第2話 設立までの振り返り 2
平成××年?
それでもいじめがなくなったわけではないので、両親にこれ以上一度でもひどいいじめがあったら学校に行かないと宣言した。両親が学校信仰が強かったが、利道の頑固さに負けて承諾する(そこまでして学校に縛られている意味が分からないからねというのが効いたか?) フリースクールの何が悪いか説明出来ないというのもあったかもしれない。
平成××年?
体験談で読んだことがあるいじめっ子が言った「一糸まとわぬ姿になって辱めをクラス全員に見せろ」というのには断固拒否した。 無理矢理させられそうになっていたら学校を飛び出して不登校に陥っていたかもしれない。
平成××年?
いじめをする奴の神経を疑うが、2学期の終わり頃になってやっと受験の方にいじめっ子達も集中し始めた。 それでも一部の不良生徒にはたまに暴力を受ける。
その影響と、性格から来る面倒くさがりが合わさって勉強にほとんど身が入らない。 将来がどうとかより今をどうにかして欲しい気持ちが強かったのであろう。
平成××年?
形だけに思えたが、担任が利道の家までいじめっ子を謝罪させに連れてきた。 そこまでしてもらうとは思っていなかったし、いじめっ子の何を考えているか分からない眼光が怖かったので「気にしないで」としか言えなかった。
平成××年?
何とか工業高校電子科に合格。得意科目があって助かった。 偏差値低いところだけどそこまで荒れているわけでもなさそうだし。
平成××年?
この中学校には卒業旅行みたいな学年行事があった。 その行事(遊園地)にて。 利道はジェットコースターのようなものは見るだけで恐怖を覚えるので嫌だった。
しかし、科学の年配くらい年齢である先生(好きな先生)に誘われたのでどうにか乗ってみようかなと思う。
でも嫌な先生の存在を近くに行ってから気付く。 そいつ(その先生は先生なんて呼びたくない先生失格の考えを持っている奴なのだ)
乗り物街の間だけで何でこんだけ傷つけられなければならなかったのか ↓
『いじめを相談したこと』→これを「人任せ」だと言ってきたり
『こういう乗り物は苦手』→「意気地のないダメな奴」とかいちいちトゲのある言い方をしてくる人間。
『いじめの相談』をこいつにしても、「自分で解決しろ」で終わらせるとかくだらないことを言ってきた。 どうしてこんな先生が教師になれたのか疑問でしかない!!(((怒
この先生が担任でなくて良かった。 仮にこいつがそうだったら『人間不信』になっていた恐れもあるから。
最後の思い出の行事を最悪のものとして終わらさせるこいつの神経を疑ったね。。
平成××年?(3年間)
・理解できないことを誰にも相談できるタイプではないので独学でどうにかきりぬける利道。 ちなみに『フリースクール』についての知識を書物でどんどん吸収していく。
・文化祭の時だけ本当の自分を出せた。どうも大人数より少人数の方が性に合っているのかもしれない。 別に好きでやっているわけではないが、無口キャラ定着
・最後の3学期にやっとクラスの特に僕を気にしている人達(最終的にはクラス全員)とゲームやテレビなどの雑談で盛り上がれるようになる。 どれだけ人間関係不器用すぎるんだろうと利道は自分でも思った。
・あまりの普通っぷりに意表をつかれたらしい。 利道にとっては家庭の兄妹>学校だったから仕方がない
・偏差値の低い工業高校だったからか? いつも成績上位だった利道は進学を決めた。 初めて両親にお金の負担を頼む(福祉の専門学校に行くために)後、仕事する気が起きなかった。
平成××年?(3年間)
・念願の福祉専門学校に推薦で入学できた。 子どもについて学びたいということで「児童指導員学科」を選択。
・児童指導員学科のはずなのに、高齢社会のせいか高齢者についての授業が半分くらいある。障害児・障害者についての授業は良いが何だかな?と思う。手を抜くことはなかった。
・福祉専門の時も、暇な時間は『いじめ』と『フリースクール』について独学していた。
・「教育学」で、学校に行かないのは良いか悪いかディスカッション(グループ会議のようなもの)をした。 利道はもちろん行かなくても問題ないで意見を述べる側。
相手が「学校楽しいし、何で行かないの?」と質問。
他のグループの人を見渡しても誰も考えているのか意見を言わないので、利道が意を決して自らの意見で反論
「学校に行くのが楽しい子だけじゃない! いじめやからかいで嫌な思いをしている子も多い」と反論
それに相手が「それでも学校に行った方が良い」と持論を展開
利道は
「それはおかしい! どうして辛い思いをしてまで閉鎖空間の学校に行く必要があるのか?フリースクールもあるし、アメリカ・イギリスを習ってホームエデュケーション(自宅学習)を両親がやりくりしてすると言う方法もある」と熱く語った。
それで相手はぐうの音も出なくなる
「……………」
別に言い負かさせるつもりはなかったが、どうも価値観を変えるきっかけを考えさせたのかも。
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