喧嘩編
レイの日記④
まったく。悟史ときたら頭きちゃうわ。何であんなにデリカシーがないのかしら。
故意ではない事は分かってるし、一言謝ってくれれば私だって許したわよ。でも、謝る所か貶してくるなんて……。
そりゃあ、私自身もお世辞にもお……大き……オオキクナイ……と自覚してるわ。栞さんみたいになれたら、なんて思うし、女性なら誰しも憧れるはずだわ。
でも、女性の魅力はそこだけじゃないでしょ? もっとこう……一緒にいると楽しいとか、歯車が噛み合うような相性が一番重要でしょ? そこんとこ悟史は分かってないのよね。
相性か……。私と悟史、相性良いのかな? 今回みたいな事は何回もしてるけど、それは普通よね?
良い面だけの人間なんていない。その逆も然り。だから、人との関係って磁石みたいなものよね。プラスとプラス、マイナスとマイナスだけじゃ反発し合うけど、プラスとマイナス両方があるから惹かれ合うはずなの。私と悟史は怒りもする、でも笑いもする。だから、相性は悪くないわよね? 端から見れば普通のカップ――はっ! いけない! 話が逸れてきちゃったわ。
つまり、何が言いたいのかと言うと……
……些細な喧嘩って本人達は真剣でも、周りから見たらアホらしいよね?
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