視眈々と狙う泥棒猫ではあるまいな。あわよくば仲違いして亀裂のできた私と欧理の間にも入って漁夫の利をかっさらおうと考えてるのではあるまいな。あるまいな!」
「……そういえば今年のW杯は阿佐ヶ谷姉妹だったわね」
凛子さんはそう言い残して部屋を出て行った。
作者からの返信
「あるまいな~! あるまいな~!」
社長の浄霊から三ヶ月後。
大俵町商店街の外れに、新しくできた宗教法人「あるまいな教」の道場が開かれた。
そこからは深夜早朝関係なく大音量の神楽の音色に合わせて「あるまいな~!」との掛け声が聞こえてくる。
住民からの苦情を受けて調査に乗り出した陰陽寮は、そこの教祖の元OL(23)に怨霊がついていると判断。
近くに住む陰陽師に浄霊を発注することとなる。
在人、欧理が真瑠璃と皮肉な再会を果たしたのはまさにこの時であった。
*
途中で自分で何を書きたかったのかわからなくなりました(笑)
凛子さんの立ち位置は微妙そうに見えて全然蚊帳の外なんですが、それがはっきりするのはかなり後になりそうです(^_^;
(寝落ちから覚めた深夜に返信書いてたら、詩さんからの♡マークの通知が届きました!ナカーマ!!)
情が深い真瑠璃の性格からして、二人を見捨てることなんてできませんよね(><)
でも、欧理さんの説得はかなり手強そうです……(><)
作者からの返信
ここまで悲壮な決意を聞いてしまうと、スルーするのは難しいですよね(^_^;
欧理は真瑠璃に危険が及ぶことを恐れてはいますが、やはり阿祇波毘売討伐の悲願を抱えているので、そこの葛藤がどう転ぶかがポイントになるかと思います(^^)
この回は今までとは違った面白さが際立っていますね!
真瑠璃の性格。見えるけど何も出来なかったという経験(猫や会社、他にも何かあったかも知れません) それに怨霊から解放された社長や若菜の接し方。それらを関連付けながら読み進めると、真瑠璃はバディになりたいし、2人を支えてあげたいという気持ちが凄く伝わります。
凛子も真瑠璃の気持ちに気付いているような発言も、頭のキレ味が出ていてカッコイイですね☆
そして、実は最後に悩んでいる内容が「どう欧理を説得するか」に切り替わっている自然な展開の面白さ!これは絶妙で惹き込まれます♪
作者からの返信
周りの人間(や動物)に優しい真瑠璃の性格を汲んでくださって嬉しいです\(*´▽`*)/✨
そうなんです、彼女の性格的に、在人と欧理を放っておくことなんてもうできないのですよね💦
そして、凛子さんのキャラクターを見抜いていただけたこともありがたいです(´∀`*)
彼女はキャリアを積んだ女性だけに、真瑠璃が浄霊という仕事の中に自分の存在価値を見出していたことに気づいていました。
そこが伝わるといいなーと思っていたので、ゆうけんさんに読み取っていただけて感無量です!
コメディー・タッチのお話かと思いきや、なかなかハードなバトル物ですね。
そして、アゲハヒメはまだ復活しきれていないのですね。となると、アゲハヒメを復活させようといろいろ暗躍する怨霊どもが出で来ることのなるのかな。
作者からの返信
ほんのちょっとコメディを入れつつ、自分なりに頑張ってガチバトルを書いています(´∀`*)
アゲハヒメの封印はまだ解けていないのですが、霊力の高まりが確認できるため、Xデーは近いという予測が立てられてます。
御霊鬼と怨霊の間に明確な上下関係はない設定ですが、力の強い者が弱い者を制するのは常つ夜や境界でも同じなので、御霊鬼達は自分たちの復活に備えて怨霊を使って色々と仕掛けてくる予定です💦
深いですね。確かに霊が見えなくても、あの二人なら仇討ちに向かうでしょうね。そのあたりは、真瑠璃さんもわかっていることでしょう。
ただ、バディを組むとなると色々考えるものもありますね。こうしたワンクッションが、物語の起伏を生み出しているように感じました(^-^)
二人の過去の重さを考えると、生半可な気持ちではバディを組めないとは思いますが、真瑠璃さんには、是非とも頑張っていただきたいものです!
作者からの返信
勝ち目がなくても向かっていくと聞いてしまっては、力を貸さないわけにはいかなくなってしまいますよね(^_^;
塾長のおっしゃるとおりに起伏ができて読者の皆さんを楽しませられるといいのですが、ストーリーの緩急というか濃淡というか、そういうバランスを取るのも難しいですね💦
今回はあまり展開を濃くせずあっさりと次に進むのですが、それが読み手さまの興味を薄れさせないかというところに不安を感じています(|| ゚Д゚)
見えていても除霊の途中で逃げ出してしまった者もいた……この一文って、とても大事ですね。特殊能力を自覚している者って、自然と闘いに自ら足を突っ込むタイプばかりだと思われがちですが、人としての弱さだって持ち合わせていることを読み手に伝えることで、新たな期待や妄想を抱かせてくれます。後半に「一度は逃げたけど、改心と修行を積んで助けにきた」なんていう展開も面白いじゃないですか☆
まぁ、この作品に関しては、群像劇的な妄想よりも48円のコロッケの行方を追いかけていく方が優先かもしれませんなぁ (*´ω`*)
作者からの返信
その一言に込めた思いを読み取ってくださり、とても嬉しいです(^^)
私も常々同じことを思っていて、異能の持ち主だからといって、危険な戦闘に身を投じる覚悟がある人間ばかりというのはリアリティに欠けるんじゃないかな、と。
出戻りの異能力者は出てきませんが、そしてこれはネタバレになってしまいますが、真瑠璃も決して最後までこのまま突っ走るというわけではありません。
いきなり能力者としての運命に巻き込まれることになった元OLの葛藤や戸惑いを挟んでいけたらと思っています(^^)