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~とある気合を入れすぎたヒロインのいる風景~
腹が立つけど、在人さんのためにもきちんと証明してみせる!
「えっと……。血が体じゅうにこびりついて、ところどころ裂けた体の内側から臓物がこんにちわしてたり片目は視神経だけがが繋がった状態でブランブランしてるし首の付け根にはオマエヲコロスとぶつぶつ呟いているサイコパスのマダニがいるしぶっちゃけ毛皮は全て剥がされてピンク色の肉塊が存在しているだけだけど元の毛色はキジトラね」
見えているとおりの特徴を伝えると欧理は漆黒の瞳を見開き、両手の親指を中指と人差し指の間から出す形にして縦横に空を切り始めた。透明バリアだ。
m(_ _)m
作者からの返信
「欧理! 透明バリアの印を結んだだけでは結界を破られるぞ!」
在人が叫んだ。
「不浄を退ける真言を唱えるんだ」
そう言う在人はピースサインの人差し指と中指を重ね合わせる鉤十字の印を結んでいた。
「えんがちょ!!」
その真言を繰り返し唱えながら、電柱から逃げるように去っていく二人に取り残され、不浄の気を他人に擦り付けることの叶わなかった真瑠璃はその場で軽怨霊(けいおん)化した。
凛子さんは、本当にウィザードから、かーーーーーい!
泊の苗字は見落としてました。痛恨のミスです。それはそうと、ということは、立ち位置的には女刑事で、「シティーハンター」における冴子さん的立ち位置ですかね。
またオーズこと欧理の良いところもすでに出てきているようなので、もしかして本作は連作短編の形式でしょうか? 毎回除霊の話があって、回を追うごとにみなさんの過去や謎が解けてゆくみたいな。つまり、第1話が全体のひな型になっている構造なのかな?と。
そして、アンクこと在人の弁護士変装! 眼鏡ひとつで変装する名優っぷり。
作者からの返信
陰陽寮職員の設定を考えたときに
警察庁から出向している女性→刑事っぽい雰囲気→凛子という名前
が連想されたんです。
で、なぜ凛子と思いついたのかなって自分で思い返して、そっか、ウィザードの凛子からの連想かあ!って思いました(笑)
で、せっかくなので刑事つながりで泊という苗字にしたんです(*´艸`)
凛子さんは陰陽師の有能なアシスタントであり、統括側の窓口でもあります。
連作短編形式は憧れますが私にはハードルが高くて(^_^;
普通にストーリーを繋げつつ、浄霊シーンを挟んでいく形になります。
陰陽師と名乗って信用してくれる人の方が少ないので、こういう変装はお手のものなのかもしれません(笑)
(在人さんとアンク……アしか合ってないw)
真瑠璃ちゃんのお手並み拝見という回の裏側に、欧理くんのお手並みも拝見という読者サイドの仕掛けを入れ込んだところがニクい演出です。このワンクッションがあるのと無いのとでは、今後の読むモチベーションが大きく変わってきますからね☆
人ではなく猫ちゃんにしたのも「お試し感」があって好きです。
作者からの返信
細やかな分析をしてくださりありがとうございます✨
冒頭の猫のエピソードの回収として、真瑠璃をテストする欧理の浄霊シーンとしました。
いきなり怨霊との対決だと危険を伴うので、その前にどの程度の能力を持っているのかを把握しておきたいという、欧理君なりの気遣いです。
その彼の優しさが、猫を見送るシーンに出ればいいなあと思って書きました(*^_^*)